韓国人ならば誰もが明沙十里(ミョンサシムニ)海水浴場や金剛山(クムガンサン)に行ってみたいと思う。

2019-06-07 07:03:44 | 南北は一つ
[インタビュー]
「南北の鉄道連結は朝鮮半島平和作りの出発点でしょう」

登録:2019-06-06 22:06 修正:2019-06-07 06:22


クォン・ヨンギル平和鉄道常任代表 
昨年から枕木寄贈運動を展開 
「対北朝鮮制裁解除のための“行動”でもある」 
 
11日、南北鉄道連結要求大会 
ユ・ホンジュン教授、北側の文化遺産講演も

          

       クォン・ヨンギル“平和鉄道”常任代表=ノ・ジウォン記者//ハンギョレ新聞社

 「北側に『一方的に与え』てはならないと話す人もいるが、韓国人ならば誰もが明沙十里(ミョンサシムニ)海水浴場や金剛山(クムガンサン)に行ってみたいと思う。南北の鉄道連結は、要するに『汽車に乗って金剛山に行こう』ということだ」

 民主労働党の初代党代表と民主労総の初代委員長、2選国会議員を務めた社団法人「平和鉄道と良くなる暮らし」(以下、平和鉄道)のクォン・ヨンギル常任代表は、「京元(キョンウォン)線(金剛山線)再連結のための平和枕木寄贈運動」の趣旨をこのように説明した。この運動は、分断で途切れた京元線区間を復元するために、ひとりが1万ウォン(約900円)ずつ、100万人の力を集めて京元線に“平和の枕木”を敷こうとの趣旨で昨年から本格的に始まった。白馬(ペンマ)高地~月汀里(ウォルチョンニ)~平康(ピョンガン)を結ぶ27キロメートル区間に敷くコンクリートの枕木を寄贈する計画だ。李洛淵(イ・ナギョン)首相も3月に1万ウォンを寄贈したと伝えられる。

 5日、ハンギョレと会ったクォン代表は「手でつかめる平和運動」を強調した。彼は「今までの平和運動はスローガン的だった」として「(南と北が)平和協定を締結しようと言っても、国民にはうまく届かない。だが、南北間の鉄道を連結しようということなら誰でも拒否感なく参加できる。南北鉄道連結運動は、朝鮮半島の平和作りの出発点、南北経済共同体建設の促進剤だ」と話した。朴槿恵(パク・クネ)政府も京元線復元事業を推進しただけに、南北鉄道連結事業は保守、進歩間に意見の相違が少ないため“南の葛藤”を起こす素地が少なく、一般市民に直接的な恩恵が戻ってくることも長所だということだ。

 クォン代表は、平和の枕木寄贈運動が「対北朝鮮制裁解除」のための“行動”にもなることを強調した。彼は「開城(ケソン)工業団地再稼働、金剛山観光再開、南北鉄道連結などが対北朝鮮制裁のために一歩も進めずにいる」として「こうした対北朝鮮制裁は、事実上“対南制裁”でもある。この事業が(北側だけでなく)南側にも絶対的な利益をあたえる事業だからだ。この運動は『対北朝鮮制裁が事実上対南制裁なので解除されなければならない』という行動の表示でもある」と話した。南北は昨年、4・27板門店宣言で東・西海線の鉄道・道路連結および現代化事業に合意し、9月平壌共同宣言により着工式もしたが、対北朝鮮制裁が続き南北、朝米対話が膠着したために、まだこれ以上の進展はない状態だ。

 平和鉄道は11日午後7時、ソウル市庁多目的ホール(8階)で南北鉄道連結要求大会を開く。この日の行事では、ユ・ホンジュン教授の「一足先に行ってみる北側文化遺産踏査」特別講演がある予定だ。
ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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