のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.706

2016-02-14 00:00:50 | 新しい子猫たち 



ミスター と呼ばれた 猫 は固く取引する事を心がけた。元々相場猫ではなかった。



リトルチャ のようにトコトン 最大限に利益を搾り取ろうとする積りはなかった



取引の結果 兄ちゃん たちの収入になるようにしたが、このシステムとしては会社の利益が兄ちゃんの報酬にもリンクするように設定していた



自分だけの取引 の名義上の運用だけではないのだった



この会社に派遣されてきた 人たちは それぞれ異なる背景と目的をもった 優秀なトレーダーたちではあった。



そういう人たちの取引を出すようにすると 結局 兄ちゃんの報酬は上がるのだった。ミスターは好意でみんなの取引が利益が出るようにしたものではなかった、全ては結局 兄ちゃんのためであった。



こうして 兄ちゃんの報酬は確保していたが 、ミスターはそれだけではいけないと思っていた



兄ちゃんの病気 はエンジェルホープ病院で診てもらい、治療の目途もつき出した

ゆっくりと養生していけば元気になる。今まで根治は難しいとされていたが、治る目途もついてきた



ただ無茶は当然できない



ミスター はこの兄ちゃんの仕事をどうするかについて考えていた



単に報酬だけなら、会社としての利益 ミスターの取引の利益で そこそこ いや 結構な報酬があるようにミスターはしていた



ただゼニさえあれば、人間としての尊厳を持っ事は出来ない、人のために役立つ仕事、社会に役立つ仕事を この兄ちゃんにさせて、自信をもってもらう事が必要なのだった