ブーハ君は、先生だった 兄ちゃんの親父さんを遥かに超える棋力が出来ても、ここに通っていたのにはワケがあった
モーリー君とチャミー君もそこそこ強いので、将棋相手にはなったが通算成績ではブーハ君が圧倒していた
モーリー君は好不調の波が激しく、ブーハ君に簡単に勝つ事もあるが、連敗続きの事もあった。
チャミー君は子供のくせに、コーヒーそれも本格コーヒーが好きで、家でも子供のくせにといわれるので、ここでコーヒー豆を挽いて飲んでいた。ヤタラと長考する癖もあった。ただブーハ君にはたまにしか勝てなかった。
二人はブーハ君に勝つ事を目標としていた。
ブーハ君がこの将棋スクールにくるのは、ナベと言われた 敷地内の猫と対局するには
コネコネット内の将棋囲碁のコーナーに接続しないといけないのだった
コネコネットは世界各地の猫ハウスや動物愛護施設にはあるがオープンネットではなく、猫たちのためのネットだった。外部アクセスは出来ない建前だった。
因みに囲碁は、中国で香奈オフィスが作っていた猫ハウスでは結構人気があって、中国各地の猫たちがそれぞれチームを作り、チャイナキャット選手権まである程だった。
ナベ君は、あの子猫が将棋に強い猫が日本の敷地にいると紹介してくれた。
この将棋スクールではブーハ君は天下無敵ともいわれていたが、ナベ君には勝てなかった。それが悔しくて、よく将棋をネットで指していた