虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

LOVERS (2004/中国)

2004年10月01日 | 映画感想ら行
十面埋伏
HOUSE OF FLYING DAGGERS
監督: チャン・イーモウ
出演:チャン・ツィイー 金城武 アンディ・ラウ

唐王朝が衰退を始めた9世紀中頃の中国。反乱軍の“飛刀門”リーダーを殺すことを命じられた、ジンとリウ。遊郭の芸妓、シャオメイが飛刀門の前首領の娘であることを知り、彼女を囮に飛刀門へ入りこもうと、捕らえられた彼女を脱獄させ、一緒に逃げるが…

 これは、三角関係とロミオとジュリエットを混ぜたようなストーリーですが、男二人は添え物みたいで、チャン・ツィイーをこれでもかこれでもかこれでもか…と美し~くとってあります。
チャン・ツィイー、アクション上達しましたねえ。「グリーン・デスティニー」の時みたいについ比べちゃう上級者(ミシェル・ヨー)と共演でもなかったし、共演の男性二人もチョウ・ユンファより貫禄はなかったし。この映画全体で「傾国の美女」の名を冠するほどに美しい、人生を賭けて悔いない美女を浮かび上がらせます。
 予告編でわくわくさせられた妓楼の踊りのシーンは本当に美しかったし、アクションシーンは相変わらずワイヤーアクションはワイヤー以外の何者でもないとばかりの使い方で、サービス満点。衣装と色彩の美しさはヒーローに劣りません。細かい突っ込み無しよ、で見ないといけません。ラストシーンでああなるのは、挟雑物を排除して、鮮血を際立たせるためなんですから。
 それに、やっぱり全体にヒロインの感覚に寄り添って見るように作られてるんじゃないかと思いました。盲目の彼女が感覚で捕らえているであろう、息とか気配とかが見ている方が感じるように作ってあるんだろうな、というところがずいぶんありました。

 しかし、ジェット・リーとドニー・イエン、トニー・レオンの「HERO」のほうがいいなあ。金城武、一人でのビジュアルはすごくいいけど顔大きい。2人のラブ・シーンたら思わずリチャード・ギアとジョディ・フォスターを思い出してしまった。アクションはアンディ・ラウのほうがうまかった。