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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

お慈悲を!

2008-04-02 12:10:04 | Weblog
 前回、婆婆宅浴室の水道を凍結・決壊させたまま、ほぼ二ヶ月間気づかずに放置し、市水道局から14万4千円の水道料金の明細書が届いたことを書きました。

 私の不幸な出来事は、好奇心旺盛な友たちを喜ばせただけでした。
わざわざ長距離電話で「もう全額支払ったのかい?」と笑い転げた友人。
携帯メールで「道産子として不覚だべさ!」と同情の片鱗も見せない友人。
「続きを早く教えて!」と、仕事をさぼって我が家を訪ねてきた友人。
誰一人として、お金を用立ててくれるとか一緒に泣いてくれるとかいう、心優しい友人はおりませんでした。

 私は2月中旬に当地で起きた、ある水道料金不正事件を思い出しました。
それは豆腐製造メーカーの大手であるH食品が、15年以上にわたり水道メータを不正に操作し、毎月150万から200万もの水道料金をごまかしていたという事件です。
消費者に直接の被害はありませんでしたが、企業精神の根本的な腐敗を感じさせる悪質きわまりない不愉快な事件でした。

 水なくして豆腐の存在はありえません。
その水の使用料金をごまかすなんてやり方がせこすぎです。
それにしても私たちが食べている豆腐の価格の大部分は、実は水の料金だったのだと思い知らされた事件でした。
このような不正を犯した場合は、過去5年間までにさかのぼり最大5倍の追徴金の徴収が定められています。
H食品の追徴金は、億を軽く超えるだろうとの噂です。

 公共料金の取り立てが、大変厳しいことは有名です。
どのような理由があろうとも、『支払わざる者、使うべからず』の原則は、世間の隅々にまで徹底されています。
私たちも「支払うことは出来ません!」などとごねて、さらなる罰金をくらっては大変です。
そこで市の水道部には、正直に事実だけを説明し平身低頭でお詫び申し上げました。
すると........予想もしていなかった回答が........
 
 「そちらの不注意であることは確実ですが、使用もしていないのにこれほどの高額の料金を支払うのは大変でしょう。
今回の過失の限りにおいて、10万円ほど免除いたします。」 

「はあっ~?」と我が耳を疑い、その後じわじわと安堵感が押し寄せてきました。

 不正を犯したH食品には厳しい水道局も、過失を犯した我が家にはお慈悲をかけてくださったのです。
全額負担を覚悟していたので、この計らいは感謝の念にたえません。
1月分の水道料と合わせれば全額で5万円強の支払いとなりますが、少し息を吹き返して元気になったnihao家です。

 今回の反省を忘れずにエコ生活に徹すると、誓いも新たな私です。