ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

弾丸ツアー5

2019-03-30 17:53:00 | 日記
甲斐さんが、ストーンズのライブレビューの中で…
「ミックは、そのパフォーマンスを含め、極端な嗜好を多々散らばらせ
それらを重層的に描きながら本質を暴いていく

それは、ブルースがソウルミュージックになって
エンターテイメント性を身につけて、モータウンに育っていく中で

常にダブルミーニングで、卑猥なものや反体制
痛烈な皮肉を描いていたやり方に重なり
更にそこへボブ・ディラン的な痛切な歌詞衝動を盛り込みながら
ストーンズの形が出来上がったんです

(【吟遊詩人の唄】に日本語の歌詞を付けられたアマチュア時代には)
モータウンとストーンズをひたすら思い浮かべ
行き先も見えないまま、ビート詩人のようになりたいと思ってた
文学性と衝動感が強い歌を書こう
ストーリーが見える歌を書こうとしてました」…と話され


また、サンストでは…「俺は、ストーンズとCCRが完璧に底辺にあるんで
やっぱり、カッティングギターにしても
単音のギターリフにしても、影響が強いんだよね

てめえの好きな音楽、海の向こうのロック
このギャップをどうやって埋めてくか?
テーマとしてあったんで、最初から…
【ポップコーンをほおばって】【東京の冷たい壁にもたれて】
延々繰り返しのリフがあるもんね」…とおっしゃったり


アルバム「ラブ・マイナス・ゼロ」についてのインタビューでは…
「ストーンズの【ミス・ユー】が出た時ね
『ファッションとしてディスコビートを採り入れるのが上手い』とか言われたでしょ

でも、そうじゃないよね
いつも試してるの、LPの目立たないところで…
そういうやり口って必要だからね、絶対」と
ご自身もシングルをリリースされる前に
アルバムの中の1曲で「テスト」なさっていることを明かされたり…と
音楽的な影響を受けられたことはもちろん


「甲斐バンドは、変化して行くことが前提だったんです
変化して行くことについて
『良い意味で音楽を裏切って行くんだ』っていう言い方をしてました
当時は、そんなこと言うヤツいなかったんだよね
みんながよく判んなかったの

でも、ストーンズもそうだし、ロックスピリットを持ってるバンドってのはさ
全部音楽で裏切って行くじゃない?
マインドはちゃんと同じポイントのところにあって、音楽で裏切って行く
すごく重要だと思って、そういう発言をしてたんだよ」…とか

「ストーンズがずっと続けていて
ビートルズが途中でヤメちゃったというのは、すごく大きな部分だよね
ストーンズが解散しないのは、やり続けているからだよね
ライブで、次の創造とか、自分の意識とかを確認してるんだよ
そういうところで帰結させると、次に行けるのね」
…と、バンドの在り方の話にも、たびたびストーンズが登場していて

この企画展の何を見ても、どれを聴いても
奥さんの頭の中で「検索エンジン」がヒットしっぱなしだったみたいです(笑)


そして、最後のお楽しみ3Dでライブ映像を流すブースへ…
が、そのブースは「入れ替え制」になっていたため
前の回の上映が終わるまで、5分ほど待ち時間があったようだけど

その待機場所が、ストーンズの標準的な楽屋を
忠実に再現したものだったらしく
キャスター付きのハンガーラックには、数点のステージ衣装が掛けられ
テーブルには、ケータリングの食器やカップが置かれ
3Dブースへの扉が開くと、ステージへ続く通路があるような感覚(笑)

何より奥さんを高まらせたのは
ジェラルミンケースにぴったり収まったテレビモニターで
かつて、甲斐バンドが「プロレスの巡業」みたいに全国を回っていた頃

ツアー先の楽屋でも、お気に入りのLPを流されていた甲斐さんのために
当時の舞台監督のI氏が、運搬用のジェラルミンケースを改良され
レコードプレーヤーやデッキ、アルバム収納スペースまで付いた
携帯(笑)オーディオセットになさったことを思い出したんだとか…(笑)


やがて、入れ替え時間が来て、3Dブースへ案内されると
あまり広くはない部屋の割に、巨大なスクリーンがデーン!とあり
後ろの方で観た方がいいのかな?と思っていたら
他のお客さん達は、スクリーンのすぐ前に一列に並んでおられたそうで
じゃあ、私も…と仲間入りさせて頂き
3Dメガネをメガネの上に装置して準備万端(笑)

「メガネ オン メガネ」は3Dシアターでも体験済みだったものの
いかんせん、映画館で立ったまま映像を観たのは
「ボヘミアン・ラプソディ」の胸アツ応援上映が初めてで
…って、まあ「HERE WE COME THE 4SOUNDS」は
映画館じゃなく、普通のホールで上映されましたし…(笑)

意外に周りが見えなくなる上に
この企画展の会場に足を踏み入れてから
ずっとストーンズの音楽を耳にしていたところへ
ステージセットのブースやMTVのブースで、立ち止まって映像を観る内に
自然と体で軽くリズムを取るようになり

イイ感じの「ウォーミングアップ」が出来た状態で(笑)
【サティスファクション】を聴きながら
大盛り上がりの観客や「飛び出すミック」を観たもんだから
長年、甲斐さんのライブで培って来たライブモードのスイッチが入ってしまい…(笑)

ステージの端から端へと動きながら
大きく腕を振って観客を煽るミックと甲斐さんが重なり(笑)
映像の中の観客と一緒に踊り、拳を突き上げ、目いっぱい楽しんだ奥さん(笑)

室内が明るくなって、3Dメガネを外すと、他のお客さん達の視線が…(笑)
案内係の女性から「お楽しみ頂けましたか?(笑)」と言われて
ヤラカシちゃった感に赤面…(笑)
まあ、ホントに楽しかったみたいだし…(笑)
ただ、次回はどうするのかなあと…?(笑)


出口に向かうスペースには、ストーンズのCDやDVDを始め
過去のツアーTシャツの復刻版や企画展限定グッズなどがズラリと並び
世代的にも大人買いなさる皆さん(笑)
奥さんもご多分に漏れず、72年ツアーと企画展のTシャツを買って来ました(笑)
こちらも、次回はどうするのかなあと…?(笑)
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