ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

春なのに‥3

2020-03-15 20:43:00 | 日記
かつて、甲斐さんが敬愛なさっている早川義夫さんが
「歌謡曲は思い出を歌い、フォークは希望を歌い、ロックは今を歌う」とおっしゃってましたが

2017年、アメリカで「ヒップホップ」の売り上げが初めて「ロック」を超え
これまで幾度となく言われて来た「ロックは死んだ」という言葉が、一層重く感じられて来たトコへ
日本でも「君はロックを聴かない」がヒットしたことを受けて?
「ロックは滅びるのか」という記事が掲載されました

慶応大の大和田俊之教授は…「ロックミュージック」という言葉が
1950年代の「ロックンロール」と異なるものとしてメディアで使われ始めたのは60年代後半で
ボブ・ディランが65年のライブでフォークギターではなくエレキギターを弾き

「公民権運動と共に名を上げたディランは、反体制的なメッセージを
フォークより商業主義に近いと見られていたロックで演奏した」とブーイングを浴び
以降、ロックミュージシャンは売れれば売れるほど、その矛盾に陥った…と説明

その後、ビートルズやストーンズを始め、ザ・フー、レッド・ツェッペリン
ディープ・パープル、ピンク・フロイド、T・レックス、クイーン、エアロスミス等々が
英米で「ロックミュージック」の黄金時代を築く訳だけど

78年にセックス・ピストルズのジョニー・ロットンが脱退する際に
商業主義化への反発として「ロックは死んだ」という言葉を発し
KISSのジーン・シモンズは、逆に昨今のCD販売不振を背景に
「ロックは死んだ」を繰り返してます

甲斐フリークの皆さまお馴染みの(笑)萩原健太さんは…
「そもそもロックとは何か?」との質問に
「音楽の形式(フォーマット)か、生き方」とお答えになり

69年のウッドストック出演バンドの「全てを僕らはロックと呼んでいたのに
近年はジャンルが細分化され過ぎ、逆にロックの範囲が狭くなった
音としてのロックは、50年前に終わったのでは?」とおっしゃる一方で

「ロックな生き方は、いつの時代もなくならない
既存の価値へのカウンター、ありがちなものに対し自分が創造して行く姿勢や生き方
例えば、今話題のビリー・アイリッシュはロックだと思う」とも話されていて

「ロックを歌ってるけど、生き方がロックじゃなかったら恥ずかしいよね」
…という甲斐さんの言葉を思い出し「なるほど!」とナットクした次第です(笑)

甲斐バンドがデビューした頃、ロックはまだ市民権を得ておらず
「ヒットチャートに入るロック」を目指されたことも大変だったでしょうけど
いわゆる商業ベースに乗った後もストイック姿勢を貫かれるのは、より難しいんじゃないかと…?

甲斐さんは「ストーンズって、ずっと普遍的なテーマを歌って来てる訳じゃない?
すごくジャーナリスティックな視点で、ロック的なポイントを捉えるという…
それこそがロックだから…ポップなことがロックじゃないもん

ポップも大事な要素なんだけど、何ら裏付けのないポップさって、どうしようもないからね
やっぱり、ポップな裏付けにジャーナリスティックな部分がないとダメですよ
ロックって問題意識ということだから、問題意識がなくなるとダメなんだよね
…と話されてますが、今、その問題意識の提起は
ご自身のラジオ番組なり「バイキング」なりで行われているということなんでしょうか?

ただ、今はネットで、甲斐さんの発せられた言葉の一部だけが取り沙汰される時代だし
時に、真意とは真逆の受け取り方をなさる方もおられたりして
曲をリリースされる際の「どう受け取ろうが聴き手の勝手」というお考えと
同列には並べられないような気が…(苦笑)

俳優の古舘寛治さんが、政治に関する発言をなさった時に
「俳優の分際で」との非難があったそうだけど
「私は一俳優ではありますが、一有権者でもあるんで
一つの存在に閉じ込めるのは止めて下さい」と返されたところ

社会全体に存在する「芸能人に政治的中立であって欲しい」という空気と
スポンサー企業がタレントの政治色を嫌うという風潮があり
「具体的には言えませんが圧力は感じています」と古舘さん

「仕事を干される覚悟で発信している」方には、驚きと拒否反応が返って来るのに
首相と面会やら会食やらなさった方々は、具体的な政治的発言をされた訳ではないとはいえ
ある意味、政権を支持もしくは容認する行為にも関わらず
ネガティブな反応は少ないですよねぇ…(苦笑)

空気を読んで、波風を立てないのが「オトナ」だという日本の土壌では
ロックは「死ぬ」以前に「育たない」んじゃないかと…?(苦笑)

ともあれ…「時代をいつもちゃんと見極めていることが、歌を歌うヤツの務めだと思う
日常生活の中に転がっている出来事を素直に歌えたら最高だよ」と甲斐さん
「だから、時代を反映する映画、今を切り取るお笑いはロックと同じ」とおっしゃってますが

文珍師匠は「昔は社会で認められていないセクションの人々でしたから
『芸人は何をしてもいい』という感じだった
でも、今は高い社会性が求められます
息苦しいという声もありますけど、リアルはリアルとしてしっかり向き合い
フィクションでとことん遊べばいいんです

世の中全部ネタフリ、ニュースなんてフリの連続
ゴーンさんもそうやし、色々な人が日々これでもかとフッて来てくれてる
しかも、たいがい『オチ』は作らんと(笑)
ほな、こっちがそこを回収しにかかったら、ナンぼでも遊べます」と話されていて
さすが甲斐さんのお友達って感じですね?(笑)

最近よく耳にする「お笑い第7世代」には
お笑い芸人さん以外にユーチューバーの方なども含まれているらしく
ネットの普及に伴い、テレビ中心だったバラエティに新たな波がやって来たのかと思えば

一方で、人をあげつらったり、おとしめたり
あるいは自虐に走ったりして笑いを取るのではなく
例えば、ミルクボーイの漫才のように「コーンフレーク」や「もなか」について(笑)
「あるある」を積み重ねることで、誰も傷つけたり虐げたりせず
…ってまあ「オカン」に関してはちょっとアレだけど(笑)
まさに「今のテレビ向き」なネタが支持されたり
甲斐さんが「お笑い好き」でいらっしゃるのもむべなるかなと…(笑)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春なのに‥2 | トップ | 令和初の小ネタ1 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。