虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

スクール・オブ・ロック (2003/米)

2004年10月18日 | 映画感想さ行
THE SCHOOL OF ROCK
監督:リチャード・リンクレイター
出演:ジャック・ブラック  ジョーン・キューザック マイク・ホワイト

 熱いロック魂を持ったデューイだが、そのあまりの熱が仇となりバンドを追い出され、家賃を払えないために部屋まで追い出されそうになっている。困り果てた彼は同居している親友のネッドにかかってきた補助教員の就職口に、ネッドになりすまして、厳しい私立学校に出向く。
 そこは、しつけの行き届いたエリート校で、生徒たちもおとなしい。サボりまくって時間をやり過ごそうとしたデューイだったが、クラシックの音楽の基本が身についた生徒たちを見て、とんでもないことを思いつく。

 面白かった。
 主役のジャック・ブラック、声も良いし、太った身体でかなり身軽に良く動いてくれて、それに子どもたちがかわいくてずっと楽しかった。
 社会的には落ちこぼれのデューイが、規律と常識に漬かり切っている生徒たちに熱いロックの心を伝えちゃう、そして彼自身も自分自身であることの自覚に目覚める。ストーリーに山や谷はそれほどないし、子どもたちがギャングエイジにしてはみんな良い子で従順すぎるし、子どもたちの演奏に親たちが乗ってしまうシーンはうまく行き過ぎて拍子抜けするくらいなのは気になるけど、演奏のレベルがすっごいので合格!最後まで楽しめる映画だった。
 主役の顔から身体全体使った演技もエキサイティングだし、ジョーン・キューザックはやっぱりうまい。それにナツカシロックの名曲があふれんばかりで、その曲に特に思い入れがなくても熱気につい身体が動きそう。
 これも、見た後のすっきり感が嬉しい映画。