下福島公園の煉瓦塀の外側には、かつて中の天神がありました。
福島には3つの天神社があり、福島天満宮は上の天神。
この名称は交差点に残っています。
下の天神は玉川1丁目にある天神社。
下福島中学校のすぐ近くにあります。
中の天神は第二次大戦の戦災で焼失、福島天満宮に合祀されました。
今は跡地に石碑と説明板が設置されてます。
説明板の前には石が敷かれ、参道のようになっています。
15年くらい前は、ここに会社があったような。
敷地の隅っこに細長い古い石材がまとめて置いてあったのを覚えています。
その時は中の天神のことを知らなかったのですが
神社のものだというのだけは見ただけで分かりました。
説明板によると、中の天神は公園との境界にある煉瓦塀以外、一切を戦災で焼失。
地元住民は神社の復興を願いましたが、
氏子さん達も戦争で大きなダメージを受けたため
再興はかなわなかった、と書かれています。
9月に文楽鑑賞した際、プログラムの付録に大阪の古地図が付いていました。
船場が中心に書かれた地図ですが、福島区もちょびっと載っていて
堂島川と蜆川の合流地点近くに「中ノ天神」と書かれています。
(見つけた時はすごい嬉しかった!)
その隣に「林濱二郎古跡」の文字。
誰やそれ?
インターネットで検索してもよく分からず。
福島天満宮のHPを拝見したところ、御祭神のページに
「林神社」とあります。
「元 中の天神末社 戯曲『天下茶屋仇討』で名高い林伊織を祀る。」
「wikipedia:天下茶屋仇討」
「歌舞伎美人:敵討天下茶屋聚(かたきうちてんがぢゃやむら)」
「敵討天下茶屋聚」は非業の死を遂げた父の敵を討つ兄弟のお話。
実話をもとに作られました。
二人は家老の息子で、兄の名前が早瀬伊織、弟が源次郎。
伊織達は落ちぶれ、福島天神の森に住みつつ
仇討のチャンスを狙っていましたが、
色々あって兄の伊織は中の天神で殺害されてしまう。
のちに弟が天下茶屋で父と兄の敵を取る。
林伊織のお墓は中の天神の近く、西善寺にあるそうです。
西善寺も文楽の地図に掲載されていました。
「福島ライオンズクラブ:西善寺(福島3丁目)」
「福島ズボラーヌ:西善寺」
でも、wikipediaを見ると、実話での名前は林重次郎と源三郎となっていて
濱二郎じゃないしなぁ。
もうひとつ、手元にある古地図は「大阪人」に掲載されていた文久3年(1868年)のもの。
読みづらいけど、私には「林源二郎」に見える…
もし「林濱二郎」が誰なのか、ご存じの方がいらっしゃれば教えて頂きたいです。
誤読なのか誤植なのかは分かりませんが、もし林濱二郎=林伊織だとすると
中の天神は「敵討天下茶屋聚」に出てくる早瀬伊織終焉の地として
江戸時代はそこそこ有名だったのではないでしょうか。
「福島天満宮」
「wikipedia:福島天満宮」上の天神
「wikipedia:天神社(福島区)」下の天神
「中の天神跡」
住所:大阪市福島区福島4-1
備考:厚生年金病院近く、あみだ池筋に面しています。
※「福島区の風景・街並み」
------------
追記 2013.01
敷地内のマンションの玄関には「梅」のマークが。
家紋で言う「星梅鉢」かな?
天神さんの印です。
「中の天神」の跡地であることを意識しているのでしょうか。
福島には3つの天神社があり、福島天満宮は上の天神。
この名称は交差点に残っています。
下の天神は玉川1丁目にある天神社。
下福島中学校のすぐ近くにあります。
中の天神は第二次大戦の戦災で焼失、福島天満宮に合祀されました。
今は跡地に石碑と説明板が設置されてます。
説明板の前には石が敷かれ、参道のようになっています。
15年くらい前は、ここに会社があったような。
敷地の隅っこに細長い古い石材がまとめて置いてあったのを覚えています。
その時は中の天神のことを知らなかったのですが
神社のものだというのだけは見ただけで分かりました。
説明板によると、中の天神は公園との境界にある煉瓦塀以外、一切を戦災で焼失。
地元住民は神社の復興を願いましたが、
氏子さん達も戦争で大きなダメージを受けたため
再興はかなわなかった、と書かれています。
9月に文楽鑑賞した際、プログラムの付録に大阪の古地図が付いていました。
船場が中心に書かれた地図ですが、福島区もちょびっと載っていて
堂島川と蜆川の合流地点近くに「中ノ天神」と書かれています。
(見つけた時はすごい嬉しかった!)
その隣に「林濱二郎古跡」の文字。
誰やそれ?
インターネットで検索してもよく分からず。
福島天満宮のHPを拝見したところ、御祭神のページに
「林神社」とあります。
「元 中の天神末社 戯曲『天下茶屋仇討』で名高い林伊織を祀る。」
「wikipedia:天下茶屋仇討」
「歌舞伎美人:敵討天下茶屋聚(かたきうちてんがぢゃやむら)」
「敵討天下茶屋聚」は非業の死を遂げた父の敵を討つ兄弟のお話。
実話をもとに作られました。
二人は家老の息子で、兄の名前が早瀬伊織、弟が源次郎。
伊織達は落ちぶれ、福島天神の森に住みつつ
仇討のチャンスを狙っていましたが、
色々あって兄の伊織は中の天神で殺害されてしまう。
のちに弟が天下茶屋で父と兄の敵を取る。
林伊織のお墓は中の天神の近く、西善寺にあるそうです。
西善寺も文楽の地図に掲載されていました。
「福島ライオンズクラブ:西善寺(福島3丁目)」
「福島ズボラーヌ:西善寺」
でも、wikipediaを見ると、実話での名前は林重次郎と源三郎となっていて
濱二郎じゃないしなぁ。
もうひとつ、手元にある古地図は「大阪人」に掲載されていた文久3年(1868年)のもの。
読みづらいけど、私には「林源二郎」に見える…
もし「林濱二郎」が誰なのか、ご存じの方がいらっしゃれば教えて頂きたいです。
誤読なのか誤植なのかは分かりませんが、もし林濱二郎=林伊織だとすると
中の天神は「敵討天下茶屋聚」に出てくる早瀬伊織終焉の地として
江戸時代はそこそこ有名だったのではないでしょうか。
「福島天満宮」
「wikipedia:福島天満宮」上の天神
「wikipedia:天神社(福島区)」下の天神
「中の天神跡」
住所:大阪市福島区福島4-1
備考:厚生年金病院近く、あみだ池筋に面しています。
※「福島区の風景・街並み」
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追記 2013.01
敷地内のマンションの玄関には「梅」のマークが。
家紋で言う「星梅鉢」かな?
天神さんの印です。
「中の天神」の跡地であることを意識しているのでしょうか。
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