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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

同級会

2010-06-10 12:12:00 | Weblog
 数ヶ月前のことになるが、テレビでガーデニング特集の番組を見ていたら
あれあれ? あの素敵なお庭に佇む素敵な奥様......彼女、高校の時の同級生ではないか?
もう40年以上会っていないが、上手に年齢を重ねていて元気溌剌の様子だった。

 高校時代、調理実習の日に欠席した彼女に、私は、自分の弁当箱に実習した料理を詰めて彼女の自宅に届けた。
すると翌日戻ってきた弁当箱の中には、彼女お手製のランチが入っていて、とても嬉しかった思い出がある。
「同級生のなかで誰が一番早く結婚するか?」という話題になると、常に真っ先に彼女の名前が挙がったが、おおかたの予想を裏切って晩婚だったように聞いている。
でもテレビの画面には、よくお似合いの優しそうな旦那様が彼女の傍らに寄り添っていた。

 偶然この番組を見たのが誘い水となったわけでもないだろうが
このところなぜか、卒業以来一度も会っていない同級生たちからの思いがけない電話や便りが届くようになった。

 一ヶ月前には、T嬢より急逝した同期生の遺作展の案内状を戴いた。
彼女とは、崖っぷちの成績を何とかしなければと通った英語塾でも一緒だった。
親同士の方が親交が深かったので、彼女の名前を見た途端、彼女の母上の昔日の面影の方が先に浮かんだ。

 1週間前には、突然I嬢からの懐かしい電話が。
「nihaoちゃん!私、高校の時の......」
皆まで言わなせないうちに声だけですぐ誰だか判ってしまった。
半世紀近い時の隔たりも一気に縮んでしまうのが同級生の関係だ。
彼女の名前は確か、有名な女流歌人にあやかってつけられていた筈......
私の知らない同級生たちの消息をたくさん教えてくれて、再会を固く約束した。

 そして昨夕は小中高で同期のK君からの電話が。
海外で不幸な事件に巻き込まれて苦労していたのは知っていたが、元気な声が聞けて安心した。

オレさ、黙っていたけれど高校時代nihaoの......」
おいおい!今頃になって衝撃の告白をするつもりか?

「実はお前のオヤジさんの会社でアルバイトさせて貰って、すっごく世話になったんだ!」
そうか.....。それは全く知らなかった。
おそらくあの頑固オヤジに、何度も頭ごなしに叱りつけられたことだろう。
(それはそれはご愁傷さまでした)との言葉を呑み込んだ私。

 今年になって俄に増えた同級生たちとの会話の締めくくりは......
おい、一度ぐらい同級会に顔出せよ!

 そう言えば東京会にも北海道会にも全然参加したことがない。
「nihaoちゃんはどうしてる?って、そろそろ話題になり始めたわよ!」
と言われるとますます体裁が悪くなってしまう。

 この歳になると、同級会や同窓会にやたら熱くなるタイプとならないタイプに二分されるが、私はもちろん後者の方だ。
クラスの行事にも積極的に参加することがなかったから仲間意識も薄いし、うつむいて本ばかり読んでいた。
なんとも暗い青春......でもその頃の学校は結構居心地のよい空間だった。
同級会は今年すでに横浜で一回やっていて、この後も東京と札幌で二回も続く。

 本当に会いたい友人たちとは、帰省した折に必ず連絡を取り合っているので、そこでもう私のプチ同級会は充足のうちに終了している。
しかし友人たちの訃報が聞こえ始めてきた昨今、私も生きているうちに一度くらい顔を出さなければならないかもしれない。