金四郎 たのんまっせぇ~

夫、老柴犬金四郎と南房総に移住して16年を過ぎ、今や身も心もすっかり房総人。亡き愛犬との思い出と共に綴る日々の出来事

恐ろしい肺炎、わが友は・・でも、前向きに・・

2014-03-20 21:26:25 | 健康のこと 人間、犬
春を迎える準備とはいえ、気候の変動の激しさには戸惑いすら覚えますね。

10日ほど滞在した母を17日の月曜日に東京郊外の実家まで送りました。

途中、川崎市にある父のお墓参りをしながらでしたので家に着いたのは夕方近く、当然その日は泊まって翌朝出るつもりでしたが、ついついこれから一人暮らしを再開する母に娘は口うるさくいいつつ、話が長くなり、実家を出たのは11時を過ぎてしまいました。
その日はわたしにとっては大事なコーラスの練習日、夕方までには帰れると思ったのですが・・
おりしも、関東地方に春一番が吹きました。
かなり強烈な風
気になりながら交通情報を聞きながら運転。
東京湾横断道路、アクアラインは40キロ規制とのこと。
海の上を3キロ以上走るので、風の強いのは当たり前、規制中ぐらいなら大丈夫♪

・・・と・・・
アクアラインまであと5キロでラジオは突然、アクアライン閉鎖を告げたのです^^;
「げっ!!」

でも、まぁ行ってみようと、そのまま戻ることもできず行きましたら、交通機動隊が出ていて、閉鎖バリケードの前で大きな旗を振って、Uターン指示。

ナビに入れなおして湾岸道路を走るのも強風の影響があるとのことで、まして初めての道。
慣れない新しい車、もう引き返すしかなく、母のもとへと戻り、もう一泊。
予定は狂うし、不必要な運転は精神的にも疲れるし、、、、でも母は・・
「私、儲かっちゃったわぁ~」と嬉しそうでした。

まっ親孝行させてくれたんだね、春一番さん♪♪

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さて、話は本題に、少し長くなりますので興味を持たれた時に読んでくださいませ

先日のブログで私の大事な友人が肺炎球菌肺炎で入院してることを書きました。
腎臓に肺炎球菌が回り、腎透析を徹底的にしているとは伝えきいていましたが、それでも
重篤な状態が続き、一時は命まで危ぶまれましたが、ICUに一か月入って、彼女は一般病棟にまで戻ることができました。

が、・・かなり大きな代償と共に・・・

これを書くまでには色々と葛藤がありました。

家族ぐるみでお付き合いしてる方からの情報や、御嬢さんからのメール、お見舞いに行って、実際に彼女に会って、ご家族や彼女から、まるで目の不自由な人が像を触ってその様態を説明してくれるような言葉をつなぎ合わせて、私なりに理解したことを踏まえながら帰宅してすぐに調べました。

肺炎球菌肺炎はやっつけました。その後ついた病名は

「肺炎球菌肺炎の合併症による電撃的紫斑病」

一般病棟に移ってから初めて彼女に会った時は
「ほら、こんなになっちゃったのよ」とベッドに横たわりながら両手を上げて見せてくれた指は、右手の親指を除いて、全部根元の方から真っ黒!!
壊死を通り越して、ミイラ化、炭化していました。壊死していないところにも紫斑が点々と。
一切の感覚はなく、手のひらで物をつかんでいる状態でした。足は保護されていましたが、同様とのことでした。


結果、彼女は2週間前、両手両足の指と右足の裏を一部、右手の親指を除いて切断の手術を受けました

手術は成功して無事終了しましたが最初に会いに行った時は、すでに決心した後で、さばさばした表情でしたが、そこに至るまでには、説得する医師団、家族にかなりの拒否、抵抗をしたそうです
そのままにしておけば感染が広がり死に至ることは目に見えていますが、それでもそこまで、「医者!薬!注射!」と叫んでいたと、笑っていました。
色々と話しているうちに、生きていてくれたこと、生き続けることを選んだ彼女の思い
「前向くっきゃないもんね・・」という言葉に思わず涙が出てしまったら・・
「泣かないでよ!!うんもう~~!!あなた見て、我慢してるんだからぁ!!」っておこられちゃった^^;

「手術室 入ってさ、それっきり目が覚めなかったこと思うとね、あなたに会っておきたいなぁって思ったから・・・」なんて言うんだもん!

術後2週間近く経った今日は、傷の痛みも減って、残された右手の親指と、手の甲から第二関節まで残された包帯だらけの手を使って、特殊スプーンで一人で食事まででき、トレーニングカップから飲み物も飲めるようになっていました。

私なりに調べたことや、義指のことなど現代は本当に良い物が出来てる話をしたら、すでに御嬢さんが調べて、プリントしてきてること、早くからリハビリに入ってるけど、いつか補助付きでも歩ける日も来ると思うと、かなりの所まで復活できそうと・・・。
でも、左手は丸坊主のように指がないので、怖くてまだ自分でも見ていないと・・・

ついこの間までピアノを弾いていた手は、ボクシングのグローブをしてるよう。
でも、おどけて
「悪い奴が来たら、これでエイってね・・」と肘を曲げて前に出す彼女。


これからは障害者の立場に立って、世の中がもっともっと障害のある人の住みやすいように、どんどん意見を出すと「やるよ!!」と前向きな友。

これからも まだまだいくつもの障壁を乗り越えなくてはならないけど、いつか一緒に歌える日が来ると信じて、私なりにできる協力をすると約束してさよならをして来ました



この肺炎球菌肺炎の合併症による紫斑病は、すべての人がなるわけではありませんし、極めて稀な症例ではありますが、肺炎球菌はとにかく体内感染力が強く、まず腎不全を起こしやすく、また、脾臓がないとか低血圧、極端に免疫力が低下してる人がかかりやすいらしいです。
彼女はその昔、胃潰瘍の手術をしててその時に脾臓も摘出してたらしいのですが、本人はその事実を認識していませんでした。
でも、色々と身内のことなどでも忙しくしていて、上記の状態はすべてあてはまっていました。
ここまでひどくならなくても、肺炎球菌はとにかく恐ろしいです。
高齢者がかかるとかなり致死率が高く、先日新聞に出ていた内容を抜粋して記します。


3月6日の毎日新聞、くらしナビから

「高齢化で増える肺炎死」2011年には心臓病、ガンに次いで死因の3位となっている
死亡者の96%は65歳以上


高齢者はワクチン(予防注射)でかなりカバーできる

90種類以上ある肺炎球菌の型のうち、ワクチンは23種類に効く。
肺炎球菌肺炎の8割をカバーする。
ワクチンには成人用と小児用がある。


小児用肺炎球菌ワクチンは免疫反応が成熟していない乳幼児でもウイルスへの抵抗力が十分つくように開発された。

成人用ワクチンは5年ほどで予防効果が下がるため、再接種が必要。
インフルエンザに感染すると鼻などの気道に肺炎球菌が感染しやすくなるので、その予防も大切。
などなど、そして大事なワクチン以外の予防として

重要な口腔ケア」が上げられています。

肺炎球菌のみならず、老齢者の肺炎には誤嚥性肺炎(食べ物や唾液が気道に入って細菌感染を起こす)もあり、普段からの口腔ケアが重要である。

自治体によっては65歳以上には肺炎球菌肺炎の予防接種の負担援助をしてくれるところもありますので、調べてから受けるのも良いと思います。

どこまでをどう伝えるかなど、本当に難しいことですが、老齢者のみではなくこの病気に対する注意喚起も含めて、前向きに生きている友に力をもらって、拙い文章ですがアップしました。


ちょっと疲れちゃったので、私の大好きな写真で癒してもらいます。



6年前、孫一が2歳の時
生まれて間もないころからこうやって、彼が寝ているとそばで添い寝していました♪


大好きな大好きな金四郎と一緒
こんな風に乗られても嫌な顔しないで(多分嫌だっただろうけど)じっとしていました。

そして、今日の金四郎


6年前と比べるとかなりおじいさんになっちゃったけどね
キミは我が家の宝物だよ♪



生ある者たちにとって、少しでも穏やかな日々が過ごせること、願ってやみません。



コメント (17)
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