竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

「古事記」の切手が発行されました!、「神話博しまね」開催記念切手です。

2012年07月28日 | 日記
7月20日に「古事記編纂1300年」の特殊切手が発売されました。
早速、1シート購入しました。


古事記に登場する4人の神々が描かれています。
(切手は本来コピー禁止です。そこで80円と日本郵便に線を引きました。)

(1) 木華開耶媛(このはなさくやひめ) 上段左 (2) 倭建命(やまとたけるのみこと) 上段右
(3) 素盞嗚尊(すさのおのみこと) 下段左   (4) 稲田姫命(いなたひめのみこと) 下段右



(1) 木華開耶媛(このはなさくやひめ)
  堂本印象画 京都府立堂本印象美術館蔵

コノハナノサクヤビメ
古事記の表記は「木花之佐久夜毘売」
日本書紀の表記は「木花(之)開耶姫」
山の神オホヤマツミの娘で、サクラの花の美しさとはかなさを象徴する女神です。
高天の原から地上に降りたニニギの命と結婚し、ウミサチビコ(海幸彦)・
ヤマサチビコ(山幸彦)を生みました。
古事記では上巻(かみつまき)に登場します。



(2) 火退(ほそけ)
  堂本印象画 宮内庁三の丸尚蔵館蔵

景行天皇の御子ヤマトタケルノミコト
古事記の表記は「倭建命」
日本書紀の表記は「日本武尊」
父天皇の命令で東国に遠征しますが、焼津に行った時、
土地の豪族にだまされて野原に誘い出され周りから火を着けられます。
とっさの判断で周囲の草をなぎ払い、「向かい火」を着けて難を逃れました。
古事記によれば、その時に用いた剣(草那芸の剣)と火打ち石は、
伊勢神宮を祀っていた叔母ヤマトヒメから与えられた品とされ、
中巻(なかつまき)に登場します。



(3)板絵著色神像 伝素盞嗚尊(でんすさのおのみこ)
  重要文化財 八重垣(やえがき)神社蔵

スサノヲノミコト
古事記の表記は「須佐之男命」
日本書紀の表記は「素盞嗚尊」
ヤマタノヲロチを倒し、生贄として捧げられることになっていたクシナダヒメと結婚し、地上にはその子孫が繁栄することになりました。 



(4)板絵著色神像 伝稲田姫命(でんいなたひめのみこと)
  重要文化財 八重垣(やえがき)神社蔵

クシナダヒメ
古事記の表記は「櫛名田比売」
日本書紀の表記は「奇稲田姫」
ヤマタノヲロチに生贄として捧げられることになっていたが、スサノヲノミコトに助けられ、結婚しました。


私は最初にドイツ語教師として赴任したのは、島根大学文理学部でしたので
八重垣神社にはしばしば行きました。
神社の扉に描かれたスサノヲノミコトとクシナダヒメは
古い絵ですので、一部は剥げ落ちていましたが、
顔の部分は、この切手のように美しい面影が残っていて、
往時を偲ばせるに十分でした。

「古事記編纂1300年」を記念して、島根県が実施している「神々の国しまね」プロジェクトのキー・ビジュアルです。
平成24(2012)年7月21日(土)から島根県出雲大社周辺を主会場として「神話博しまね」が開催されます。

あなたも切手を買ってみませんか?

私も夏休みに久しぶりに出雲を訪ね、「神話博しまね」に行こうと思っています。

今日は郵便局のパンフレットにある切手解説に依ってお話しました。

本当に暑いですね!
オリンピックも始まるし、夜更かしせずに
お元気でね!



はぐくみセンターで「ナーミン」の活動パネル展示!/絵本ギャラリーでお話会8月18日・19日開催!

2012年07月21日 | 日記
わたしども、「ナーミン」(奈良の民話を語りつぐ会)は活動場所として、
JR奈良駅西口前の「はぐくみセンター」1階の「ボランティアインフォメーションセンター」を
利用させていただいています。
たとえば、民話祭りのリハーサルや語り手講座などです。

このたび、奈良のさまざまなボランティアグループが
その活動を一般市民に知っていただくためにパネル展示を実施しました。


ナーミンのパネル展示です。

次のような写真を載せています。




以上は、「お 話 の 部 屋」第12回絵本ギャラリー in奈良にて 2011.8.20.です。


ちなみに、今年も第13回絵本ギャラリー in奈良にてお話会をしますので、
お子様と一緒にきてくださいね。
奈良教育大207教室 8月18日(土)・19日(日)開催、1日4回お話会あります。
開始時間:午前11時、午後1時、2時、3時 各回40分です。


そのほか、パネル展示では下記の写真を展示いました。

■教員志望の学生たちに語る 奈良教育大学 絵本の広場にて 2012.6.13.

■語 り の 勉 強 会 奈良教育大学「なら・語り手入門講座」にて 2012.1.10.

■燈花会の灯りに映える な ら 民 話 祭 り 会 場 奈良町物語館にて 2011.8.5

■話のあいまに手遊びをするな ら 民 話 祭 り 名勝大乗院庭園文化館にて 2011.8.9.

■お話に聴き入る園児たち 大安寺西幼稚園にて 2011.2.18.

■留学生に「十三鐘の石子詰め」を語る  興福寺菩提院大御堂にて 2012.2.17.

今年の奈良民話祭りのパンフレットも置いてあります。

そのほか、いろんなボランティアグループのパネル展示があるので
よかったら、立ち寄ってみてくださいね。

7月31日までです。

梅雨が明けて、猛暑ですね。
来週土曜までお元気で!



「夏の民話祭り」今年もやります!燈花会に合わせて!

2012年07月14日 | 日記
8月9日~10日に奈良町物語館、11日国際奈良学セミナハウスで「奈良民話祭り」開催!

まずは、リニューアルした私のホームページをご覧ください!

そこには昨年のナーミン(奈良民話祭りの愛称)の写真が2枚載っていますよ。

今年のナーミンのポスターもご覧くださいね。

それでは昨年のナーミンの様子を写真でお見せしましょう!


奈良町物語館の入り口の民話祭りの看板



まずはナーミン・シンガーが手遊びで雰囲気を盛り上げる!



村上郁さんの語りにひきつけられる。



浴衣姿のご婦人も熱心に聞き入る。



ケーブル・テレビのニュースでも報じられる。



ナーミン・テラーによる手遊び  大乗院庭園文化館にて


心あたたまるふるさとの民話
おばあちゃんから子へ 子から孫へ 語り継ぐ伝えゆく民話
奈良燈花会に合わせて下記の日程で行います。
奈良町散策のついでにお子さまと是非お寄りください!

■ 奈 良 町 物 語 館    (駐車場はありません)  入場無料

8月 9日(木) ① 18:00~ ② 19:30~20:30   1日2回公演
8月10日(金) ① 13:30~ ② 15:00~
         ③ 16:30~ ④ 18:00~19:00   1日4回公演

■ 国際奈良学セミナーハウス 旧世尊院  (駐車場はありません) 入場無料

8月11日(土)① 18:30~ ② 19:40~20:30 1日2回公演

では、みなさま、是非来てね!


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最後に耳寄りな話をひとつ!

7月16日(月曜日・海の日)に午前10時からABCテレビ(関西では6チャンネル)で
「謎解き古事記~神と人との1300年」という番組があります。

古事記と日本書紀の違いを知ってますか?
同じ話でもこんなに違う二つの歴史書。
そして古事記の方が断然面白い!
古事記の謎を楽しく解説。
是非、エアー・チェックしてみよう!

水害の多いこの梅雨を乗り切ろう!
では、次週土曜日に会いましょう!
お元気でね。

「古事記展」(奈良国立博物館)に行ってきました!

2012年07月06日 | 日記
昨日午後、「古事記の歩んだ道」展を奈良国立博物館で見てきました。



昨日は雨模様でしたが、高校生たちも熱心に見ていましたよ。



これが、国宝の「古事記」真福寺本です。
倭建命の東国征伐を語る景行記の載った中巻です。



本居宣長が付箋を付けて書き込みをして愛用した所持本「寛永21年(1644)版木本」です。
やがて、彼の「古事記伝」が寛政2年(1790)より書かれるわけです。



明治に入ると、日本の昔話の英訳本が出るのですが、
これは、チャムバレイン著・鮮斎永濯画「やまたのおろち」です。
八岐大蛇が八つの頭から酒を飲んでいるところです。

今年は、古事記撰録1300年の年です。

その著者の太安万侶の墓誌も展示してありました。



墓誌は、高円山を越えてさらに奥の此瀬町の茶畑で昭和54年(1979)に発見されたものです。
その墓は、今は「史跡太安万侶墓」として整備されています。


2011.9.24.    撮影:竹原威滋

一室だけで展示点数は多くないですが、貴重な文書が一堂に集められ、
平素は見れない貴重な展覧会でした。

7月16日(月曜日・海の日)までです。是非、あなたも見に行かれませんか!


まだ、うっとうしい梅雨が続きますね。お元気で!