[Q&A]韓国を訪れた外国人、ホテルなど「宿泊施設での隔離」の場合は強制出国
空港に到着した後、アプリをインストールしなければ入国できず
無症者は自宅に移動
家がなければ隔離施設に移動
原則を違反した場合は1年以下の懲役、処罰を強化
地方居住者のための輸送車両を支援
症状現れた場合はアプリでの連絡・検査を義務化
4月1日から海外から韓国を訪れる全ての入国者には2週間わたる自宅隔離が義務付けられる。すでに強化された検疫を実施している欧州や米国のほか、さまざまな国で感染者が発生しているからだ。30日、新たに確認された海外からの流入による感染者29人には、欧州(12人)や米州地域(16人)のほか、インドネシアから入国した人も1人含まれている。
検疫が強化されれば、旅行などの目的で短期訪問する入国者は減少する一方、毎日数千人の自宅隔離対象者が新たに発生するものと見られる。現在、自宅隔離者は1万4009人(29日基準)だ。チョン・ウンギョン中央防疫対策本部本部長は、「検疫段階ですべての感染者を見つけ出すのは不可能だ。入国した当時は問題ないが、入国後に潜伏期を経て発症する可能性があり、14日間の自宅隔離を義務付けた」と述べた。海外からの流入とそれによる地域社会への追加の感染拡大を防ぐことが、国内の新型コロナウイルス感染症(COVD-19)の感染拡大傾向を遅らせるカギとなる今は、自宅隔離が何よりも重要だという意味だ。自宅隔離者らはどのように管理を受け、どのような規則を守らなければならないのか、入国後、注意しなければならない部分は何かについてQ&Aの形でまとめた。
-海外から入国したが、感染が疑われる症状がなく、2週間にわたり自宅隔離しなければならないが、空港から家までどのように移動すればいいのか。
「海外からの入国者は必ず空港からまっすぐ帰宅しなければならない。なるべく乗用車を利用した方が良いが、それが難しい場合は、自費で入国者専用の空港リムジンバスとKTX専用車両を利用する。首都圏在住の場合、ソウルや仁川(インチョン)、京畿など16の拠点地域行きの空港バスに乗り、他の地域は光明(クァンミョン)駅までまず空港バスで移動した後、KTX専用車両で各地域の駅に向かう。以後、乗用車や自治体の輸送車両などを利用して帰宅すればいい。移動中はマスクを着用し、こまめに手を消毒しなければならない」
-海外から入国した後、指定された隔離施設以外にホテルやゲストハウスなどで2週間自主隔離してもいいか。
「それは認められない。自宅隔離場所は自宅または隔離施設が原則で、ホテルなど宿泊施設の利用は自宅隔離違反と同じ処罰の対象となる。自宅隔離規則を破るのは感染病予防法と検疫法違反事項で、最近罰則が強化され、1年以下の懲役または1000万ウォン(約88万円)以下の罰金に処されることもある。外国人は出入国管理法によって強制追放や入国禁止などの措置が取られる可能性がある」
-最近、自宅隔離勧告に違反し外部活動をして物議を醸した30代の英国人と10代の米国留学生も処罰されるのか。
「まだ検討が必要な事案だ。自宅隔離義務の施行は欧州からの入国者は22日、米国からの入国者は28日からだが、英国人はそれより前の20日、米国留学生は15日に入国したためだ。法務部は同英国人が退院して召喚可能な状態になれば直接調べて出入国管理法によって強制追放や入国禁止可否を決定する計画だ」
-自宅隔離者が増えるはずだが、どのように管理されるのか。
「空港で自宅隔離安全保護アプリをインストールしなければ入国できない。もし携帯電話がなかったり、自宅隔離アプリをインストールできない人は、出入国管理段階で住所情報を把握し、自治体に通知する。自治体は自宅隔離者専担公務員を指定し、地理情報システム(GIS)を通じて追跡管理する。離脱する場合に備え、住民通報制も運営する。自宅隔離者には基本的な生活を保障し、不要不急の外出を防止するため、各自治体で食料品・生活必需品などを支援する」
-自宅隔離中に症状が現れたら、どうすればいいのか。
「もし発熱やせき、のどの痛み、筋肉痛、呼吸困難などが現れた場合、医療機関を訪問せず、直ちに専門公務員や自宅隔離アプリで連絡して検査を受けなければならない。症状があるとアプリに表示をすればこの内容がすぐに各自治体の保健所に通知され、必要な場合は検査を実施する」