竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

早春の梅、見事に咲いた!!:梅花女子大と奈良公園

2016年02月27日 | 民話
今日のブログは、写真で綴ります。

早春の梅、見事に咲いた!!
梅花女子大と奈良公園


梅花の梅花です。梅林の全景


梅花の紅梅 咲き誇る
 

梅花の白梅 咲き競う


奈良公園の梅林、全景


あずま屋と梅林


「鹿に紅葉(もみじ)」ではなくて、「鹿に梅(うめ)」でした。

もうすぐ春ですね。

2013年早春の梅のブログもご覧くださいね!

では、来週末、またブログでお会いしましょう!




ユーラシアの両端:アイルランドと日本の文化の近親性 : 歌と語りのイベントの報告

2016年02月20日 | 民話
今日のブログは、2月7日行われた「アイルランドと奈良の民話 語りフェスティバル」のご報告です。
奈良女子大・佐保会館にほぼ150名の方が来てくださり、盛会でした。

まず、ストーリ・テラーのレニハンさんがアイルランドの妖精話を3話、語ってくださいました。
その語りは、身振りと抑揚が入り、リズミカルで、思わず聴き入ってしまいました。


おまけに、奈良の民話「いうなの地蔵」、「帯解の龍」の紙芝居も英語で読み語ってくださいました。


一方、ナーミン・テラー(奈良の民話を語りつぐ会の語り手)3人は、「ならまち民話地図」から3話語りました。


その合間の時間にはアイルランドと日本の楽曲演奏がありました。


いずれも、アイルランドの民族楽器:イリアンパイプスやハープによる音色を楽しみました。



レニハンさんが語った話は、「真夜中の乗馬」、「老婆が変身する」、「ガレット・バリーと取り換え子」でした。
いずれも、フューシャ(荒木孝子ほか)訳『異界のものたと出遭って 埋もれたアイルランドの妖精話』に収録されています。

これらの「妖精ばなし」は、奈良の民話でいうと、「キツネやタヌキばなし」に相当するようですね。
アイルランドでは、日常的に妖精と出会って生活しているようですね。
ひところ前の吉野では、キツネにだまされた魚屋さん「お金は木の葉」、「キツネの美女化け」、「砂かけタヌキ」などが
体験ばなしとして語られていました。

ユーラシアの両端の日本とアイルランドは、いずれも島国で、大陸のさまざまな文化が入って来ても、
あと、よそに伝えることができない。あとは、広い大洋なのである。
だから、両国ともさまざまな文化がそのまま破滅せず、保存されているのである。

妖精であれ、キツネであれ、異界のものたち者たちと出遭って、仲良く生きる人々、
そのような心のありようが、未来の平和な世界をつくるのである!
「民話・昔ばなし」ってすばらしい!!


イベントの後、その原書を購入して、レニハンさんと記念写真を撮りました。

はるばるアイルランドから来られたエディー・レニハンさん、
奈良アイルランド語研究会「フューシャ」、
奈良の民話を語りつぐ会「ナーミン」、
以上、3者によるコラボですばらしいイベントを持てました。

Go raibh maith agat!(アイルランド語で「ありがとう!」)

では、皆さん、風邪に気を付けて、手洗いとうがいを励行!
来週末まで、お元気で!

西村正身:「古屋の漏り」の起源を考える:アジア民間説話学会(3月5日・立命大)

2016年02月14日 | 民話
今日のブログは、学会の発表「古屋の漏り」の案内です。



ちょうど1年前のブログ1年前のブログでも紹介しましたが、
アジアの民話・昔話を研究する学会「アジア民間説話学会」の日本支部の研究大会が3月5日にあります。
先ずは、そのプログラムを載せましょう!

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★アジア民間説話学会日本支部 2015年度 研究大会★

■日時:2016年3月5日(土)13:00-16:30

■会場:立命館大学衣笠キャンパス 創思館4階401教室
 (JR京都駅または円町駅からJRバスまたは市バスにて「立命館大学前」下車)

■大会参加費:1,000円 (*学部学生は無料)

<プログラム>
13:00‐13:15 総会
1.2015年度活動報告・会計報告
2.2016年度活動計画
3.その他

13:25‐14:35 話題提供1 佐々木幸喜氏(岡山大学)
「「鼠の会議」の受容 ―猫の首に鈴を付けられない鼠たち―」
 
14:45‐15:55 話題提供2 西村正身氏(作新学院大学)
「『古屋の漏り』」の起源を考える」
 
16:00‐16:30 昔語り 吉川紗代 氏(長尾おはなし会 )
「蛇婿入り」「古屋の漏り」「天道さん金の鎖」(「奈良の昔話」より) 

*16:30-16:45 会場撤収
*17:45-19:45 懇親会(京都駅前、会費5,000)


<問い合わせ先>
〒603-8577京都市北区等持院北町56-1 立命館大学文学部鵜野祐介研究室 
e-mail: y-uno@fc.ritsumei.ac.jp 

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どれも興味ある内容ですが、
特に西村氏の「『古屋の漏り』」の起源を考える」はとても、面白そうです。

西村氏の専門分野は、ドイツ近世文学、中世ラテン文学、比較文学で、
『シンドバードの書の起源』、『七賢人物語』、アルフォンシ『知恵の教え』などを訳されています。

さらに、吉川さんの奈良の昔話「蛇婿入り」「古屋の漏り」「天道さん金の鎖」の語りもあり、
とても楽しみにしています。

皆さまもご都合がつけば、是非、ご参加くださいね。

今日は、アジアの民話に関する学会のご紹介でした。

みなさま
風邪が流行っています。
お元気で!

来週末にまたブログでお会いしまましょう!

「奈良・大立山まつり2016」(大極殿前・1月26日~2月2日)に行ってきました!写真で綴るご報告!

2016年02月05日 | 奈良
「あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」とうたわれた「平城京」をしのばせる平城宮跡において、
1月29日から2月2日までの5日間、「奈良大立山まつり」が開催された。


奈良を代表する守護神の一つである四天王に因んだ巨大な「大立山」が4基が、山車(だし)に載せられ、平城宮跡を巡行した。

奈良県(荒井知事)の発案(総予算2億円。3万人の集客をめざす)官製のお祭りが今後どのように民衆に定着するか、
ともかく現場を見ることにした。

今日のブログは、写真で綴る「奈良・大立山まつり2016」である。


夕闇迫る生駒山を背景に鬼を制する(北方を護る)多聞天。


会場の前にある「奈良あったかもんグランプリ」で春日カレーうどんで先ずは腹ごしらえ。


山車(だし)の巡行前には、さまざまな地元芸能が披露されました。(室生の龍穴神社の龍神伝説)


日が暮れて、四天王が大極殿前を巡行開始。この一年の無病息災や家内安全を祈念した。


東方を護る持国天。


西方を護る広目天。


南方を護る増長天。


そして、フィナーレに、太鼓の音で四天王の巡行があり、大極殿前にそろい踏み。


帰り道には、中国に向かう遣唐使の船団の一行も祭りを見守っていました。

奈良への宿泊観光客が1年で最も減少する1月~2月の誘客を飛躍的に増加させたいと奈良県は意気込んでいる。
昨日の新聞記事によると、来場者が5万1千人となり、目標の3万人を超えたという。

夏の奈良燈花会ように、冬の風物詩として定着するか、見守りたい。

今日は、都合で一日早く、週末のブログを発信しました。

では皆さま、また来週・次回のブログでお会いしましょう!