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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

ラ・ボエーム

2010-06-14 12:00:00 | Weblog







 ウィーンの森・バーデン劇場演ずる歌劇、プッチーニ作曲の『ラ・ボエーム』のチケットを買い求めた。
バーデン劇場か......
去年、居眠りしてしまって全く記憶のない【ドン・ジョヴァンニ】の時と同じ歌劇団だ。
ああ、あのときの情けなさ。もう二度と同じ失敗はしたくない。

 『ラ・ボエーム』は、一度は観たいと思っていたオペラのひとつ。
パリの若き芸術家たちの青春群像を描いたラブストーリーだ。
テレビで見たことがあるのであらすじは知っているし、劇中の有名なアリアはいつも車の中で聴いている。
これに関しては予習の必要が全くない。
10月まで間があるので忘れないように気をつけるのみだ。

 ところで、なぜチケットが2枚ある?
たまたま夫がチケットを入手しやすい環境にあるのでSS席の購入を頼んでおいたら
あらっ、何と言うことだ?!
奴は私の了承を得ずに、自分の分のチケットも買ってきた。
支払いはもちろん私に回ってくる。
「なっ、なにこれ!!」驚いて絶叫した。

 「オレも一度でいいからオペラを観たかった!」とは夫の弁だが......

 パバロッティはパパラッチ
 綾戸智絵は上戸彩 
 安全地帯は赤信号
 
 とんでもない言い間違いを公然と口にしてはばからないアーティスト音痴。
しかも一度も観たことがないと断言しているが、5・6年前にふたりで観に行ったことがあるのだ。
我ら市井の凡人にとってオペラは非日常の異空間的体験なのに
それすらも覚えていないということは、おそらく奴も居眠りしていたに違いない。
関心がないのだろうと思っていたのだが、記憶すらも失っていたとは......
「も~っ、オペラのチケットって高いのよ!」
つい厭味のひとつも言いたくなる。
ままよ!無駄な贅沢とならぬようお互いに牽制しあってしっかり鑑賞してこよう。

 
 英国に留学中の【saebou】さんが、海老蔵のロンドン公演鑑賞の顛末記を書いていた。
記事にリンクしてあるが手間を惜しんで読まない人もいるだろうから、簡単に紹介しておこう。

「せっかく海老蔵を初めて生で見るんだから着物で行こう」と決心したsaebouさん。
着物は持ってきたが着付けが出来ない。
さて一体どうするのだろうと思っていたら、今の世の中、スカイプ電話という便利なものがあるらしい。
遠く離れた地に住む日本の母上から、パソコンの画面を通して着付けを教わることにした。
画面だと左右逆になるので左前に着たのを気づかなかったり
少々ヘンな着付けでもどうせ誰も判らないだろうと考える点が現代っ子らしくて笑える。
異国での歌舞伎体験に対するsaebouさんの心意気が実に愉快だ。