虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

恋愛適齢期 (2003/米)

2005年01月17日 | 映画感想ら行
SOMETHING'S GOTTA GIVE
監督: ナンシー・マイヤーズ
出演: ジャック・ニコルソン ダイアン・キートン キアヌ・リーヴス フランシス・マクドーマンド アマンダ・ピート

 若い女性としか付き合わない60過ぎの結婚暦なしの金持ちプレイボーイのハリーは、新しいガールフレンド、マリンと彼女の母の海辺の家に出かけて、そこで心臓発作を起こしてしまう。居合わせたマリンの母エリカは成功した劇作家だが、彼の看病を引き受ける羽目になる。ハリーを診察した36歳のかっこいい医師ジュリアンは、エリカのファンであり、彼女に興味を持つ。

 期待以上に笑えて楽しめたロマンティック・コメディだった。
 中年以降の女性のロマンスとしてはと~っても良く出来ているのではないでしょうか。ダイアン・キートン、表情のチャーミングなことは最高だし、ヌードシーンも見てる人をがっかりさせないくらいきれい。ドレスアップした時はいかにも「歳を重ねたいい女」のムードを備えてるし。
 劇でけちょんけちょんにハリーがやられるところなんか、シンバル持ったサルの人形のように手を叩いて喜んでいた。それにパリの夜はおかしくてロマンティックできれいだった。

 ちょっと残念なのは、ジャック・ニコルソンにも、キアヌ・リーヴスにもあまり魅力を感じなかった。ジャック・ニコルソンかわいかったけど、寄り添いたいと思うほどの吸引力感じなかった。キアヌ・リーヴスは映画によってむちゃくちゃ素敵に見える時と、「どうってことない」時に分かれてしまう俳優さん。すっきりしていかにも好青年で、優しそうなところもちょっとひ弱さを残したところもうまいけど…「彼の」映画じゃないってことね。

 でもこれ、女性に都合のいい妄想だけの映画だなんてことはない。ハッピーエンドまでうま~くまとめてるけど、昨日をいっぱい持ってる世代と明日がいくらでもあると思ってる世代との間のずれも、恋愛の昂ぶり・不安・充実感、何より、理不尽さがよくわかるじゃないですか。

登録ブログランキング



最新の画像もっと見る