竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

初春から新緑:花と鳥フォトギャラリー by Takehara

2013年05月31日 | 日記
今日は、私が初春から昨日までにとった花の写真を
楽しんでいただきます。



4月から勤めております梅花女子大学の梅です。
その名の通り、キャンバスに梅林があり、色とりどりの梅が咲き競っていました。 3月



生駒・あすか野の散歩道のチュ―リップ 3月



梅花女子大キャンバスのハナミズキ 4月



我が家の庭のアヤメ 4月



ストレブト・カーパス イワタバコ科のとてもほんのり青紫の花、知人に頂きました。 5月



アベノ・アルカスを望む。新緑を前景に。  5月



のんびりと泳ぐ白鳥 あすか野の近くのゴルフ場の池にて  5月


今日は、梅雨に入る前に、気晴らしに

題して
「初春から新緑:花と鳥フォトギャラリー by Takehara」でした。


日本口承文芸学会が6月1日2日に深川江戸資料館であります。 

2013年05月24日 | 日記
第37回日本口承文芸学会が、6月1日~2日に、深川江戸資料館と森下文化センターで開催されます。
その主なプログラムを掲げます。

第1日目 6月1日(土)  深川江戸資料館 二階 小劇場

開会の辞 13時00分 間宮史子(本学会会長・白百合女子大学)
公開講演会 13時05分~16時20分 2階 小劇場

200歳を迎えたグリム童話 ―その現代における意義― 間宮史子(白百合女子大学)
哭きからウタへ―琉球と日本本土の葬送歌をめぐって 酒井正子(川村学園女子大学)
江戸東京の民俗信仰         大島建彦(東洋大学名誉教授)

第2日目 6月2日(日)  森下文化センター

研究発表
第一会場 9時15分~12時15分 3階 第1・第2研修室
香川県三豊市の浦島伝説 山田栄克
現代伝説・伝承考―インターネットにおける現代伝説の考察 川島理想
棄老説話(難題型)の源流 田畑博子
中日昔話における蛇婿の比較 楊静芳
武塔神とは何だったか―五道(大)神から五頭天王・牛頭天王へ 山口建治

第二会場 9時51分~ 3階 第2・第3会議室
加賀家文書「菊のかんざしみだれ髪」からの眺め
   蝦夷通辞によるアイヌ語版「お吉清三」口説    深澤美香
カムイからアイヌへの意思伝達について―散文説話を中心に― 大谷洋一
アイヌの叙事詩 「メノコユカラ」をめぐって 荻原眞子
短詩型歌謡の機能抱合力―ロシアのチャストゥーシカを例に 熊野谷葉子

シンポジウム  13時00分~16時30分 2階 多目的ホール
「口承文芸」「民俗」研究の可能性を問う―昭和初期からの照射―

橘正一の個人雑誌『方言と土俗』から見えること
「方言」研究と「口承文芸」研究との交差点として 高木史人(名古屋経済大学)
〈ことばの聖〉@京都―新村出と民俗学的言語研究の交点― 菊地 暁(京都大学)
雑誌『掃苔』に読む昭和初期「掃苔」趣味の諸相―その連続性と画期性について―
                          土居 浩(ものつくり大学)
「民俗芸術」の可能性と限界 真鍋昌賢(北九州市立大学)
コメント          川村邦光(大阪大学)
司会        高木史人

閉会の辞 16時30分

このほか、聴き耳の会などのよる<公開語りセミナー>もあります。

一般の方で学会に参加希望の方は下記のサイトをご覧ください。
もっと詳しく載っております。
第37回日本口承文芸学会大会

下記の深川江戸資料館のHPもクリックして見てください。
江戸・東京の歴史と語りを学んでみませんか~日本口承文芸学会大会にご招待~

今日のブログは、学会情報でした。

『春日野の歴史と文学を歩く』を読み、民話の背景がよくわかりました!

2013年05月18日 | 日記

素敵なカバーの本です。まず、装丁写真をご覧ください。

もみじの葉の影絵が素敵ですね。

奈良の景色を撮っておられる浜四津成信の写真です。地蔵院の白壁に映った冬紅葉の影です。

さて、この素敵な装丁の本のタイトルは、宮川久美編著者『奈良春日野の歴史と文学を歩く』です。
宮川先生は奈良佐保短大教授で、万葉集や古事記・日本書紀、東大寺正倉院に残る古文書などの研究をされています。

本書には、春日野を中心とした、お寺や神社のお話が載っています。

話題になっているのは、佐保姫物語、春日野の仏教世界:鹿野園・新薬師寺・十二神将、元興寺の道場法師、
東大寺と聖宝、東大寺の守り神:手向山八幡宮、玄と首塚、春日祭と春日若宮おん祭りなど。

このように春日野をめぐる多方面のテーマを八人の専門家の先生たちが読み解いてくれています。
花園大学の丸山顕徳教授(国文学)、佐々木閑教授(インド仏教学)、天理大学の齋藤純教授(民俗学)ほか
豊富な執筆陣です。

簡潔にわかりやすく書いてくれていて、80ページの小冊子なので、一気に読んでしまいました。

なぜ、東大寺に手向山八幡宮があるのか?
元興寺になぜ鬼がでるのか?
十二神将ってどんな仏像なのか?
破石町になんであんなミニ・ピラミット頭塔があるのか?
「南大門」はわかるが、「転害門」って変な名前の門やなあ!

こんな日頃、心の片隅で疑問に思っていたことが、晴れてすっきりしました。

あなたも、読んでみませんか?

奈良新聞によると
入手希望者は、佐保短大に電子メールで申し込むと良いそうだ。
送料のみ負担ということです。
info@narasaho-c.ac.jp




★グリムと民間伝承研究会★第57回例会案内★東京外大・5月26日「クラバート伝説」について発表!

2013年05月11日 | 日記

 大型連休も終わり、新緑の季節となりました。
 皆さま、お元気でいらっしゃいますか。

 さて今回は、日本独文学会の春季大会に合わせて、
大会2日目午後にグリミンの例会を開催することになりました。

★今回は名古屋大学大学院でソルブ民族のクラバート伝説を対象に研究されている
伊藤 惟さんに「『ソルブのクラバート伝説』―民族アイデンティティと、他者性への
視線の表象―」と題してご発表いただくことになりました。

みなさん、オトフリート・プロイスラーによるドイツ児童文学の名作『クラバート』をご存知ですか?



宮崎駿さんもこの作家の影響を受けているようです。



「千と千尋の神隠し」もなんとなく「クラバート」によく似た物語の展開になっているのもわかる気がします。



2008年には『クラバート 闇の魔法学校』として映画化もされています。



ドイツでは当時、観客動員数が110万人を超えたそうです。
今でもDVDで見れますよ。

見習いとして少年クラバートが理不尽な親方のもとで魔法使いの修行を始め、
仲間の助けを借りて立ちはだかる強力な障害を乗り越えて自分の人生を歩き始めるという
ドイツのファンタジー小説です。

それでは、まずは発表者のコメントを載せましょう!

 【発表の概要】
ドイツの児童文学作家プロイスラーによる青少年小説 KRABATは、ラウジッツ地方に
居住する少数民族ソルブ人に伝わる良い魔法使い伝説『クラバート伝説』の一部を基にして構成された。
この伝説は19世紀を通して再話を繰り返され、内容の発展・拡大を繰り返し、20世紀には民族アイ
デンティティの形象として文学作品化もした。
本発表で焦点をあてるのは、本来の『クラバート伝説』の姿、ソルブ民族のいかなる視点がこの
魔法使いを生んだのかである。
この魔法使い伝説の機能を、ソルブ民族とドイツ民族との歴史的・宗教的な背景と、
文学研究としての伝説考察との双方からの視点で、「民族アイデンティティ」と「他者性」を
キーワードにしながら考察したい。

と、いうことで、研究会の案内です。

            記

●日時: 2013年5月26日(日)午後1時30分から(時間厳守)
     午後1時30分~4時 研究会(時間厳守)
     午後4時~5時 懇親会(大学近辺の喫茶店・自由参加)
●会場:
 東京外国語大学 府中キャンバス  研究講義棟2階 小講義室223
 (JR中央線、JR新宿駅から「武蔵境」駅のりかえ 西武多摩川線「多磨」 駅下車 徒歩5分)
 (京王電鉄「飛田給」駅北口より多磨駅行き京王バスにて約10分 「東京外国語大学前」下車)
 (〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1)
   府中キャンパスアクセスガイド
   

●内容:
 
★研究発表 午後1時半~
    伊藤 惟 (名古屋大学大学院 国際言語文化研究科 博士課程)
      『ソルブのクラバート伝説』―民族アイデンティティと、他者性への視線の表象―
     
●参加費 500円

■今後のグリミン例会予告■

★第58回例会:グリム・シンポジウム(予定)
 2013年度日本独文学会秋季研究発表会(北海道大学 9月28日~29日)において
   テーマ:グリム童話と伝承文学における父親像と母親像
   パネラー:野口芳子、竹原威滋、溝井裕一、山本まり子、金城=ハウプトマン朱美


  関西の方には、あいにく遠いですが、
どなたも大歓迎です。

ついでに、今後の学会情報も載せておきましょう!


■学会情報■

★日本独文学会2013年春季研究発表会 東京外国語大学 府中キャンバス 6月25日~26日
詳しくは詳しくは学会HP

★日本口承文芸学会  第37回大会 
 6月2日(土)深川江戸資料館
  公開講演 200歳を迎えたグリム童話―その現代における意義―  間宮史子
       哭きからウタへ―琉球と日本本土の葬送歌をめぐって 酒井正子
       江戸東京の民俗信仰                大島建彦
6月3日(日) 森下文化センター
  シンポジウム: 「口承文芸」「民俗」研究の可能性を問う―昭和初期からの照射
   パネラー:高木史人、菊池暁、土居浩、眞鍋昌賢、コメント:川村邦光 司会:高木史人
  詳しくは学会HP:学会HPサイト

★国際口承文芸学会 (ISFNR) 第16回大会
 2013年6月25日~30日 ビリニュス市(リトアニア共和国)
 ビリニュス大学 リトアニア民間文芸研究所
 総合テーマ:現代社会における口承文芸、その統一性と多様性
    詳しくは下記のサイトを参照:
   大会参加案内サイト
   大会プログラム
   学会HPサイト

★日本昔話学会 関西外国語大学 中宮キャンバス 7月6日(土)~7日(日)
  7日(日)シンポジウム: 昔話の継承
   パネラー:吉川沙代、中脇初代、石井正己、 司会:黄地百合子、竹原威滋


今日は、グリミンのお知らせでした。

ちなみに、久しぶりでホームページも更新しました。
みてくださいね。
ここをクリック!


中将姫が織った「當麻曼荼羅」を見てきました!

2013年05月04日 | 日記
連休を利用して奈良国立博物館に行き、
特別展「當麻寺―極楽浄土へのあこがれ―」を見てきました。

2年ほどまえのブログに「中将姫の話」を紹介しました。

(どんな話だったか知りたい人は、中将姫の話をクリックしてください。)

中将姫は当麻寺で出家して、尼さんにならはってんて。
そののち、蓮の茎を集めて、曼荼羅を織り、曼荼羅を見ながら極楽往生しはったということや。



曼荼羅を織る織女 當麻寺縁起 下巻 室町時代 当麻寺蔵

なんとその曼荼羅を見てきました。



當麻寺の當麻曼荼羅は、鎌倉、室町、江戸時代に合計3回、転写されているそうです。


これは、国宝 綴織當麻曼荼羅 室町時代の転写、当麻寺蔵 です。


これは、江戸時代の転写  徳融寺蔵(徳融寺は中将姫の父豊成の別宅跡で、中将姫はここで継母と少女時代を過ごしたそうです。)

そのほか、當麻曼荼羅は、各地のお寺に流布し、その事例も展示されています。
少しずつ、絵柄が違っているのを見るのも面白いです。

上の曼荼羅をよく見てください。

中央には、勢至菩薩、阿弥陀仏、観音菩薩が鎮座し、その周りには仏・菩薩、天人たちがおられ、
輝かしい浄土の世界が描かれています。

画面の左側には、インドのとある国の王妃が極楽浄土への往生を願うストーリーが描かれています。

画面の右側には、浄土を心に想い描くための教えが示されています。

下辺には、生前の行いにより往生の仕方が分かれるという内容の絵が描かれています。


この特別展は、6月2日まで開催されています。

ぜひ、連休休みに、中将姫の心の世界を垣間見ては、いかがでしょう!