五輪史上初の「男女共同旗手」(選手代表団の先頭に立ち旗を持つ役目を引きうける人)が適用された2020年東京五輪の開会式で、韓国・中国・日本の旗手ごとの特色が関心を集めた。

2021-07-24 17:10:15 | スポーツは世界をつなぐ!

東京五輪開会式、旗手に韓国・中国・日本の特色が表れた

登録:2021-07-24 07:24 修正:2021-07-24 08:37
 
韓国選手団の旗手はキム・ヨンギョン選手とファン・ソヌ選手で「世代交代」を表現 
日本は多様性と調和…中国は長身選手で「大国主義」
 
 
韓国女子バレーボールの五輪代表チームのキム・ヨンギョン選手が21日午後、東京有明アリーナで練習をしている/聯合ニュース

 五輪史上初の「男女共同旗手」(選手代表団の先頭に立ち旗を持つ役目を引きうける人)が適用された2020年東京五輪の開会式で、韓国・中国・日本の旗手ごとの特色が関心を集めた。各国は、五輪で目指そうとする価値を、選手団代表であり国家の顔である旗手を通じて象徴的に示す。

 大韓民国は、1988年生まれのキム・ヨンギョン選手(女子バレーボール)と2003年生まれのファン・ソヌ選手(競泳)を共同旗手にした。二人は韓国スポーツの現在と未来を象徴する人物だ。選手団の主将であるキム・ヨンギョン選手は、2012年のロンドン、2016年のリオに続き3回目の出場となり、最後のメダル獲得に乗りだす。パク・テファン選手に続く韓国競泳界の新鋭として登場したファン・ソヌ選手は、男子自由型100メートルの韓国新記録と自由型200メートルの世界ジュニア記録を保有しており、13年ぶりにメダルを獲得する期待がかかっている。2020年東京五輪が人生初の五輪であるファン・ソヌ選手と最後の五輪となるキム・ヨンギョン選手は、韓国スポーツの「世代交代」を意味している。開催国である日本の言語の順序とIOCの順序にしたがい、大韓民国の選手団は開会式で103番目に入場した。

 
 
米国NBAのワシントン・ウィザーズ所属で2020年東京五輪の日本選手団の旗手の八村塁選手=NHKのウェブサイトよりキャプチャ―//ハンギョレ新聞社

 日本は、「多様性」と「調和」を大会の目標のうちの一つとして掲げた東京五輪の趣旨にしたがい、米国プロバスケットボール(NBA)の選手の八村塁選手(23)と、レスリングの須崎優衣選手(22)を共同旗手に選定した。アフリカのベナン出身の父と日本人の母の間に生まれた八村選手は、日本人として初めて、2019年のNBAドラフトで1巡目9位でワシントン・ウィザーズに指名された。須崎選手は2017年と2018年の世界レスリング選手権の女子フリースタイル50キロ級の優勝者で、今回の五輪でもメダル獲得の可能性が高い選手に挙げられている。両選手は身長差(八村選手203センチメートル、須崎選手153センチメートル)も大きく、開幕式を見守る人々の注目を集めた。

 
 
2020年東京五輪の中国選手団の旗手の一人である朱テイ選手=中国中央放送(CCTV)のウェブサイトよりキャプチャ//ハンギョレ新聞社

 今回の五輪で総合1位を狙う中国は、長身の旗手を先頭に立て、「大国主義」を強調しに出た。リオ五輪のテコンドー金メダリストである趙帥選手(26)とバレーボールの朱テイ選手(27)の身長は、それぞれ188センチメートルと198センチメートルになる。中国は1984年ロサンゼルス五輪から、身長が高い男子バスケットボール選手を旗手に選んできた。2004年アテネ五輪と2008年北京五輪では、226センチメートルの姚明選手が旗手として選手団を導いた。しかし、東京五輪では、男子バスケットボールの予選で代表チームが脱落し旗手選定の変化は避けられないこととなり、朱テイ選手は女子選手として初めて旗手として活躍することになった。

チャン・ピルス記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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