虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ラブソングができるまで(2007/アメリカ)

2007年11月16日 | 映画感想ら行
MUSIC AND LYRICS
監督: マーク・ローレンス
出演: ヒュー・グラント アレックス・フレッチャー
 ドリュー・バリモア ソフィー・フィッシャー

 80年代に一世を風靡したバンド“PoP”の元ボーカル、アレックス。今は昔のファン相手に腰振って歌うドサ回りの哀れな日々。彼のもとに、人気絶頂の若き歌姫コーラから、彼女の新曲を作って欲しいという依頼が。またとない復活のチャンスにも、作詞が巧くいかないアレックスはたまたま植物の手入れに来ていたアルバイトのソフィーが口ずさむ歌詞にひらめきを感じ、二人で曲作りをすることに…。

 ヒュー・グラントはなんだかダメ男を選んでやってるようです。同工異曲の感はありますが、演じる人物の過去を納得させちゃうのが、いつも感心させられます。「アバウト・ア・ボーイ」のなし崩し的に年取ってきた中古のプレイボーイとか、「アメリカン・ドリームズ」のいまや番組もろとも瀬戸際の司会者とか。私、美貌を自ら笑えるスターは大好きです。
 この映画でも、中年になっても青年時代の残滓しか売り物がなくて、場末のステージで昔の曲を腰振って歌う元アイドル。でもそれほど強烈な惨めさでなくて、ナサケナさくらいにとどめて笑えるのは彼の演じる主人公の人の良さが漂うおかげだと思う。
 それに、エンド・クレジットの曲のところを止めてひとつひとつ確認したけど、歌は出演者が歌ってるんですねえ。さすがみんな歌うまいわ。
 ドリュー・バリモアもかわいかった。
 ストーリーはありがちだし、お気楽映画には違いないけど、こういうほっとする映画がたくさんなくちゃやりきれないじゃありませんか。


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