nasu_star's blog

那須で自然に親しみ、星と自然を愛するブログ

家を建てる時のノウハウ・・・階段

2017-01-27 23:30:06 | 建て替え新築

娘たち夫婦が家を建てたいと云いだし、ふと気が付いた。

今まで、このブログでは一条工務店の「家の性能」を軸として語ってきたが、家つくりの基本部分のノウハウも結構あるよね。

と言う事で、普段生活する上での「安全性」だったり「住みやすさだったり」の元になる物について書いてみたい。

私が家を建て替えた時に考えた注意点を幾つかあげて見たいと思う。

★最初は階段について。

家の設計で階段程、厄介な物は無い。

ちょっと位置を変えるだけで間取りが一変してしまいます。

私は間取りを決めるのに一番時間を費やし、苦労したのが階段です。

でも、「階段なんて役に立たない物に大きなスペースを取るのはもったいない」と云う人も多いです。

私は使わない部屋を増やすよりもずっと重要だと思っている。

それと云うのも、私は子供の頃実家の階段で2回も足を踏み外して痛い目に遭っているし、私の息子は実家が建て替えで新しくなり直線階段になった時、当時4歳くらいだったが私が2階に上がったので後を付いて来て、妻の声が下から聞こえたので振り向いたと同時に、15段付近から人形のように転げ落ちたのを目の前にして、階段程家にの中で危険な場所は無いと実体験を通して感じている。

お蔭様で、私も長男もバカボンのパパの如くにはならなかったので不幸中の幸いである。

でも、階段から落ちたのにはどんな大きな要因があったのだろうか。

私自身の踏み外しは、L字に曲がった階段の曲がり角が急な「らせん状の階段」で、内側の三角部分は階段として機能していない事が原因と考えている。

ちょっと考え事しながら降りて行って、曲がり角で左足がらせん内側の狭い個所に乗り、足が滑って落ちて、後頭部を激打し、涙がちょちょ切れる程痛かった。大きなこぶ(内出血)が出来たのを覚えています。

2回ともこのパターンでした。(そもそも、考え事しながら昇降する場所じゃないと云うならそれは危険な場所と認識をしての事でしょう)

さて、息子の場合には骨折などしなかったものの、直線階段の恐ろしさです。

一度転がり出すと、1Fの床まで止まりません。

だから、階段は中間で折り返すか、L字に曲がった方が安全です。

少なくとも半分の段数で止まってくれますからね。

それと、最初に云った「らせん階段」の危険を排除すれば、そこそこ安全な階段になると考えています。

あまりにも階段のスペースを「無駄」だと考えると、安全が損なわれます。

2Fに寝室があれば最低でも1日1回は階段の往復をする訳だし、私は少なくとも5往復は最低していると思う。

そんな危険な場所を軽率に見るのは如何な物かと・・・・

一条工務店のSASONタイプは17段と決まっていて、スペースを小さくしたい場合にはどうしても曲がり角はらせんにしなければならない。

でも、私の家はこれまでの経験から、安全優先で曲がり角を平面の四角い板にしてもらった。

その四角い板は、写真の様に2枚の大きな踊り場になる。

 

らせんにすると、この四角が三角形になる事になり、内側の三角の頂点に近い部分は、足の乗るスペースは無くなる。

安全性を考えない場合のメリットは、曲がり角で2段分もしくは3段、4段と多く出来、従って1F部分または、2F部分の上がり口や下がり口のスペースが広く出来る。 

または、別な用途のスペースをその分広く出来る訳だ。(1段分の奥行21cmなので、42cm分とか63cmのスペースが生まれる)

でも、それは「安全」を犠牲にしての事だ。

それを知った上でのらせんにする行為なら構わないが、何の考えも無く「何となく」とか「そういう家が多いから」なのであれば、階段の安全性向上について再考して見た方が良いと思う。


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