福島ズボラーヌ

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大阪市福島区(並びにその周辺)をうろうろ徘徊。

ふじめぐり(2017年)「海老江三丁目、旧中津運河沿いのふじ」

2017-05-11 | ・海老江:風景・建築・史跡
福島区の北端は淀川に接しています。
かつて淀川の南側には「中津運河(長柄運河とも)」という運河が流れていました。
今は埋め立てられてしまい、跡地だけが残っています。
(水は地下の水路に流れているそうですが)

旧運河沿いのフェンスに「のだふじ巡りマップ」には掲載されていないフジの名所がある、と
「のだふじの会」のホームページで知り、さっそく見学に行って来ました。

場所は「淀川小橋」の近く。
淀川小橋はその名の通り、「淀川大橋」の手前(福島区から見て)にある小さな橋です。
余談ですが、「堂島大橋」の近くにも昔は「堂島小橋」がありました。
「大橋」と「小橋」は対になって造られることが多いようです。



淀川小橋を渡り、大橋に至る手前で右折、運河と淀川の間の土手を進みます。



と、藤が見えてきました。



フェンスに絡まる紫色のかたまりが見えます。
アップにしてみますと…





壮観です。
豊臣秀吉が見た藤の花見ってきっとこんな景色の連続だったんでしょうね。

どうせなら、藤の花をすぐ側で見てみたい。



藤の花は運河沿いの道に咲いています。
しかし、淀川沿いから花の場所は思ったより遠かった…。
国道二号線から海老江三丁目の市街地に入る道が橋の近くにはないのです。
野田駅方面に戻り、市街地に入ってから、また川の方に歩かねばなりませんでした。



藤が見えてきました。
これが藤のいちばん西の端。
「のだふじの会」の記事によると、約24メートルあるらしい。



藤の木の大元がこちら。
樹齢は推定20~30年、鉢植えを買って置いておいたら、ここまで成長したのだとか。
根っこは鉢を突き破り、コンクリートの隙間を伝って伸びているらしい。
その様子から、「のだふじの会」より『ど根性フジ』と命名されました。



こういうアスファルトやコンクリートの隙間から生えている植物のことを
「ど根性ナントカ」と呼ぶ風潮がありますが、私はこの命名があまり好きではありません。
と言いますのも、昔の大阪では「ど根性」は誉め言葉ではなかった、
という話を目にしたからです。
昭和30年代の船場物のドラマで誤用され、そのまま全国に広まったそうです。



今は「ど根性」は誉め言葉として定着していますが、
ちょっと気になってしまうんですよね。



非常に素晴らしい景観ですが、残念ながらこのフジは伐採の危機にあります。
すぐ側の中津運河跡地に阪神高速淀川左岸線が通ることになったためです。
川沿いののどかな風景や運河の上に渡された小さな古い歩道橋も
全て姿を消してしまうと、非常に寂しく残念でなりません。

撮影:‎2017‎年‎4‎月‎29‎日

【参考】
大阪)ど根性フジが教えてくれた ヒント、棚再生に活用:朝日新聞
淀川左岸線 - 阪神高速

【過去記事のまとめ】
福島ズボラーヌ:福島区の花「のだふじ」

【各団体リンク】
大阪市福島区:のだふじコーナー (福島区役所)
 ・2017のだふじ巡り 福島区見所マップ(PDF)
のだふじの会 – 大阪市福島区「野田藤(のだふじ)」発祥の地
 ・のだふじ開花情報

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