土日に夫が勤務に当たる朝は、私の運転で夫を送るのが習慣になってしまって、いささか不本意な話なのだが........。
でも今朝はついでに、途中にある盛岡地方裁判所の構内に咲く満開の『石割桜』を見てこよう。
樹齢370~380年と推定されるシロヒガン桜。
写真でも分かるように、太い幹が石を割って咲くど根性桜。
大正12年に国の天然記念物に指定された。
盛岡市民がこよなく愛す自慢の桜だ。
太陽の熱で石の表面温度が上がるので、市内では一番開花が早い。
しかし猛暑の夏、厳寒の冬には、老木の桜にとっては残酷な状況となるわけで、慎重に保護する努力を怠ることは出来ない。
どういうわけでこのように石が割れたか明らかではないらしいが、落雷によって石が割れ、その割れ目に桜の種が落ち込んで生育したのではと言われている。
石は花崗岩で周囲が21mもある。
とにかく盛岡人は、この季節になると誰の口の端からも挨拶代わりに『石割桜』の話題がのぼるから可笑しい。
「桜は咲きやんしたか?」
「まだでがんすよ。」
『石割桜』は、盛岡人にとって心の原風景。
私も、今年も元気で爛漫の桜を見上げる喜びに浸ることが出来た。
『散る桜 残る桜も 散る桜』
良寛さんの辞世の句と言われているが定かではないらしい。
残る桜も散る桜........このような言葉に触れると、ドキッとする年齢になってしまった。
しかしまあ、なんと思い切りのいい句でもあろうか。
みんなで散るなら怖くない.......と連想すると、なにやら特攻隊風同期の桜になって困ってしまうが。
命の無常と循環を感じさせる好きな俳句のひとつだ。
人はみな、爛漫の桜の木の枝で、誕生と出会いと別離の短い一生を巡る桜の花びらのようなものかもしれない。
でも今朝はついでに、途中にある盛岡地方裁判所の構内に咲く満開の『石割桜』を見てこよう。
樹齢370~380年と推定されるシロヒガン桜。
写真でも分かるように、太い幹が石を割って咲くど根性桜。
大正12年に国の天然記念物に指定された。
盛岡市民がこよなく愛す自慢の桜だ。
太陽の熱で石の表面温度が上がるので、市内では一番開花が早い。
しかし猛暑の夏、厳寒の冬には、老木の桜にとっては残酷な状況となるわけで、慎重に保護する努力を怠ることは出来ない。
どういうわけでこのように石が割れたか明らかではないらしいが、落雷によって石が割れ、その割れ目に桜の種が落ち込んで生育したのではと言われている。
石は花崗岩で周囲が21mもある。
とにかく盛岡人は、この季節になると誰の口の端からも挨拶代わりに『石割桜』の話題がのぼるから可笑しい。
「桜は咲きやんしたか?」
「まだでがんすよ。」
『石割桜』は、盛岡人にとって心の原風景。
私も、今年も元気で爛漫の桜を見上げる喜びに浸ることが出来た。
『散る桜 残る桜も 散る桜』
良寛さんの辞世の句と言われているが定かではないらしい。
残る桜も散る桜........このような言葉に触れると、ドキッとする年齢になってしまった。
しかしまあ、なんと思い切りのいい句でもあろうか。
みんなで散るなら怖くない.......と連想すると、なにやら特攻隊風同期の桜になって困ってしまうが。
命の無常と循環を感じさせる好きな俳句のひとつだ。
人はみな、爛漫の桜の木の枝で、誕生と出会いと別離の短い一生を巡る桜の花びらのようなものかもしれない。