病床待機中の感染者「1日250人」…
京畿道「重症91.8%で飽和状態」
京畿道内の新型コロナウイルス感染症の感染者数が初めて200人を超えるとともに、病床待機者が1日平均250人に達するなど、新型コロナ感染者の急増によって病室が飽和状態となっている。京畿道は病床の確保に総力をあけている。
京畿道のキム・ジェフン保健健康局長は9日の定例ブリーフィングで、「現在、京畿道が確保している病床は、生活治療センター1056床、感染症専門病院630床、重症患者病床49床の、計1735床。このうち感染症専門病院の病床は使用率が89.2%、重症患者病床は91.8%と、飽和状態に達している」と述べた。重症患者治療病床は49床のうち45床が使用中で、残る病床はわずか4床。
病床が飽和状態となったのは、京畿道内のコロナ感染者数が初めて200人を超えるなど、コロナ感染者が急増したことによるものだ。
9日午前0時現在の京畿道内のコロナ感染者数は、前日午前0時から219人増の8691人で、道内26の市郡で感染者が確認されている。
60歳以上の新規感染者は80人で36.5%を占め、感染経路が不明の感染者は62人で28.3%を占めた。特に憂慮すべきは、先週の1日当たりの平均感染者数が167人と、前週に比べ48人増加しているうえ、今月2日から8日までの1週間のコロナ検査者2万5711人のうち1174人が確定判定を受けたことで、検査者に対する感染者の割合は4.5%と、感染者の割合が高まりつつあるものの、病床と生活治療センターがこれを支え切れていないことだ。
軽症または無症状で、生活治療センターへ入所できず自宅で待機している人は、1日平均250人に達している。
キム局長は「こうした飽和状態による病床不足に備え、京畿道は病床の確保に総力を尽くす」と述べた。
京畿道は、利川(イチョン)にあるLG人和院に、332人の入所が可能な生活治療センターを新たに今月10日に開設することにした。この生活治療センターが開所されれば、京畿道は計1388人の無症状患者と軽症患者を収容できるようになる。また、12月中に第1段階として51床、2段階として128床の計179床の感染症専門病院の病床を追加確保し、計875床を運用することになった。