まずは本堂で。
早々に。
越後日光開山堂
日光東照宮の彫刻にも匹敵する素晴らしさから越後日光と称される。
ネットにも、書籍にも、沢山掲載されているので、目にすることも過去に何度もあるし、それは誰しも同じだろうが、やはり、百聞は一見に如かず。
思わず溜息が漏れる。天井を見上げるから口も自然にポカンと開く。
開山堂の入口を入ると何段かの階段がある。その下から見上げることになるが、当然上下が逆になる。で、写真を上下反転
道元禅師猛虎調伏の図
禅僧の道元が中国に修行に行った際、虎に襲われそうになり手元の杖を虎に投げつけたところ、杖が龍になって虎を退治したという伝説をもとに作られた。
残念ながら、この見上げる位置からは虎の頭が隠れてしまう。
階段上がると、私のレンズでは全体は入りきらない。
床に寝そべれば撮れたのか?そこまで頭が回らなかった。
外には多くの観光客が訪れていて、当然開山堂の中にも何人かいるだろうと思っていたが、我々が入っていた間には誰も訪れなかった。
寝そべるべきだった~~~~。
龍
虎
道元禅師
鬼退治の仁王像
他にも、それこそ無数の彫刻が。
雲蝶の、卓越した技術は勿論素晴らしいが、なにより、その根気や集中力には畏怖すら感じてしまう。
開山堂を出てから、法堂の隣の部屋へ。
雲蝶の間
雲蝶は絵も素晴らしい。そりゃ、彫刻する際も、下絵を描いてから彫るんだろうからな。
兎に角、百聞は一見に如かず。これに尽きる。
聞きしに勝る素晴らしい開山堂の彫刻だった。
が、それに間違いはないんだが、僕は木目の美しい彩色されていない彫刻のほうに、より魅力を感じるなぁ。
帰路、同じく雲蝶の作品がある永林寺にも寄ってみたが、ここは写真撮影不可。残念。撮影可能な時期を合わせてくれれば。
まだまだ雪の多く残る、さすが雪国魚沼。でも、桜の季節はもうじき。
終。
運蝶を知って以来、ずっと見たいものだと思っております。
新潟県知事が、佐渡金山をアピールするためにパリまで赴くそうなんですが、この雲蝶の作品群こそ、新潟県を代表する文化遺産だと思います。
どうぞ魚沼までお出でになって、開山堂の中心で「あ・りがた・い」を叫んでください。