NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は「今回の危機(ウクライナ戦争)は世界的な影響があるものなので、アジア太平洋のパートナーとの協力を強化することで合意した」と明らかにした。

2022-04-29 09:00:43 | アメリカの対応

米国務長官、韓国などアジア太平洋諸国の

NATO首脳会議参加の可能性を示唆

登録:2022-04-28 05:52 修正:2022-04-28 08:04
 
6月末にスペインで開催のNATO首脳会議 
「アジア太平洋4カ国も参加するだろう」 
NATO非加盟国の首脳クラスを意味するのかは不明 
「NATO、非加盟国との協力強化に焦点」
 
 
米国のアントニー・ブリンケン国務長官が26日、上院外交委員会の聴聞会で発言している=ワシントン/AFP・聯合ニュース

 米国のアントニー・ブリンケン国務長官が、6月末にスペインで開催される北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議に、韓国などのアジア太平洋諸国が参加する可能性を示唆した。

 ブリンケン長官は26日、上院外交委員会の聴聞会で、駐日米国大使を務めたことのある共和党のウィリアム・ハガティ上院議員からの日本とNATO間の協力についての質疑に答え、「(ジョー・バイデン)大統領が参加するNATO首脳会議がある。『アジア太平洋4カ国』と日本も参加するだろう」と述べた。ブリンケン長官は「我々が進めてきたことの一つは、NATOの焦点を、加盟国だけでなく『アジア太平洋4カ国』を含む非加盟国との協力強化に合わせること」だと明らかにした。

 「アジア太平洋4カ国」は、NATOとパートナー関係にある韓国・日本・オーストラリア・ニュージーランドを指す。今月7日、ロシアに対する制裁とウクライナに対する支援を論議するため、ベルギーのブリュッセルで開かれたNATO外相会合には、この4カ国を含むNATO非加盟国の外相も参加した。その際、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は「今回の危機(ウクライナ戦争)は世界的な影響があるものなので、アジア太平洋のパートナーとの協力を強化することで合意した」と明らかにした。

 NATO首脳会議は、6月29~30日にスペインのマドリードで開かれる。ブリンケン長官が述べた「アジア太平洋4カ国」の参加が首脳クラスを指すのかについては明らかでない。ブリンケン長官は、4カ国が参加を約束したのか、あるいは米国やNATO側が招請の意向を表明した状態なのかについても説明しなかった。

 ブリンケン長官は「数週間以内に、より具体的な対中国戦略を発表する」という計画も明らかにした。共和党はバイデン政権に対し、中国に対する公式の戦略がないとして批判してきた。2月に中国への牽制を中心とする「インド太平洋戦略」を打ち出したバイデン政権は、対中国戦略を別途設けるとしていたが、ロシアのウクライナ侵攻後に作業が遅れていることがわかった。

ワシントン/イ・ボニョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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