「米国に依存する日本は独立的になれるか」  安倍-プーチン、22日モスクワで首脳会談

2019-01-16 07:23:17 | 真の解決目指して
「米国に対し独立的になれるか」…
日本の機先を制したロシア

登録:2019-01-15 21:45 修正:2019-01-16 06:38


露日外相、平和条約交渉開始 
ラブロフ「北方領土名称受け入れられない 
ロシアの千島列島主権を認めなければ」 
「米国に依存する日本は独立的になれるか」 
安倍-プーチン、22日モスクワで首脳会談
          
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と日本の河野太郎外相が14日、会談場に移動している=モスクワ/AP聯合ニュース

 「ロシアは北方領土(日本がロシアとの領有権紛争がある千島列島南端4島の呼称)という表現を受け入れることはできない」

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が14日、モスクワで開かれた露日外相会談で機先の制圧に出た。ウラジミール・プーチン大統領と安倍晋三首相は昨年11月、シンガポール首脳会談で1956年のソ日共同宣言を基礎に千島列島南端4島の領有権紛争を解決し、第2次大戦後70年余り遅れた平和条約の締結を推進することで合意した。今回の外相会談はこの合意に基づく最初の交渉だ。

 ラブロフ長官は会談後の記者会見で「日本は第2次大戦の結果、千島列島がロシアの主権下にあるということを認めなければならない。この島の主権はロシアにあるという点は議論の対象になりえない」と述べた。千島列島はロシア領土という基本線を認めなければ話にならないと日本に警告したわけだ。

 ロシアは第2次大戦の末に千島列島南端4島の歯舞、色丹、国後、択捉を占領した。ソ連と日本は1956年に国交を正常化し「ソ連は(4島のうち)歯舞と色丹を日本に譲り渡す。ただし実際の引き渡しは、ソ連と日本が平和条約締結の結論を下した後だ」として合意した。しかし、日本の保守派が4島すべてを取り戻さなければならないと主張し、米国が日本とソ連の接近を牽制したことにより2島の返還は実現しなかった。

 日本では、ソ日共同宣言を基礎にした今回の交渉は、まずは2島の返還が目的という見解が多い。ロシアは、日本との関係強化のために千島列島一帯の経済開発を狙っている。

 ラブロフ長官は、米日軍事同盟も問題と指摘した。「米国は日本でミサイル防御(MD)を発展させようとしている。これはロシアと中国にとって安保脅威」と話した。安倍首相は、島を返してもらっても米軍基地は作らないとプーチン大統領に話したと朝日新聞が最近首相室関係者の話を引用して報道した。だが、ラブロフ長官は「ロシアは米国に大きく依存する日本が、問題を調整するうえでどこまで独立的になれるのか尋ねた。日本が自国の利益に土台を置いた結論を下すことを確信する」と述べた。

 河野太郎外相は会談後「領土問題を含む日本側の考えを明確に伝えた」として原則的発言にとどまった。

 両国は22日にモスクワで安倍首相とプーチン大統領の首脳会談を開催することで合意した。安倍首相が公言した通り「戦後外交の総決算」をすることが出来るかは、首脳会談を通じて相当部分明らかになると見られる。
東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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