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東京電力により公開された「2020年12月24日の資料」にも、福島第一原発事故後の汚染水の処理水の海洋放出は「危険」だとの指摘が!

2021-04-16 | 社会 政治

東京電力により公開された「2020年12月24日の資料」にも、福島第一原発事故後の汚染水の処理水の海洋放出は「危険」だとの指摘が!

〈阿修羅・総合アクセスランキング(瞬間)〉に掲載されていた記事を以下に貼り付けておきたい。

その記事からわかったのは、東京電力も、既に二〇二〇年12月に資料を公開して、たとえ原発事故後に出た汚染水をどんなに処理したとしても、すなわち大手マスコミ報道から伝えられる汚染水を多核種除去設備「ALPS」で浄化しても、除去できないトリチウムの他に、彼らが伝えない、なお12種類の核種があるとのことだ。

それにもかかわらず、「原子力ムラは「トリチウムが放出する放射線は弱い」「自然界にも存在する」「通常の原発でも発生し、基準を満たせば海に流している」と、海洋放出は問題ないと訴え」、そうした説明を、さらに、「大手メディアはほとんど問題にしていないのは危険だ、と日刊ゲンダイの記事とその紹介者の「赤かぶ」は警鐘を鳴らしている。

それによれば、「ALPS」で取り除けないのは、トリチウムだけではないという。トリチウム以外にもヨウ素129、セシウム135、セシウム137など、12の核種は除去できないという」ことが、先の資料に述べられているとのことだ。。

ところで、そうした非常に重要な問題、すなわち<12の核種が残留>原発汚染水にトリチウム以外の核種…〉を指摘したのは、自民原発推進派であることを、先の日刊ゲンダイは私たちに知らせてくれたのだが、同時に、その間のいきさつも教えてくれる。

同記事から、自民党の「処理水等政策勉強会」の代表世話人・山本拓衆院議員が次のように述べていることがわかる。すなわち、ーーー「断っておきますが、自分は原発推進派です。菅首相も支持しています。ただ、原発処理水に関する報道は、事実と異なることが多いので、国民に事実を伝えるべきだと思っています。東京電力が2020年12月24日に公表した資料によると、処理水を2次処理してもトリチウム以外に12の核種を除去できないことがわかっています。2次処理後も残る核種には、半減期が長いものも多く、ヨウ素129は約1570万年、セシウム135は約230万年、炭素14は約5700年です」ーーーとの話だ。

また、山本議員が続けて以下のように語っていることを、同記事は紹介してくれている。すなわちーーー さらに「通常の原発でも海に流している」という報道も、誤解を招くという。「ALPS処理水と、通常の原発排水は、まったく違うものです。ALPSでも処理できない核種のうち、11核種は通常の原発排水には含まれない核種です。通常の原発は、燃料棒は被膜に覆われ、冷却水が直接、燃料棒に触れることはありません。でも、福島第1原発は、むき出しの燃料棒に直接触れた水が発生している。処理水に含まれるのは、“事故由来の核種”です」ーーー。

こうした東京電力の資料やそれに依拠して語る山本議員の話を踏まえるとき、私たちのいわゆる「処理水」の理解の仕方は、嘘を平気で垂れ流す大手メディアにより著しく歪曲されていることがわかる。無論、何度も言うのだが、それは彼らの飯を食うためにだから仕方がないのは重々わかるけど、それにしても、ここに取り上げたゲンダイにより紹介されている山本自民党衆議院議員の国民に向き合う態度とは、月とスッポンではあるまいか。

私はこれまで、自民党議員や公明党議員に対して、私の立場上、非難・批判をしてきてはいるが、こんな私にも、ずっとお付き合いいただいた神戸市在住の自民党所属の元神戸市議会議員のある御方がいらした。とても尊敬できる人であり、私など頭が上がらない人であった。この山本議員も「正直な人」に違いない。さらに何より、東京電力の先の資料作成に関わった人たちも、正直であるのは確かだろう。だが、そんな人たちばかりで自民党や東京電力が担われているわけではないことも、また確かなことだ。「システム」において、寂しくまた悲しい話となるが、そんな「正直」さは所詮は「あだ花」以外の何物にもならない。だが、たとえそうだとわかっていたとしても、システム人としての私は暫し救われる思いを感じてしまう。

最後になったが、以前の何かの資料で、いま思い出したが、確か加藤陽子氏?だったと思うが、原発事故に関して、理系の専門家が文系の専門家をだましている云々の発言をどこかでしたのかわからないが、それを読んだか聞いたのだろう、当該理系の方が、とんでもない話だ、いつも現実はこの逆なんだから、理系が文系に利用されている云々のくだりを思い出した。コロナ禍の今、コロナ報道から何を思い浮かべるか。「ペンは剣よりも強し」とはこの文脈から読み取れるのかもしれない。

もっとも、「システム」を語る際、理系も文系もないだろうが、ここで紹介されているゲンダイ記事を見る限り、もし東京電力の「資料」を主人公にして、それに語らすとすれば、たとえ「システム」の中で生きているシステム人であっても、少しは違うやり取りができるのではないか、できるはずだと思いたくなってくるのも、事実化も。

なお、以下に「赤かぶ」と「日刊ゲンダイ」の記事を貼り付けているので、私の回りくどい注釈というか引用記事より、先に下の記事を読んだ方がいいかもしれない。私は自分の勉強のために、こうしてつぎはぎつぎはぎの文章に下だけだから、念のために、申し添えておきたい。


(以下、引用貼り付け記事)


<12の核種が残留>原発汚染水にトリチウム以外の核種…自民原発推進派が指摘(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/277.html
投稿者 赤かぶ 日時 2021 年 4 月 14 日 21:30:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
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原発汚染水にトリチウム以外の核種…自民原発推進派が指摘
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/287910
2021/04/14 日刊ゲンダイ

処理水に含まれるのは、除去が出来ないトリチウム以外の12の核種(C)日刊ゲンダイ

 国民の反対を押し切って、東京電力福島第1原発の敷地内に貯蔵されている「汚染水」が、海に捨てられることになった。

 海洋放出する汚染水について、麻生財務相は「飲んでもなんてことはないそうだ」などと安心安全を強調しているが、放射性物質に汚染された水を捨てて本当に大丈夫なのか。

「通常の原発でも海に流している」も誤解を招く恐れ

 専門家が危惧しているのは、トリチウムだけがクローズアップされていることだ。大新聞テレビは、汚染水を多核種除去設備「ALPS」で浄化しても、トリチウムだけは除去できないと報じ、原子力ムラは「トリチウムが放出する放射線は弱い」「自然界にも存在する」「通常の原発でも発生し、基準を満たせば海に流している」と、海洋放出は問題ないと訴えている。

 しかし、大手メディアはほとんど問題にしていないが、「ALPS」で取り除けないのは、トリチウムだけではないという。トリチウム以外にもヨウ素129、セシウム135、セシウム137など、12の核種は除去できないという。

 自民党の「処理水等政策勉強会」の代表世話人・山本拓衆院議員がこう言う。

「断っておきますが、自分は原発推進派です。菅首相も支持しています。ただ、原発処理水に関する報道は、事実と異なることが多いので、国民に事実を伝えるべきだと思っています。東京電力が2020年12月24日に公表した資料によると、処理水を2次処理してもトリチウム以外に12の核種を除去できないことがわかっています。2次処理後も残る核種には、半減期が長いものも多く、ヨウ素129は約1570万年、セシウム135は約230万年、炭素14は約5700年です」

 さらに「通常の原発でも海に流している」という報道も、誤解を招くという。

「ALPS処理水と、通常の原発排水は、まったく違うものです。ALPSでも処理できない核種のうち、11核種は通常の原発排水には含まれない核種です。通常の原発は、燃料棒は被膜に覆われ、冷却水が直接、燃料棒に触れることはありません。でも、福島第1原発は、むき出しの燃料棒に直接触れた水が発生している。処理水に含まれるのは、“事故由来の核種”です」(山本拓議員)

 一度、海に捨てたら取り返しがつかない。

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