虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

シトロエンDS

2004年10月22日 | 日記・雑記
夜、BSでトリュフォーの「日曜日が待ち遠しい!」を見ていました。
トリュフォーの遺作で、ファニー・アルダンがヒロイン。
初めて見ました。
軽やかで、いかにも楽しさにあふれた、サスペンスはおまけ、みたいな映画でした。
エンドクレジットのバックの子どもたちがカメラのレンズフード(かな?)を足であっちこっちへやるシーンが象徴してるようです。

で、わあ~と喜んでたのが83年の映画なのに55年登場のシトロエンDSが出てきた!
一本スポークのステアリングの、デザインの圧倒的に美し~い車!
弁護士の乗ってるのがボルボで、やっぱトリュフォーのセンスじゃ!なんちゃって思ったのでした。

スウィングガールズ (2004/日)

2004年10月22日 | 映画感想さ行
監督: 矢口史靖
出演: 上野樹里 斉藤良江 本仮屋ユイカ 豊島由佳梨 平岡祐太

 高校野球の応援のブラスバンドに弁当を届けることで数学の補習を抜け出した高校1年の女子13人。思いっきり道草して傷んだ弁当の為に吹奏楽部員はお腹をこわし、その代役で全然経験のない彼女らはなぜかビッグバンドジャズに取り組むことに…

 映画としての出来から言ったら、「ウォーターボーイズ」には負けちゃうかな、と思います。全編ベタ、コテコテ、お約束どおり、みたいで。ウォーターボーイズがアラカルトならこっちはスイートディッシュ。そのつもりで見ました。
 竹中直人もいつもどおりだし、話の展開も、シーンのつなぎ目もあまりに予想したとおりで、いささかこっぱずかしいほどです。
 でも、朝見に行って、そのまま金融機関へ回るつもりが、一度家に帰って眼の周りのメイクを直さなきゃならないほど涙ぐんでしまった。あのフォークデュオには声だしちゃいかんと思いつつ大爆笑しちゃったし。
 何もわからない女子高生が、音楽もしくは手ごたえのあるものに目覚めて、自分でやったろうじゃないか!になるまで、いささか説得力弱いし、練習シーンが少なくていつの間にかうまくなってる。でもまあ、はじめは楽器でシャボン玉までやってたのが、「何が何でも手に入れたい」で入手した「個人もち」(部の備品じゃないぞ!)要修理中古楽器をダサい手作りの楽器ケースで持ち歩くようになるのが彼女らなりの愛情かな。
 わかりやすいキャラが多いです。主人公もかわいいけどこまったちゃんだし、惚れっぽいトランペットや、ここぞで決めるトロンボーンの関口さん、ピアノのなぜかいつも貧乏くじ君なんか、感情移入しやすいんじゃないでしょうか。
 ともかく、一日を幸せにしてくれた映画なのでありました。
 出演者が自力ですべての(ド下手なのも含めて)演奏をこなしきったのにも、この際拍手したい。映画館の画面と音響で見られてほんとに良かった。
 それにしても、いまどきの女の子たち、足がきれいだなあ。

movie diary スウィング・ガールズ