虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ブリガドーン (1954/米)

2004年10月26日 | 映画感想は行
BRIGADOON
監督: ヴィンセント・ミネリ
出演: ジーン・ケリー ヴァン・ジョンソン シド・チャリシー 

 ニューヨークのビジネスマン、トミーとジェフはスコットランド旅行で道に迷い、ある村へ迷いこむ。その村は100年に一度しか現れない不思議なところだった。トミーはその村のフィオナという娘と愛し合い、残ろうとするが…

 色彩とダンスの素敵な映画。
 オープニングはまるで泰西名画が動き出すよう。それぞれの絵が動き出して、人物が顔を上げるとちょっとメイクがアメリカ風かな、とは思う。しかしヒースとエリカの野から、ちょっとくすんだグレイの家、そして赤と黄、オレンジ、くすんだブルーの色合いが浮き立つような村人の衣装の色彩は見事。

 ヒロインの村娘、シド・チャリシーは、ニューヨークの先端美女より垢抜けていますが、例によってダンスの見事さはうっとりです。ジーン・ケリーとのダンスは優雅・洗練・ロマンチックの粋ですね。衣装の色彩もそれぞれのシーンの意味を表すよう。
 ストーリーは淡々と予想の範囲で進みますが、主役以外の歌とダンスナンバーもとてもロマンチック。結婚式シーンも素敵。
 今まで知りませんでしたが、ヴァン・ジョンソンも歌も歌うし、タップもするんですね!今まで見た記憶がなくてびっくりしました。ハリウッドスターなら当たり前?最後まで損な役回りでしたが…