のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.707

2016-02-15 00:02:31 | 新しい子猫たち 






ミスターは この兄ちゃんに取引の初歩 国家資格みたいなもの をまず取らせた









この兄ちゃんは頭はよかった。 大体 今のジブではアメリカジブ経済研究所に 取引に関する研究者は揃っていて、そんな資格は簡単に取れた









税務署対策の積りだったが、このミスターの作ったような会社は、運用に関するエキスパートが揃い出してしかもその体制が本格的なものになっていった。この兄ちゃんが取引ができようとできまいと、そんな事を税務署は気にしようともしないようになっていった。









このキッカケは、神子が派遣した 神子側近の奴だった。短期間の筈が数ヶ月この会社にいたが、その間に確固たる体制をつくり、しかも新しい派遣の人たちを受け入れて、一段と高いトレーダーにする教育システムまで作ってしまっていた。もはや質の高い取引が全ての人が自然と出来るようになっていった。









ミスターは まだ見ぬ 神子 恐るべし ジブの運用システムの根幹は色々なシステム取引、秒単位で決済できるシステム、外部の実用的な研究が注目されているが、本当は人だ、こんな人たちがジブを支えているのだ と思った程だった。







神子もミスターの統率力 指導力には改めて実感していた。側近からの報告を聞く度に思った。こんな猫 いや人もそんなにはいない、リトルチャの運用 取引には敬服していたが、集団としての運用をしていくのには、ミスターのような指導力が必要なのだと思っていた









このミスターのいる会社の存在を十分に活用していたのはカヨコファイナンシャルだった。加代子はこのミスターの力を十分すぎる程 判っていた。









天才 加代子 とゼニの亡者のアメリカの会社の責任者に率いられて 全米一の運用会社にはなったが、天才 加代子 とゼニの亡者のアメリカの会社の責任者に依存する所が多かった、カヨコファイナンシャル を会社として儲けられる会社に変えていったのがミスターの指導力だった、正しくはこの会社で訓練を受けて返ってきた人たちと云うべきかもしれなかった。









この会社に派遣された人たちが返ってくる度に、カヨコファイナンシャル の運用部門が一段と質の高い運用会社に変っていた。加代子も安心して自由に自分の運用が出来た。他の人たちも加代子の運用に驚くだけではなしに、それを活用して一緒に儲けられた。









反対にミスターの力を侮っていた、リトルチャグループのアメリカの運用のキーとなる会社では単に運用委託の利益で終わっていた。
















ブラジルのジイサンは嘆いて、小人養いがたし、学ぶ気持ちのない奴らに進歩はないといって、ブラジルの運用会社の子会社をリトルチャのアメリカオフィスと共同出資してアメリカに作り、そこがミスターの運用とその方法を学ぶようにさせて、その会社が大きくなっていた。








実はリトルチャとブラジルのジイサンが、この会社に運用委託の比重を増やした。運用委託とは云うものの、二人 いや一匹と一人は自分で運用する時もあるのが普通だった。リトルチャも忙しいので相場べったりではないし、ブラジルのジイサンも自分の生活リズムを大切にした。



その時にある程度は、任さざるを得ないが、その後の取り扱いがまったく違うのだった。今までの会社の取引では多いに不満が残ったが、今度の会社では まあこんなものかと思えるのだった。



二人、いや 一匹と一人の儲け方は、神がかりの猫と伝説の相場師なので超絶した儲け方をしていた。運用手数料は一定だったが、儲け方が全然違い、名目の手数料もまったく違った。



ミスターの会社でも同じと云うよりも少し利益が出ているが、出資比率がまったく違った。ジブ関係の会社の比率が多すぎた。二人と云うか一匹と一人は、単なる相場師ではなくて、それぞれ経営者でもあった。会社として残る利益に考えがいくのは当然ではあった。