金四郎 たのんまっせぇ~

夫、老柴犬金四郎と南房総に移住して16年を過ぎ、今や身も心もすっかり房総人。亡き愛犬との思い出と共に綴る日々の出来事

94才に学ぶ・金四郎は都合よく・・

2014-03-10 21:10:52 | 日々の暮らし、思い出
三月も半ばになろうとしてるのに、何て寒いのでしょう!この冬一番の寒気が下りてきてるとか・・。
どこか違っていますよねぇ・・。
ブロ友さんなどのいらっしゃる東北、秋田などはまた豪雪になるのでしょうか。
気をつけてお過ごしいただきたいですね。

さて、昨年のお正月以来になりますが、母が我が家に来ています。
先週の土曜日に実家から少し離れたところに住む2番目の兄夫婦に連れてきてもらいました。兄たちは、この田舎に癒しを求めて遊びに来ます。
ついでに母も来てしばらく滞在を計画しました。
誘った時には乗り気ではありませんでしたが、いつものこと、何のかんのと言ってるうちにその気になって♪

94歳と4か月
彼女、先月末100歳を迎えたばかりの実姉を亡くしました。
伯母は施設には入っていましたが、1月の誕生日に電話した時には元気に、まともに話したと、母は言いました。そしてその電話を何よりも喜んでくれたと。

人生において不足のない年です。
でも、いくつになっても実の姉を目標に頑張ってきた母にとってはかけがえのない者の死、分かっていても落胆した様子でした。

ほんじゃぁ、なおのこと我が家へ・・ということに。


寝間着を置いてきたというので、私のを貸しましたら、ピンクのヒイばば様になりました♪
(私の娘から贈られたという五本指の靴下をはこうと努力中。あれって全部の指に入れるの大変なんですよね、でもちゃんとはけました、感服)本当は寝間着姿なんてご披露するの恥ずかしいのですけど・・年に免じて許してね。

一人で暮らしているので動作はのろいですが、何でも自分でが身についているので手間いらずなのですが・・・

耳がかなり遠く、補聴器つけてもトンチンカンなこと多々あります^^;

余計なことが聞こえない・・って、かえってストレスがないかもしれませんね^^

金四郎はおばあちゃまが「金四郎ちゃん♪」って優しいのをいいことに、オヤツねだりにそばを離れません♪


もっとくだしゃいな^0^


私が、もう上げないで、と頼んだら、今度は私の所へ・・


「おかあちゃま・・そんなケチなこと言わないで・・お願いしますよ♪」

音楽の大好きな母。
我家へ来ると、必ずピアノの音を出しています。
譜面を読むことはできますが、ピアノの鍵盤の位置とそれを確定はできないので、弾くときはすべて覚えた歌を
音でたどって弾きます

歌は沢山知っていますが、まずは、父が大好きだった
「人生劇場」「影を慕いて」などの懐メロから、女学校で覚えた唱歌なるものなど、ジャンルはまぁバラバラというかなんというか・・・^^;

しかし、♯がいくつで、これはナニ調、♭がいくつだからこれはナニ調と言って音符を読むのにはさすがの私もびっくり!!
私、そんなのほとんど忘れて、というか関係なくピアノにおろしていましたから(私だって、ちゃんと習ったわけではないので・・・)

ただし、それとピアノの弾き方とは違うのでそこが、なかなか呑み込めず、ついつい、口調もきつくなる、ダメな娘です(シュン)

それでも弾きたい一心の彼女
最初は「私、両手は全然だめよ」と片手でポンポンと♪


そして、色々と弾いているうちに「故郷の廃家」とかいう曲になりました。
一番使う音色で 左手でドミソを抑えるように教えたら、最初は指も言うこと効かず、押したり離れたりしながら何とか合わせて弾きだしたのです!



初めは夢中で・・
だんだん余裕が出てきて・・


もちろん、音はそればかりではありませんが、とにかく両手が使えたという喜び♪
左も右も一緒になっちゃうので、全部、「むすんでひらいて」みたいだったけど・・^0^♪

いい加減やったら、やっぱりダメとは言ってたけど、私がいないと音だけは出したくてまた向かう、すんごいばあさんでした!!

そんなこんなを母としてたら、ピンポンがなって♪
ブロ友のはおとさんから嬉しい贈り物♪


お菓子好きの我が家に、大好物の名物菓子が、そして可愛いタオルハンカチ♪
早速 母とお茶で頂きました♪
はおとさん、ありがとう~~~♪

母にはブログなるものどころかPC,そのものが良く理解できていません。
どう説明しても「ふぅ~~ん、大した時代が来ちゃったものねぇ・・」揚句私の持ってる携帯を見て「それスマフ? なんだかよく分からないんだけど、スマなんとかってなぁに?」と。

実はね、私もそこんところ色々とよくわかっていないんですけどね^^;

色々と動作も鈍くなり、足腰も弱って来て、先ごろからステッキを使うようになったのですが、持ちつけない物を持つのでつくのが下手なの^^; だからそれにつっかえて転びそうになる・・^^;
考えて少しは使えるようになったけど、話への反応や理解度も落ちてきてる自分に気が付くのでしょう、そんな時は「私、嫌になるわ、やっぱり年なのねぇ・・」って!!

「生きてるだけすごいでしょ
!!」って、娘って残酷なこと平気で言っちゃうんですね!

ゴメンね、お母さん、でも、その生き方、きっとこれからの私に大事なものになるね。
大したことしてないのに、座ってるところに料理が出てくるだけで「あら 美味しそう♪いつの間に作ったの? 上手ねぇ~」と素直に褒めてくれる♪

若い時、そして今も、お互い言いたいことを言って、怒ったり笑ったり。

そして思う
母にはやっぱりかなわないと・・・。

お風呂に入ってから食卓に着いて、母は言う
「うわぁ~、なんだか温泉旅館にきたみたい♪」

「ハイ、そうですよ、お母さん、ここは美人若女将の宿ですから」とダンナ♪

       そこで一同笑う! 楽しいひと時♪



金四郎、もう少しおばあちゃまお家にいるからね、あまりチョンチョンしてオヤツ頂戴しないでね。
ネンネしてる君は可愛いよ♪ 君が一番だから、良い子してね♪

金四郎~たのんまっせぇ~~

生きているって素晴らしいこと、生ある者たちにささやかでも幸せと思えるときのあることを願ってやみません。