のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.943

2016-10-24 00:00:29 | 新しい子猫たち 








香奈オフィスの研究所は 事実上はジブ総研のエネルギー研究所となっていた













香奈オフィス内にも技術者 研究者は多い。営業とか幹部の中にも エネルギー関係の博士号ほ持っている奴もゴロゴロしている会社













香奈オフィスは 元々 資源開発に対して 業界内の情報を集めるために 作った会社だったが、いつの間にか上場企業の資源開発は香奈オフィスの販売子会社のようになっていた。











資源開発は 香奈の母の和子が作った会社で、元々は毛利貴金属のために、貴金属関係の輸入会社として作ったが、世界の鉄鋼といわれた 鉄鋼が、治部一族が大株主で経営者が治部一族だったので鉄鉱石の輸入販売もするようになった。







香奈の旦那の徹が 財務省 当時は大蔵省を辞めて、その会社に入り、コネがあった、中東のある産油国の大きな油田を任されるようになって、その産油国にゼニを流すために、産油国も大株主にするために、上場したのだった。











アブラ、アブラとみんな唱えていた時だったので、和子は 所有株の一部を売らされ、元々資源開発は和子は娘の香奈に継がせる積りだったので、香奈も旦那の徹にも株を持たせていたので同様に一部は売らされて、和子はごっそりと、香奈も徹もがっぽりとゼニは入った。











ただ産油国頼みになると危ないと思った徹は、各国にも交渉していて、ソースを多角化する準備を秘密裏に進めていた。











産油国から 資源開発に縁切り通告があって、資源開発は解散との噂も出て、上場企業としては最高値と言われていた資源開発の株もボロボロに下がった。産油国も株式をドーンと売っていた。











香奈はこっそりと別会社で安値になるとこの株を拾っていた。上場企業とは云え、香奈と旦那の徹、勿論別会社の名義分もあるが、過半数近く保有している会社だった。













香奈オフィス自体が 販売を直接担当するのは 非常に珍しく、資源開発が世界で販売していた













香奈オフィスのレアメタルにおける 圧倒的な優位は、保有していたり採掘の権利を有する レアメタルの鉱山が圧倒的に多く、しかも純度が高い事にあると言われていたが 実はその精練方法が圧倒に 低コストでしかも簡単に出来る事にあった













それを支えたのが 猫のプーチンの研究だった。猫のプーチンは 香奈オフィスのレアメタル事業本部のトップの奴の話を常に聞きながらも この精練方法の開発改善に努めていた













プーチンだけではなく、ジブ総研で働く 猫たちには その貢献度によって、人間の研究者のように、報奨金がナンダカンダの名目で出ていた。香奈ファイナンシャルが子会社を新しく作り、そこが一匹ないしは数匹の猫の資産会社と変わり、ナンダカンダと理由をつけて金を流していた













プーチンはこの金は圧倒的に多かった













夢野は 純粋の研究者であったが こうした、ナニが今必要なのかとのセンスは猫のプーチンがリードしていたのだった













プーチンは香奈の家の猫たちからみれば 入り婿の立場であって、プーチンはプーチンなりに、ゼニを稼がないといけないと云う脅迫観念もあったのだ。それがプーチンに実用性の高い研究をさせた大きな動機の一つであった