ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

バンドやろうぜ!その20

2015-01-23 07:53:19 | 日記
前回に引き続き『私だけが知っているKAIFIVE』なんだけど
今回は長岡和弘さんスペシャルです♪

甲斐さんと初めてお会いになった時
甲斐さんは、サンドイッチを召し上がっておられ
『口元にマヨネーズを付けていた』と長岡さん(笑)

甲斐さんが、ご自分の音楽に対する意見や夢を語られるのを
テーブルを挟んで向かい合わせに座って聴かれていると…

時々、彼の口から『ピッ!』と飛んでくるパンくず(苦笑)
それが彼の『熱さ』をよく物語ってるように思えた

彼のそういったひたむきな姿勢が大変好きだったし
共感させられてしまった

…が、彼は会話に熱がこもり始めると
周囲の景色が見えなくなるらしく
話しながら、箸で摘まんだ食物のことも忘れ
テーブルの上の相手のグラスの中にポトリと…(汗)

これがアタリメだったりすると最悪で
まるでダシの入った水割りみたいで生臭くて飲めない…

だから、その後はカウンターに並んで飲むように
さり気なく努力している(笑)

福岡で出会い、一緒に上京し
コンサートで全国を回り、ソロ活動をし

KAIFIVEでもその『熱さ』による
アタリメの被害を受けた人がどんなにか増えたことだろう(笑)

KAIFIVEのライブを見に行った
現在の僕の仕事柄、ボルテージは観客と同様に熱くなっても
どこかでとても冷静にステージを観察してしまうので
僕は玉子焼きのことを考えていた

甲斐よしひろが今、表現したい音楽は何だ?

福岡で生んだ卵を東京でスープにしたり
スクランブルにしたり、目玉焼きにしてみた

これが『甲斐バンド』から『KaiBand』の状態だったとしたら
その後、彼はその経験を基に
オムレツ、あるいはチキンライスという
新しい味に挑戦しているのかも知れない

甲斐よしひろという素材で味を追求し
出来上がった新しいメニューを味わってくれ、楽しんでくれと…

彼らしい不変的なポリシーが感じられて
とても好感が持てた…そうですが
そのライブの後、久々に熱く語り合った長岡さん

ついうっかり油断していたのだろう
別れ際の乾杯でグラスを合わせた時
僕のグラスの底には、ピーナッツが泳いでいた(爆)
やっぱりカウンターで並んで飲むべきだった…(笑)

一方、甲斐さんは再び長岡さんとお仕事なさることについて…

俺と同じクオリティで、何をやるべきかキチンと判ってる人間が
自分以外に存在するということは
アーティストにとって物凄いパワーになるのね

非常に冷静にスタジオワークが行えるだけでなく
彼の持ってる客観性がいい意味で作品に出てると思う

例えば、書いてる詞それ自体は生きてるんだけど
歌ってみてそれが本当に生きてる言葉かどうか
胸に刺さってくるものなのか

俺が書いて俺が歌う訳じゃない
そこに俺と同じくらい判ってるヤツがいると
もっとハッキリ判るよね

長岡選手がいることによって
鏡の反射のようにハッキリしてくるから
生き生きした力ってものが曲に反映されていると思うんですよ

そのデモテープ作りの様子を長岡さんいわく…

『もしもし、甲斐ですが…曲のイメージ出来たよ
それでね今、那須にいるんだけど…来ない?
ヤッチ連れて来て…待ってるから
あっそうだ、こっちね牛肉うまいよ、ものすごぉく…じゃあね!』

無邪気で明るく弾んだ声の裏に
図々しさとしつこさが同居している(苦笑)

半ズボンに野球帽といった思いっきりラフなスタイルの甲斐氏と
好奇心いっぱいのご家族の笑顔に迎えられ無事到着した

夕食後にデモテープ制作に入るのだが
甲斐の作品は、その時点では彼自身
詞と曲との相性で迷っている様子で
結局、ひとつの歌詞で全く違う2タイプの曲を作ることにした

この録音作業は朝まで続き、夜通しヘッドホンをした3人が
ああだこうだと盛り上がって話し、歌ってた訳だから
既に眠っている人にとって、どんなにか迷惑だったであろう
…と、終わってから知った

3人が『さあて、寝ようか』と言った時には、朝6時頃で
ヤッチはさすがに疲れたらしく
あっという間に眠ってしまった

そのヤッチの寝息がスゴくて
死んでしまうんじゃないか?と思うくらい大きい
『寝息』というより『叫び』である

眠りたいという努力も空しく『叫びが一つ』『叫びが二つ』
…と3ケタまで明確にカウントしてしまった(苦笑)
2階で甲斐も同じように数えていたらしい(笑)

ちなみに…夕食は約束通り、牛肉のしゃぶしゃぶだった
これはホントーにうまかった
満腹で食べ残した肉は、体に貼り付けて帰りたいくらいであった(笑)

余談ですが…
ヤッチさんは、映画『ラストソング』の役づくりのために
吉岡秀隆さんにギター指南をなさったそうだけど

これは長岡さんがヤッチさんに
『ブルースギターに近い感覚のロックギターを教えてくれる人いないかな?』と電話をかけられ

『思い当たる人がいなくて、僕がやりますよ』とお答えになったかららしい

ご自分のスタイルや考え方を押しつけるのではなく
『ギターって面白いんだ』と思って貰えるように
友達感覚で始められたという

吉岡さんは『ギターをちょっと触ったことがある程度』だったようですが
熱心で、飲み込みが早くメキメキ上達なさったものの

ヤッチさんは設定が『天才ギタリスト』だと知って
KAIFIVEのツアーが始まってもずっと教え続けておられたんだとか…

映画のエンドロールには
『ギター・スーパーバイザー』としてクレジットされているそうです
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