のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.930

2016-10-11 00:00:00 | 新しい子猫たち 








リトルキャット九州は酪農の仕事も実はしていた













元々リトルキャット九州は 猫たちの食糧確保の意味もあった。お魚好きもお肉好きも猫たちにしいた。













ただ投機もする猫たちなのでそれでは儲けが薄いといって 知識もあったハイテク素材 ハイテク部品の研究製造もするようになって、それが世界シェアを高めて 今のチャタロウグループの基礎になっていた













元々 猫は自分勝手な要素が強いが、 人間味いや 猫味溢れる チャタロウと云っても例外ではなかった。チャタロウも当時はなんとも思わなかった。牛さんも豚さんも生きているんだ、友達なんだとは思わず 単なる食い物としか思ってなかった













リトルチャが観光牧場の 元肉牛さんと仲良くなり、元肉牛さんは占いもできて リトルチャが相談に時々いくので、チャタロウも紹介してもらった。













この元 肉牛さんは いわば 遺伝子分析センターの動物部門の育種ビジネスの対象そのものと言えた。ただあまりにも賢くなって殺すのが出来んといわれるようになった。肉牛を殺すのが出来んとは何事かと怒鳴って牛さんに会いに行った、聖子ですら断念した程の賢さだった。人間の情けも知っていて、会う人に感銘を与える牛だった。ゼニの亡者と言われた、聖子が牧場を諦め、あの土地を元値の10倍以上とは云え、簡単に瑠璃に売ったのは理由があったのだ。













この牛さんとの付き合いが始まって、二匹の猫の胸中に感じるものがあった。リトルキャット九州の社長はチャタロウの気持が次第に判るようになって、お宝銀行の頭取にも話した













リトルキャットの動物愛護の試みは 香奈の家の猫たちにとっては、チビハナコの理念的、観念的なものから始まったが次第次第に、香奈の家の猫の稼ぎ頭の猫たち、リトルチャ、チャタロウが実体験として、動物は大切にしなくてはイカンと云う思いで進めていたのだった。













遺伝子分析センターの研究陣にとっては 香奈の家の猫たち この元肉牛さんが率いる観光牧場の動物たちは 不思議の対象でもあった。なぜ あんなに賢くて 死なない動物たちがいるのか、動物病院の獣医さんたちとも話をして、色々なデータも貰い、遺伝子分析までしても、依然として謎は謎だった。













最も香奈自身が謎の塊でもあった。人間はどこまで生きられるか元気でいられるのかを日々更新しているような人だった。