本日のブログのタイトルは、昨日紹介した『奈良伝説探訪』の編者丸山顕徳さんの
言葉をそのまま引用した。
本書の「はじめに」に書かれた言葉を再録しよう。
これまで奈良文化の紹介といえば、飛鳥・奈良時代の歴史と文学に偏る傾向があった。
これは研究者の視界が、上代の文字文化と考古遺物を中心とする研究に偏っており、
それが紹介されていたからにすぎないからである。
実は、奈良の文化は、人々が想像する以上に各時代にわたり、広く深いものである。
日本の思想を支えた南都七大寺の壮大な文化の蓄積の紹介は、
まだまだ未開拓な分野である。
万葉文学や考古学の手の届かないところに南都文化の深さがある。
私はこの言葉は卓見であると思う。
今、平城遷都1300年祭で奈良は大賑わいである。
そのほとんどの行事が飛鳥・奈良時代の文化を「懐古」するものである。
私たちは7世紀以来奈良の人々が伝えてきた中世・近世も視野にいれた奈良の文化を
「回顧」し、未来に引継ぎ、世界に向けて発信していかなければならない。
私たちは、奈良の人たちが愛する民話を時代を超えて今に伝えてきた
心の文化と向き合っている。
『奈良伝説探訪』は、その意味で非常に貴重な書物である。
しかも、私たち、奈良の民話を語りつぐ活動を行っている者にとって
啓発的な書物である。
なぜなら、この本を携えて、奈良を歩きたくなる。
「伝説地情報」として伝説地の年中行事、拝観料、所在地と
アクセスするための交通手段も懇切丁寧に掲載されているからである。
言葉をそのまま引用した。
本書の「はじめに」に書かれた言葉を再録しよう。
これまで奈良文化の紹介といえば、飛鳥・奈良時代の歴史と文学に偏る傾向があった。
これは研究者の視界が、上代の文字文化と考古遺物を中心とする研究に偏っており、
それが紹介されていたからにすぎないからである。
実は、奈良の文化は、人々が想像する以上に各時代にわたり、広く深いものである。
日本の思想を支えた南都七大寺の壮大な文化の蓄積の紹介は、
まだまだ未開拓な分野である。
万葉文学や考古学の手の届かないところに南都文化の深さがある。
私はこの言葉は卓見であると思う。
今、平城遷都1300年祭で奈良は大賑わいである。
そのほとんどの行事が飛鳥・奈良時代の文化を「懐古」するものである。
私たちは7世紀以来奈良の人々が伝えてきた中世・近世も視野にいれた奈良の文化を
「回顧」し、未来に引継ぎ、世界に向けて発信していかなければならない。
私たちは、奈良の人たちが愛する民話を時代を超えて今に伝えてきた
心の文化と向き合っている。
『奈良伝説探訪』は、その意味で非常に貴重な書物である。
しかも、私たち、奈良の民話を語りつぐ活動を行っている者にとって
啓発的な書物である。
なぜなら、この本を携えて、奈良を歩きたくなる。
「伝説地情報」として伝説地の年中行事、拝観料、所在地と
アクセスするための交通手段も懇切丁寧に掲載されているからである。
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