ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

15時17分、パリ行き1(ネタバレあり)

2018-03-04 13:57:00 | メディア
甲斐さんが「よく出来てるんだけど、アカデミー賞は獲れないと思った」
…とおっしゃった「アメリカン・スナイパー」

そして「出口適(かなう)さん」という
日本人乗客の方のお名前に反応された(笑)「ハドソン川の奇跡」に続いて
近年のクリント・イーストウッド監督が力を入れている実話再現映画第3弾です

映画の封切りが「土曜日」に限らない
(基本的には金曜日に前倒しみたいだけど)ようになったおかげで
平日に休みやすい我が家は「1日割引」で観賞できました(笑)

もっとも「1日」でなくても「夫婦50割引」も利くし
ボク1人なら「シニア割引」で観られるんですが…(苦笑)

あれは申告制とはいえ、明らかにシニアに見える方には
向こうから年齢が判るものの提示を勧められることもあるようだけど

まさか甲斐さんに「シニア割引」を勧める方はいないでしょうし
甲斐さんもご利用なさってないですよね?(笑)

ともあれ、その平日の初回を選び、ネットで席を予約して
当日、劇場へ行くと、混みあってもおらず、ガラガラでもなく
ほどよい空き加減だなと思っていたら

ナゼか奥さんの真横の席に「ポップコーンをほおばって」(笑)
鼻をかみながら映画を観る若い男性が…(苦笑)

そこが彼の「指定席」だったのかも知れませんが(笑)
我が家が予約した時は空席になっていたし
その後に座席を選ぶ際に、ひとつくらい席を開けてくれても良いんじゃないかと…?(苦笑)

でも、主演は「当事者本人」で
さらに乗客として居合わせた方々も出演され
実際に事件が起きた場所で撮られたという
イーストウッド監督の「リスクを伴う賭け」に心惹かれ
次第に気にならなくなりました(笑)

その監督が「ごく普通の人々に捧げた物語である」という映画の広告には…
「苦悩を共にした3人の幼なじみ
彼らは無差別テロになぜ立ち向かえたのか?
2015年に起きたパリ行き特急列車内で
554人の乗客全員をターゲットにした無差別テロ襲撃事件

極限の恐怖と緊張感の中、武装した犯人に立ち向かったのは
ヨーロッパを旅行中だった3人の心優しき若者たちだった
なぜ、ごく普通の男たちは死の危険に直面しながら
命を捨てる覚悟で立ち向かえたのか!?」と記されていたものの

映画が始まった途端に「顔の見えない旅人がホームを行き
パリに向かう高速列車に乗り込むまで
その足下を刻々と短いカットに切り取って紡がれ」ていて

映画評論家の川口敦子さんが書かれていた通り
「そんな滑り出しを前にした時
予期していたのは、ことの次第を刻々と追って
実在の事件の真相に迫るような密室的なドラマだった」んだけど

「勝手な思い込みは、いきなりコンバーチブルを駆って
朗らかにやって来る陽気なトリオの
『まずは僕らの過去の物語を…』という宣言で、まんまと覆される」訳です(笑)

駅の雑踏が響く中、運命の列車に乗り込む人々を捉えた映像は
アガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」を彷彿させ
すぐにでも、徐々に緊迫して行く車内の空気が味わえるような気がしてた分
この映画の中で、一番裏切られた感が強かったです(笑)

「イーストウッドは、幼なじみの3人が出会った少年時代から
テロに遭遇するまでの道のりを通じ
なぜ、彼らが命懸けの行為を成し遂げることが出来たのかを解き明かす」
…って、書いてあったのになあ(笑)

でも、それくらい「ツカミはOK」で始まり
そして、この少年時代からのあれこれが
いざ事件が起きた時の素晴らしい伏線になってます

そもそもは、3人の若者たちが
ジャーナリストのジェフリー・E・スターンと共同で事件についての本を記していた頃に
あるイベントで監督と出会い、冗談まじりに
「映画にしませんか?」と話したことがきっかけだったらしく

当初は、3人の若者たちも前の2作品と同様に
「アドバイザー」として参加していたのを
監督から「実際に自分で演じてみたら?」と訊ねられたんだとか…

「それぞれに違う3人を見ている内に
彼らに演じさせたらすごくおもしろいものが出来るんじゃないかと思い始めた」と監督

「この前に撮った2本も実際の出来事と人々についての映画だった
時間を遡り、何があったのかリサーチする作業が楽しいのさ

それは、それまでやって来たフィクションの映画作りとは全く違う工程だった
実際に起きたことにどれだけ近づくことが出来るか?それが今回の挑戦だった

事件に関する資料を集め、目撃者を訪ねた
撮影は実際に運行している同じ列車の中で、ダイヤに合わせながら行った
撮影現場で当事者でなかったのは私とクルーくらい
集まった人達の熱意で、起きたことをほぼ完全に再現することが出来た

とはいえ、素人の起用は大きなリスクだった
やり方を間違えたら、ひどいものになりかねなかった
だが、まずは挑戦してみたかった」と説明してますが

当の「素人」の皆さんはというと…
「そもそも僕らは、イーストウッドの映画を観て育ったんだ
僕らが選ぶ映画には、決まってクリントか
シュワルツェネッガーが出てたからね(笑)」と驚きながらも快諾

彼らの表情に不自然な感じは受けなかったものの
我が家は英語が堪能ではないので(汗)
ネイティブな方々がご覧になった時に
いわゆる「棒読み」みたいなセリフ回しなのか?
それとも、俳優として十分通用するレベルなのか?はワカリマセン(苦笑)

でも、その日、その瞬間の彼らの気持ちを一番よく知っているのは
間違いなく彼ら自身でしょうし
87歳にして、極めて大胆な挑戦をした監督への敬意も含め
「全米が大絶賛!!」したことも間違いないようです♪
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 平昌オリンピック5 | トップ | 15時17分、パリ行き2(ネタバ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。