ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

弾丸ツアー4

2019-03-29 19:23:00 | 日記
ブースとブースの間のスペースに、ドア1枚分くらいの大きさのモニターがあり
ストーンズの移動式スタジオ「モービルスタジオ」…

当時、テレビ中継車こそあったものの
「録音場所を自由に選べ、新鮮な気持ちでレコーディングが出来る」
「録音車」というのは史上初のアイデアであり
ツェッペリンやディープパープルなどに貸し出されたことでも有名ですよね…に関する写真が
スライドショーのように流れていたそうだけど

雑然と物が散らばる一室に明るく陽が射し込み
夜通し作業したらしいミックがソファに掛けた写真をよくよく見ると
床には、メンバーかスタッフのものと思われる足が写っていたり(笑)
他の写真にも死んだように横たわる男性たちが捉えられていたり…と
レコーディング作業の苛酷さを物語っていたらしい(汗)


その後も様々なレコード会社と契約し
数多のスタジオで作業して来たストーンズが
ある時、パワーステーションにマスターテープを持ち込み
ボブ・クリアマウンと完成させた曲を甲斐さんがタクシーの中でお聴きになり

ずっと悩まれていた【破れたハートを売り物に】のミックスのためと
甲斐バンドに「喝を入れる」意味も込めて、NYに渡られた訳ですが
その前日にはライブがあり、終演後に帰京なさってスタジオで作業
一睡もされないまま空港へ向かわれ、機内でも睡眠は取られなかった…
という話とスライドショーが重なったんだとか…(苦笑)


そのパワーステーションでは、ストーンズの予定が2日間ほど延びたため
待機を余儀なくされた甲斐バンドに
ミックから「サンキュー、ジャパニーズ」というメッセージと紅茶のセットが贈られたり
また、翌々年?甲斐さんが、エレベーターから降りられた時
目の前にミックが立っていて「Hi!」と挨拶を交わされたり…

って、まあこの時は、お互いお仕事中でいらしたでしょうし
「好きな人には、なるべく近寄らない」主義(笑)の甲斐さんには
画期的な瞬間だったかも知れませんね?(笑)

「若干、シワも出て来たりしてるものの、40いくつで、あの顔…スゴイ顔してるよね
もし、10年前に会えてたとしたら
ホント、ほとんど少年そのものみたいな顔してたんじゃないか?
…って思える感じだもんね」と話されていたそうです


そういえば、甲斐さんって、何かエポックメイキングなことが起こった時
よくストーンズやミックや、その曲にからめて話されているみたいで

「ダラスの熱い日」と名付けられた
ケネディ暗殺の号外をご覧になって衝撃を受けられた後に
【悪魔を憐れむ歌】の歌詞に出会われ「価値観を揺さぶられた」り
「ポップな裏付けに、ジャーナリスティックな視点で
問題意識を捉えた曲を書きたい」と思われたり

デビュー当時に「電話も手紙も寄越すな」とおっしゃったにも関わらず
初めてのツアーから帰宅なさった時に、お母様から手紙が届いていて
「さすがの俺もちょっと参ったよね
やっぱりこみ上げて来るもんがある訳よ」とおっしゃったのは

【イッツ・オンリー・ロックンロール】の歌詞のような気分…
「『ステージで本当に血を流そうか』ってね、ロックが好きなあまりにさ
永遠の少年でありつつも、永遠の老人な訳でね
ロックにのめり込めば、のめり込むほど孤独になっちゃってくんだよね」
…で、いらしたからみたいですし

結婚を意識し始められた頃には…
【Miss You】の「山ほどの女と酒、歌って騒いで、クレイジーな世界」で
「すれ違ったヤツに『シケた顔して、どうしたんだ』って声をかける
でも、それは、てめえ自身に呟いてる言葉なんだよね」…と話されたそうだし

イチローさんが、正式に甲斐バンドに加入されるきっかけになったのは
甲斐さんが「甲斐バンドの『タイム・イズ・オン・マイ・サイド』は何か?」
と、お訊ねになった時、イチローさんが
「東京の一夜」と即答なさったことだと明かされていたし

甲斐バンドの解散を発表された時には
「12年間でやるべきことは全てやった
このまま続けて行くとしたら、ストーンズになるしかない」とおっしゃってましたよね?


それはともかく…懐かしの「MTV」を集めて流すブースでは
スクリーンの前にかなりの人だかりがあり…
といっても、皆さん、ご自分が見始めた箇所まで流れたら
譲り合いの精神で次へ移動されたので
ほどなくスクリーン前に立てたみたいだけど
ナンか昔の、入れ替え制じゃない映画館みたいだなあと…(笑)


続いても、スクリーンが設置されているブースで
こちらでは、ストーンズを扱った映画について
マーティン・スコセッシ監督らが語っている映像が
「ギミー・シェルター・シャイン・ア・ライト」らしきフィルムと共に流れていて

甲斐さんが、花園ライブでの中断に関して
「オルタモントにはしたくなかったからね」とおっしゃったことが甦ったんだとか…(汗)


そして、いよいよ、ミック本人が「『今見て、たじろがないか?』と言われたら、たじろぐよ、そりゃ」
…とコメントしたという(笑)数々のステージ衣装のブースへ…
ステージの照明ではなく、素の明かりの下に並べられたことで

その色合いといい、素材といい、デザインといい、全てが奇抜だったらしく
「もし、こんな服装の人を街で見かけたら、絶対目を合わせないようにする(笑)」と奥さん(笑)
でも、その昔、甲斐さんもお召しになっていた「フリフリ」ブラウスや
ピッチピチのレザーパンツなどには萌え~♪(笑)

そうそう!それで思い出したらしいんだけど
「中高生の頃、洋服は『VAN』か『JUN』
メンズはその2つしかなかった時代だからね
髪伸ばして、綿パン穿いて、ちょっとトンがったブーツでも履けば
もう、ブライアン・ジョーンズだよね」と甲斐さん(笑)

やはりミュージシャンたるもの、音楽だけでなく
ファッションやライフスタイルなども
常に新しいものを発信していかないといけないという感覚は
この頃からお持ちだったのかなあと…?

ちなみに、ストーンズへのアンケートに「好きなもの」という質問があり
メンバーそれぞれに「食べること」とか「女の子(笑)」とか答えてるんですが
ミックとキースが「洋服」を挙げているのが印象的ですねぇ(笑)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 弾丸ツアー3 | トップ | 弾丸ツアー5 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。