ローラ・インガルス・ワイルダーの「大きな森の小さな家」を。
しっかりと意識して読んだのは、意外にも、大人になってからでした。
いや。たぶん。子どもの頃も読んだし。テレビでもチラっと見たりはしていたのだけど。
本当に、「ああ。いいなぁ~」と思って、全シリーズを読んだのは、雪の降る田舎の街の、長い冬のことでした。
そんなローラの。
まだ、「大きな森」シリーズを執筆する前の。
娘の元に向かう旅の様子を、夫に知らせた手紙と。
里帰りをした時の様子を、娘に知らせた手紙が、この1冊にまとめられています。
「大草原の旅はるか ローラ・インガルス・ワイルダー 著 谷口由美子 訳
世界文化社 1400円+税」
前編は。1915年。
ミズーリ州マンスフィールドのローラとアルマンゾの農園から。
すでに新聞記者として名声を得ていた娘ローズの住むカルフォルニア州のサンフランシスコまでの、鉄道の旅と。
そこで行われたパナマ・パシフィック万国博覧会を見学したり、娘と過ごした日々を、夫アルマンゾに宛てた手紙から知る事ができます。
ローラの。風景を詳細に、正確に表していく文章は、大きな森シリーズと同じ。
目の見えなくなったメアリーの、目の変わりとして、伝えてきたそのまま・・・を感じさせる文章です。
何よりもいいな~・・・と思ったのは。
農場に残してきた、夫アルマンゾへの、気遣いと愛情が、そこここに溢れていて。
暖かな。ラブレターを読んでいるみたい
この時、ローラは48歳。
・・・48歳になって一人旅した時、こんな暖かな愛情溢れる思いを、あばれはっちゃく(ダンナ)に綴れるだろうか・・・
夫と離れて、一人、鉄道を何度も乗り継ぎながら、娘のところに向かうローラの力強さ。・・・ほぼアメリカ大陸横断だし・・・
初めて、海を見て。「日本や中国から来た波に足をつけてる」と喜ぶローラ。
万博を見て。新しいモノや珍しいモノに、真剣に喜び、関心を持つローラ。
やっぱり、大きな森シリーズの中で、立派な女性に成長していったローラだなぁ・・・と。
後編は。
1931年に。夫のアルマンゾと愛犬と共に。
車でマンスフィールドの農場から、マンチェスターの妹グレイスの家や、キャリーの家を訪れ。
亡くなった両親・メアリーと住んでいた家を見に里帰りする旅を、娘ローズに宛てた手紙で記録しています。
この時。ローラは64歳でした。
以前住んでいた町を見て。
やはり、両親とメアリーと。仲良しだったキャップが。
もう亡くなってしまって会えないという事実の中で。
昔の。輝かしい日々の思い出を、よみがえらせていきます。
そして。ローラはこの旅を終えて、65歳から90歳までの間に。
あの「大きな森の小さな家」のシリーズを書き上げるのです。
65歳から・・。それまでも、いくつかの記事を書いた事があったそうですが・・・その年から、これだけの大作を書き上げていく!!! すごいなぁ・・・と感服してしまいます。
人生。何歳からでも、スタートは切れるのね
この本を読んだ後。また、久しぶりに「大きな森の小さな家」を引っ張り出してきて読んでみました。
とうさん。かあさん。メアリーと小さなローラ。赤ちゃんのキャリー。
厳しい自然の中で。物質的には、けして豊か・・・とは言えない生活。
でも。そこには労働と。生活を支える技術と。家族の暖かさ。隣人との助け合いがありました。
暖炉の前で、とうさんがバイオリンを弾き。かあさんが縫い物をして。
粗末ではあるけれど、きちんと洗濯された服を着て。
家族の為に手間隙かけ、工夫して美味しい物を作り。実りを無駄にすることなく、大切に食べる。
家族の中の、自分の役割を果たし、みんなで生活を支える。
そんな、幸せな。輝かしい日々が。
ローラを愛情溢れる大人へと育てていったのだな・・・と。
手紙を書くローラと。お話の中のローラが。
生き生きと。つながって感じられます。
「大きな森の小さな家」シリーズをお読みの方は。
ますますローラが好きになってしまう一冊だと思います。
しっかりと意識して読んだのは、意外にも、大人になってからでした。
いや。たぶん。子どもの頃も読んだし。テレビでもチラっと見たりはしていたのだけど。
本当に、「ああ。いいなぁ~」と思って、全シリーズを読んだのは、雪の降る田舎の街の、長い冬のことでした。
そんなローラの。
まだ、「大きな森」シリーズを執筆する前の。
娘の元に向かう旅の様子を、夫に知らせた手紙と。
里帰りをした時の様子を、娘に知らせた手紙が、この1冊にまとめられています。
「大草原の旅はるか ローラ・インガルス・ワイルダー 著 谷口由美子 訳
世界文化社 1400円+税」
前編は。1915年。
ミズーリ州マンスフィールドのローラとアルマンゾの農園から。
すでに新聞記者として名声を得ていた娘ローズの住むカルフォルニア州のサンフランシスコまでの、鉄道の旅と。
そこで行われたパナマ・パシフィック万国博覧会を見学したり、娘と過ごした日々を、夫アルマンゾに宛てた手紙から知る事ができます。
ローラの。風景を詳細に、正確に表していく文章は、大きな森シリーズと同じ。
目の見えなくなったメアリーの、目の変わりとして、伝えてきたそのまま・・・を感じさせる文章です。
何よりもいいな~・・・と思ったのは。
農場に残してきた、夫アルマンゾへの、気遣いと愛情が、そこここに溢れていて。
暖かな。ラブレターを読んでいるみたい

この時、ローラは48歳。
・・・48歳になって一人旅した時、こんな暖かな愛情溢れる思いを、あばれはっちゃく(ダンナ)に綴れるだろうか・・・

夫と離れて、一人、鉄道を何度も乗り継ぎながら、娘のところに向かうローラの力強さ。・・・ほぼアメリカ大陸横断だし・・・

初めて、海を見て。「日本や中国から来た波に足をつけてる」と喜ぶローラ。
万博を見て。新しいモノや珍しいモノに、真剣に喜び、関心を持つローラ。
やっぱり、大きな森シリーズの中で、立派な女性に成長していったローラだなぁ・・・と。
後編は。
1931年に。夫のアルマンゾと愛犬と共に。
車でマンスフィールドの農場から、マンチェスターの妹グレイスの家や、キャリーの家を訪れ。
亡くなった両親・メアリーと住んでいた家を見に里帰りする旅を、娘ローズに宛てた手紙で記録しています。
この時。ローラは64歳でした。
以前住んでいた町を見て。
やはり、両親とメアリーと。仲良しだったキャップが。
もう亡くなってしまって会えないという事実の中で。
昔の。輝かしい日々の思い出を、よみがえらせていきます。
そして。ローラはこの旅を終えて、65歳から90歳までの間に。
あの「大きな森の小さな家」のシリーズを書き上げるのです。
65歳から・・。それまでも、いくつかの記事を書いた事があったそうですが・・・その年から、これだけの大作を書き上げていく!!! すごいなぁ・・・と感服してしまいます。
人生。何歳からでも、スタートは切れるのね

この本を読んだ後。また、久しぶりに「大きな森の小さな家」を引っ張り出してきて読んでみました。
とうさん。かあさん。メアリーと小さなローラ。赤ちゃんのキャリー。
厳しい自然の中で。物質的には、けして豊か・・・とは言えない生活。
でも。そこには労働と。生活を支える技術と。家族の暖かさ。隣人との助け合いがありました。
暖炉の前で、とうさんがバイオリンを弾き。かあさんが縫い物をして。
粗末ではあるけれど、きちんと洗濯された服を着て。
家族の為に手間隙かけ、工夫して美味しい物を作り。実りを無駄にすることなく、大切に食べる。
家族の中の、自分の役割を果たし、みんなで生活を支える。
そんな、幸せな。輝かしい日々が。
ローラを愛情溢れる大人へと育てていったのだな・・・と。
手紙を書くローラと。お話の中のローラが。
生き生きと。つながって感じられます。
「大きな森の小さな家」シリーズをお読みの方は。
ますますローラが好きになってしまう一冊だと思います。