鯉のぼりキルト

　　今日は『子どもの日』です。
　
　夫の再就職先の職場では、土・日にあまり休日を取れません。
このゴールデンウイークも、夫はせっせと出勤しております。
おかげで私は、どこかに出かけなければならないというプレッシャーから解放されてのんびりできます。
しかし夫の休日がランダムなので、最近は日付・曜日の感覚がはっきりしません。
うっかりして今日が『子どもの日』であることを忘れていました。
鯉のぼりキルトを仕立てたのであわててUPしました。



　　　　　 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　この鯉のぼりキルトは、先日出かけた「北上市展勝地公園」のお花見をイメージして作ってみました。
北上川沿いの花霞や、川面に舞い散る桜吹雪の美しさが目に焼き付いて離れません。
川の両岸から300匹の鯉のぼりが渡されていて、風にひるがえって元気よく泳いでいました。
鯉のぼりの背景を青い空にするのはやめて、はらはらと花びらが落ちて流れる北上川の川面を表現してみました。
久しぶりに金太郎人形を引っ張り出しキルトの柏餅も飾ると、幼い頃の子どもたちの声が聞こえてきたような気がしました。

　
　ところで『北上川夜曲』という抒情歌があります。
先日北上川舟下りをしたときに夫から聞いた話ですが、この歌の作詞者は、夫の中学の時の国語の先生だったそうです。
とてもロマンティックな歌詞なので、きっと素敵な青年教師だったことでしょう。
何か心に残る思い出はないかと夫に尋ねてみたら.......

　国語の授業の記憶はまったくない夫です。
しかし当時歌が大ヒットし映画化もされ、懐具合がかなり暖かくなったこの先生、お弁当の時間にいつも出前のカツ丼を食べていたそうです。
50年前、カツ丼はまだ庶民にとって口にすることの出来ないご馳走でした。
「お～い、今日も先生がカツ丼食ってるぞ！」
お昼になると職員室前は、カツ丼を食べる先生の姿をのぞき見する生徒でいっぱいになったそうです。

　もっといい思い出はないのかとしつこく尋ねてみたのですが
「う～ん。....オレもカツ丼が食いたかった......。」