虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ここ一週間の映画

2004年10月17日 | 映画の話題
先週は忙しかった。映画も見たけど書きたい映画が少なかった。

「嵐を呼ぶ男」
つくづく思ったのは「私には石原裕次郎があわないなあ」
彼の魅力が全然ピンとこない。「夜霧よ今夜もありがとう」くらいはヒロインとの組み合わせでちょっといいかな、と思うけど歌が流れたとたんに駄目。
この映画も面白くなくて、画面に出てくるラジオを見て「あ、5球スーパー」とか、当時の風俗みて喜んでいるだけであった。

録画でみた「暗殺」
監督:篠田正浩 原作・司馬遼太郎 音楽・武満徹 
出演・丹波哲郎 岩下志麻 木村功
 幕末の志士清川八郎の誰の理解も超えた行動と、その死まで。
 これは良かったです。丹波哲郎も迫力があって、複雑な怪人物とでも言いたいような人間に見えたし、岩下志麻も凛として美しい。
 木村功の目の力ってすごいものだと思う。「七人の侍」勝四郎役でも輝かせていたが、ラストシーンでのそのぎらぎらした表現には総毛立つ思いだった。あのぶちきれたような終わり方もなかなかいいと思う。ただ時々実験映画みたいな映像が入ってくるのが好みじゃないのだ。篠田監督が好きか嫌いか、になっちゃうのかな。

これも録画「燃えよ剣」
 栗塚旭の土方歳三は、はまり役だと思います。声がいいです。近藤役もいかにも近藤に見えます。
 原作のムードは出てると思いますが、今回の注目はなんと言うか、役者の持つ「どっしり感」みたいなもの。今年の大河ドラマの若い役者さんに感じられなかった腰の据わった、という感覚。太ってる、やせてるの問題じゃなくて。どこがどう違うのか考えてしまった。

「栄光への脱出」
監督:ジョン・ヒューストン
出演:マイケル・ケイン シルベスタ・スタローン マックス・フォン・シドー ペレ
という豪華な顔ぶれなのに、それに良く出来てるとは思うものの、「ロンゲスト・ヤード」のほうが後の満足感が勝っちゃったのだ。