福島ズボラーヌ

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大阪市福島区(並びにその周辺)をうろうろ徘徊。

ATELIER to nani IRO

2017-03-27 | 西区靱本町・京町堀・江戸堀・土佐堀
先日、書店でとても気になる雑誌を見かけ、思わず購入しました。
婦人画報』のエリア限定版、表紙には大きく『わが街「大大阪」』と書かれています。



↑2017年4月号、大阪エリア限定版の表紙。太陽の塔のうなじ。

「大大阪」(だいおおさか)というのは、大阪が隆盛を誇った時代のことでして
もうすぐ最終回を迎える再放送中の朝ドラ『ごちそうさん』の時代です。
(大正~昭和初期、戦前の頃までの時代)
特集記事は
大大阪に生きる乙女、”嬢はん”と一緒に、大阪の素敵なものを訪ね歩きましょう」と
若手女優の小芝風花さん(「あさが来た!」の千代役)が大阪の街を案内するという内容。
出版社のツイッターでは、
表現したかったのはコテコテでない、古きよき、ロマンチックな大阪」と書かれていました。
大阪が全国規模の雑誌で良いイメージで語られるなんてことは滅多に無いこと。
大大阪時代+近代建築好きである当方にとっては夢のような特集です。

「嬢はん」は「いとはん」と読み、良家の令嬢を指す言葉です。
「とうさん」とも言います。
丁寧に言いたい時は「いとさん」と呼びます。
「はん」は物柔らかい雰囲気があり、いかにも大阪っぽい響きがありますが
時と場合、相手によっては失礼にあたることもあり、使用には細心の注意が必要です。
敬称としては「さん」の方が格上で、「はん」は親しみが含まれている分、格が下がる。
プライドの高いお嬢様は「いとはん」と呼ばれた時は返事をしなかったと言います。

「いとさん・いとはん」という古い言葉で言うとわかりづらいですが、
現代でも使う言葉で例えると、「おばさん」「おばはん」の差です。
一般名詞として「おばはん」と言う分には良いのですが、
目の前にいる中高年女性に「おばはん」と呼びかけて
快く返事をしてもらえるかどうか。

特集記事では大阪各地(主に市内)のお店や特産品などを紹介しているのですが
その中のひとつが、この「ATELIER to nani IRO」でした。
個性的なデザインのテキスタイルのブランドのお店です。





場所は西区の靭公園の北、西船場公園の目の前にある壽会館という古い建物。
(昭和22年築だそうです。今年で築70年!)
一階に雑貨店「「hitofushi」が入居しています。



ビルの案内板。
活版印刷の「河童堂」、中国茶サロンの「Gingetsu」など個性的なテナントが入っています。



お店は階段を上がって2階、エレベーターはありません。
でね、階段というのが2箇所あるのですが…



この急角度。手すりが無いと厳しい。
でも、手すりが左側の壁にあって、右利きの私にはちょっとつらい。
そこで、もう一つの階段(廊下の奥にあります)から昇ることに。
こちらは階段の向きが逆なので、手すりが右手に付いてます。



上がった所から下を見るとこういう感じ。
足元のレールは荷物運搬用に使うのかな?



お店は公園に面した日当たりの良い部屋でした。
入ってすぐの壁面に雑誌で見た引き出しが置いてありました。
お店で扱っているのは主に布地で、お裁縫を全くしない(できない)私には無縁なのですが
どれもきれいで眺めているだけでうっとり。
販売しているのは布地の他に洋服類が少々、それからハンカチ。
このハンカチがすごく良いのです。

ハンカチの布地の種類は、ガーゼとリネン、それからサテン調の木綿。
私はふだんはタオルハンカチばかり使っていますが、
リネンや木綿のハンカチが大好きです。
好きなものを見かけるとちょこちょこ買ってしまう。
用途は主に小さい風呂敷(ちょっとしたものを包む)として使ったり、
自宅のかご(中にゴチャゴチャ入っている)にかけたりとか。
こちらのサテンハンカチの生地が木綿とは思えないくらい
滑らかで手触りがよく、光沢の素晴らしさにびっくりしました。
模様もかわいいものばかりで、本当に迷いました。
お気に入りを数枚購入し、
持ち帰って早速、我が家のおやつを入れている籠にかけたのですが
汚部屋の中でそこだけが別世界になりました。
こんな模様の雨傘があったらええのになぁ…。

ATELIER to nani IRO
住所:大阪市西区京町堀1-12-28 壽会館ビル2F
電話:06 6443-7216
営業:火~金 12:00〜19:30、土 11:00〜19:30
休日:月曜日・日曜日・祝日 
備考:オンラインストア naniIRO ONLINE STORE

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