米国の立場としては、ウクライナ危機によるロシアへの対応と台湾海峡をめぐる中国との対立など「二つの戦線」で負担の重い力比べをしている状況で、北朝鮮まで差し迫った課題として浮上したことになる。

2022-02-04 22:23:07 | アメリカの対応

日本メディア「米国、韓日対立が北朝鮮への対応を妨害…改善促す」

登録:2022-02-04 06:28 修正:2022-02-04 07:00
 
「日本経済新聞」報道 
2日、米日外相電話会談で韓日関係に言及 
「佐渡金山」問題でさらに悪化
 
 
米国のジョー・バイデン大統領と日本の岸田文雄首相は先月21日夜10時から約80分間、テレビ会議形式で首脳会談を行った=首相官邸のウェブサイトよりキャプチャー//ハンギョレ新聞

 米国が、悪化を続ける韓日対立が北朝鮮への対応に支障をきたす恐れがあるとして、日本に関係改善を促したことが報じられた。

 米国のアントニー・ブリンケン国務長官と日本の林芳正外相は2日に電話会談を行い、北朝鮮のミサイル発射についての対応策を論議した。林外相は会談後の記者会見で「地域の情勢を話し、韓日関係についても(意見を)交わした」とし、「詳細な内容は外交上のことなので控えたい」と述べた。これについて「日本経済新聞」は翌3日、「日韓の足並みの乱れはバイデン政権にとって懸念材料」であり、「日韓の対立がこれ以上続けば北朝鮮が間隙を突いて挑発をエスカレートさせかねず」、「米国は日韓関係の改善を促している」と報道した。

 米国は、北朝鮮の核とミサイルの脅威が本格化するたびに、韓米日の3国の緊密な協力を強調してきた。北朝鮮は、年明けから相次いでミサイルを発射し、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験の猶予措置(モラトリアム)の撤回を検討すると明らかにした状況だ。これを見せつけるかのように、先月30日には、日本全域と米国領土のグアムまで攻撃可能な中距離弾道ミサイル「火星-12」を、2017年以来約4年ぶりに発射した。米国の立場としては、ウクライナ危機によるロシアへの対応と台湾海峡をめぐる中国との対立など「二つの戦線」で負担の重い力比べをしている状況で、北朝鮮まで差し迫った課題として浮上したことになる。こうしたなか、韓日関係は良くなるどころかいっそう悪化しており、懸念の声が出ているとみられる。

 韓日関係は、日本軍「慰安婦」や強制動員被害者などの歴史問題が続き、最悪の状況が長期化している。これに加えて、日本政府は1日、日帝強占期(植民地時代)に朝鮮人強制動員が大規模で行われた新潟県の佐護金山に対するユネスコ世界遺産の登録申請を強行し、対立の溝がいっそう深まっている。こうした雰囲気を意識したかのように、日本の岸田文雄首相は先月28日、佐渡金山の推薦決定を発表する前に、在日米国大使館のレイモンド・グリーン首席公使に事前説明をしたという日本マスコミ報道も出ていた。

 一方、米国の要請により、今月12日にハワイで韓米日外相の直接会談の日程が検討されていることが分かった。この会談では、北朝鮮についての対応策が議論されると見込まれる。

東京/キム・ソヨン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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「これを造った人は建業人だ」という意味だと解釈される。建業は、3世紀から4世紀初めまで南京を首都とした呉と晋の時期に王都の公式名称として使われ、5~6世紀の宋・斉・梁・陳の南朝の王朝時代にも、・・

2022-02-04 08:19:21 | 韓国文化
 

1500年前の中国南京から来た職人が百済の王陵を造った?

登録:2022-01-29 08:34 修正:2022-02-02 06:43
 
公州武寧王陵近くの古墳…南朝時代の南京出身を指す「建業人」の製作と刻まれたレンガが発見
 
 
公州王陵園(旧・松山里古墳群)の29号墳から出土したレンガに刻まれた銘文。「これ(レンガ)を造った人は建業人だ」(造此是建業人也)という文章が刻まれている=国立扶余文化財研究所提供//ハンギョレ新聞社

 約1500年前に中国の南京から来た土木技師たちが、武寧王陵をはじめとする百済の王陵を造ったのだろうか。百済王陵級の古墳が密集する忠清南道の公州(コンジュ)王陵園(旧・松山里(ソンサンリ)古墳群)から、中国の昔の首都である南京の人を意味する「建業人」が造ったという漢文の文言が刻まれたレンガが出土した。

 国立扶余文化財研究所は27日、昨年に再発掘調査を行った王陵園の武寧王陵の近くにある29号墳の入口を塞ぐために用いられたレンガを精密分析した結果、これらから、半分に切られた蓮華柄のレンガの側面に「造此是建業人也」という文言が刻まれていたことを確認したと発表した。この文言は「これを造った人は建業人だ」という意味だと解釈される。建業は、3世紀から4世紀初めまで南京を首都とした呉と晋の時期に王都の公式名称として使われ、5~6世紀の宋・斉・梁・陳の南朝の王朝時代にも、そこの出身の住民により広く用いられた古い名称だ。武寧王陵と王陵園のレンガ墓が南朝から派遣された技術者の影響を受け造られたというこれまでの学界の定説をいっそう明確に立証する遺物だと評価されている。

 研究所側は「レンガに刻まれた『建業人』という文字により、墓を造った人が中国の南京出身であり、レンガと墓の構築に南朝が影響を及ぼしたという点も事実上確定したと言える」と説明した。特に研究所は、29号墳の近くの6号墳で日帝強占期(植民地時代)に発見された別の銘文のあるレンガを、今後の比較研究が可能な対象として注目している。このレンガと、南朝の梁の官窯のレンガをまねて製作したという意味の「梁官瓦爲師矣」や、「梁国の宣という人物か、梁宣という職人を師匠とした」という意味だと解釈される「梁宣以爲師矣」と判読された文字が草体で刻まれた29号墳の銘文レンガとどのような関連性があるのか注目される。

 これまで学界では、6号墳の銘文レンガの最初の文字である「梁」を南朝の梁だと解釈する見解が提起されていた。そのため、29号墳の銘文レンガにレンガを製作した職人の出身地として示された「建業」が南朝の梁の首都でもあったという点から、百済と南朝の中央政権の間に職人の交流があったということがいっそう明確になったという分析が出ている。研究所側は「29号墳と6号墳の銘文レンガの相互関連関係を集中的に検討しようとしている」とし、「29号墳のレンガの文字を3次元立体精密分析法でも判読する予定」だと明らかにした。

ノ・ヒョンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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