虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

硝酸アンモニウム(続)

2004年05月05日 | 日記・雑記
この項の所にコメントがあって感激してしまいました。
こんな辺鄙なblogを見ていただいてありがとうございます。
それでもって、硝酸アンモニウムなんですが、
鈍感な還元剤であるだけに、衝撃に安定な爆薬にも使われています。
でもって、ホンの少し、金属と混ぜて水かけて発火実験なんかします。
(ここまで高校化学の知識)
だから、北朝鮮の事故で爆発を促すようなどんな条件がそろってしまったのか
それが不思議ですが、どのニュースでもわかりません。

エデンの海 若杉慧

2004年05月05日 | 
 3度も、そのうち1度は山口百恵で映画になった小説。どれも見てないです。
 昭和21年から22年までの雑誌に連載されたもので、今度読んだのも昭和29年の角川文庫9版。人気あったみたい。
 女学校の中の異分子的な女の子と、若い独身男性教師の恋愛。今風に翻案すればいくらでもアレンジの仕方はあるだろうが、時代の気分のようなものは、いかんともしがたい。
 女の園の団体に向かって、若い男が「ぼくが好きになったこの子のように率直であれ」なんて言って、素直にみんなが聞くわけない。これが素直に書けるような気分が当時の開放感と変化の気運というものだったのだろうか。
 でも、絵になるシーンが多い。何度も映画化されているのも納得。
 裸馬に乗った断髪の少女。黒っぽい水着の団体の中で一人だけ純白の水着。健康的とエロティックでは、イメージとしてエロティックが勝ってしまう。私の発想が健康的ではないのかもしれない。それにヒロインがいくらむこうみず、率直と言っても目隠し状態では突っ走ったりせず慎重に動いて欲しいものです。

「エデンの海」というのも暗示的なタイトルではあります。しょせんは一時の楽園、安住の地ではないということでしょうか。

 ヒロインが島崎藤村の「新生」について感想を書き、特に藤村についてくそみそにけなしているが、それだけは実に大賛成。