竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

ホテル「あえりあ遠野」で「むがーしあったっずもな」昔話を聴いてきました!河童の話、馬娘婚姻譚など。

2014年12月27日 | 民話
ホテル「あえりあ遠野」で「むがーしあったっずもな」昔話を聴いてきました!

東北大学で今年6月に口承文芸学会があり、そのあと思い切って、
遠野に久しぶりに行ってきました。

今日のブログは、その時の話をしましょう!

なんと、遠野では観光客のために昔話を聞かせるホテルがあるのです。


ホテル「あえりあ遠野」です。


ホテル3F「語り部ホール」にて毎夕6時から30分間開催しています。
宿泊のお客は無料で聴けます。
語り部「いろり火の会」のメンバーが交代で毎夕語られます。


囲炉裏端で火を囲みながら、土地言葉の昔話を聴けるので、とても雰囲気が満点です。


この日は、語り部の菊池さんより、河童渕の話を聴きました。
(この写真はJR遠野駅前にある「河童渕のオブジェ」です)

それから、おしら様の成立にまつわる悲恋譚も聞きました。

馬娘婚姻譚
むがーしあったっずもな、
ある農家に娘がおり、家の飼い馬と仲が良く、
ついには夫婦になってしまった。
娘の父親は怒り、馬を殺して木に吊り下げた。
娘は馬の死を知り、すがりついて泣いた。
すると父はさらに怒り、馬の首をはねた。
すかさず娘が馬の首に飛び乗ると、そのまま空へ昇り、
おしら様(養蚕の神)となったのだという。
どんどはれ。

とても、いい体験をしました。

ナーミン・テラー(奈良の民話を語りつぐ会の語り手)のみなさま
是非、奈良でも観光客にホテルと連携して、こんな素敵なイベントをしたいですね!!

今日のブログは、これでおしまい!

年賀状を書くので、今、追われているところです。
(皆さんには元旦にブログのお年賀を差し上げます。)

では、来週まで、お元気で、御機嫌よう、さようなら。


萬葉植物園の「イルミ奈〜ら」で光り輝く藤棚と鹿さんに会ってきました!

2014年12月20日 | 民話
前回は、大阪の夜景・イルミネーションをご紹介しましたが、
今回は、地元奈良のイルミネーションを楽しんでくださいね。

『万葉集』に詠まれた約300種の植物を植栽し観賞されている『萬葉植物園』で
奈良市指定文化財の老巨樹や春日大社シンボルの藤、絢爛豪華な王朝の風情を再現する浮舞台など
素敵な奈良らしいイルミネーションを堪能できますよ。


奈良と言えば、やはり鹿ですね。


それに春日大社の藤棚。

では、道順に従ってフォット・アルバムをお楽しみください。


先ずは、奈良国立博物館の仏教美術資料研究センターの夜景です。
これは、明治35年(1902)に奈良県物産陳列所として開館し、
県下の殖産興業と物産の展示販売をおこなう施設として利用されていました。


春日大社に向かう参道の夜景です。


みなさん、このキャラ知っていますか?
「ならきち君」と「奈良っこ」という奈良県総合情報サイトのキャラクターです。
「イルミ奈〜ら」の入り口で迎えてくれました。


鹿の親子です・


また、別の鹿の親子です。


「幸せの御所車」です。この前で写真を撮ると、幸せが訪れるそうですよ。


最後は、クリスマス・ツリーと公園の全景です。

来年の2月22日(日)まで
時間は17:30〜21:30(点灯17:45・最終入場21:00)です。

あなたも是非、機会があれば、いらしてください。

では、みなさん、風邪をひかないように!
来週まで、お元気で! 御機嫌よう!さようなら!


「ドイツ・クリスマスマーケット大阪2014」で「ニコラウス」に会ってきました!

2014年12月13日 | 民話
今年もクリスマスがやってきました。

そこで、大阪の夜景・イルミネーションを見て回りました。


先ずは、阿倍野のハルカスの遠望です。大阪で一番高いビル、60階建て、高さ300メートル。


新梅田シティー空中庭園の下で1993年から開催されている「ドイツ・クリスマスマーケット」です。
Willkommenn zum Weihnachten「クリスマスにようこそ」と電飾で歓迎してくれます。
大阪の姉妹都市ハンブルクのクリスマス・メッセがそのままやってきたような感じです。


クリスマスマーケット会場の中央・空中庭園の真下に登場する約27mの世界最大級のクリスマスツリー。
約10万球の電飾で彩られたツリーは圧倒的な存在感で、光り輝く美しい演出。


その下では、ニコラウスがハープを弾いていました。
ドイツではクリスマスの主役はサンタクロースではなく「ニコラウス」です。
ドイツの多くの地域では12月6日(土)にニコラウスが一年間良いことをした子どもだけにプレゼントをして、
そうでなかった子どもにはお仕置きをするので、この日がニコラウスターク(ニコラウスの日)と呼ばれています。
ドイツ・クリスマスマーケット大阪では毎週末にこのニコラウスが会場に登場します。
長いひげを生やしてビショップ(司教)の帽子をかぶり、長いマントと杖を持ったニコラウスが会場内を歩き、
子どもたちと写真を撮ったりしてくれます。


なじみの雪だるまにも会いました。


ヘンゼルとグレーテルに出てくるような「お菓子の家」でレープクーヘンを食べました。
これはドイツのクリスマスには欠かせません。


そして帰りには、JR大阪駅のイルミネーション「トワイライト・ファンタジー」を見ました。
足元で輝く無数の光は、まるでおだやかに波立つ大海原。
星空のヴェールの星座が映し出され、神秘的な空間を演出していました。

皆さまも是非、ドイツのクリスマス市を梅田で体験してください。
12月25日の22時まで開催されていますよ。

では、皆さま、風邪をひかないように!
では、次週のブログでお会いします。
御機嫌よう。さようなら!

朝日カルチャー・くずは教室「グリム童話の世界にようこそ!」パートIIを開講!

2014年12月06日 | 民話
北日本、四国でも大雪が降り、
すっかり冬になりましたね。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今回はいつもブログを見てくださっている方々に
一足先に、1月からの公開講演のご案内です。

朝日カルチャーセンターの「くずは」教室で
「グリム童話の世界にようこそ!」のパートIIを開講します!

よろしければ、ぜひおいでください!




■講師
梅花女子大学大学院客員教授 竹原 威滋

■日時
1月から3月の第3金曜 15:30-17:30 (全3回)
2015年 1/16, 2/20, 3/20

■受講料
1-3月(全3回) 会員 7,452円 一般 8,424円
1回受講:会員・一般とも 2,800円

■講演内容
ペルシアのガラス工芸品が正倉院に伝来して所蔵されているように、
無形文化財である説話も、遥かオリエントからシルク・ロードを通じて
日本に伝えられた可能性がある。
いくらかの具体的な説話を取り上げ、世界各地に伝わる類話を紹介しながら、
その発生、成立、伝播の問題を考察し、東西文化の交流の素顔に迫る。

■授業のテーマ
2015/01/16 瘤取り爺の話はシルク・ロードを通って日本に来た!
       グリム童話『小びとの贈り物』と昔話『瘤取り爺さん』

2015/02/20 庶民の語る民話とグリム童話の特徴は?
       グリム童話『幸せハンス』と昔話『わらしべ長者』

2015/03/20 民話は伝播したのか、翻案か?
       グリム伝説『橋の上の宝の夢』と昔話『味噌買い橋』


詳しくは下記のサイトをご覧ください:
「グリム童話の昔話の世界にようこそ!- 東西の説話の比較を通して語りの魅力に迫る」
案内パンフ 

今回は、公開講座なので、好きなテーマの日、1回だけでも参加OKです。(1回受講 2,800円)


「奈良の民話を語りつぐ会」、「平城西女性セミナー」の方々には少し遠いですが、
グリム童話を系統的に学んでいただくには良い機会です。

「とぶアヒル」の会員の方々はじめ高槻・茨木・枚方・京田辺の近辺にお住いの方、
ぜひ、いらっしゃってください!

今日は、カルチャーセンター講演のご案内でした。

皆さん、来週まで、御機嫌よう。 さようなら!