竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

★グリムと民間伝承研究会(グリミン)★第56回例会案内★武庫女大・野口ゼミの学生8名発表!

2013年01月26日 | 日記
今年も卒論発表の時期となりました。

今回は武庫川女子大学の野口ゼミの学生8名に発表してもらうことになりました。
関西学院大学、関西大学、梅花女子大の院生たちも聴きにきてくださるようです。
是非、若い学生たちの斬新な発表を聞いて、励ましてあげてください。

よろしかたら、どなたでも聞きに来てください!

いずれもグリム童話に関する興味深い発表ですよ!


★グリムと民間伝承研究会(グリミン)★第56回例会案内★


●日時: 2013年2月3日(日)午前10時~午後6時
     (時間厳守:早めにお出でください) 
     (昼休みが短いので、必ずお弁当をご持参ください)
●場所:
 武庫川女子大学 鳴尾キャンパス MM503教室(マルチメディア館 5階)
〒663-8558 西宮市池開町6-46 文学部 野口芳子研究室 0798-45-7948

●道順:
 阪神電鉄・梅田→(急行10分)→尼崎→(普通10分)→
 鳴尾→(徒歩7分)→大学
  案内地図は下記サイトをご覧下さい。
  中央キャンパス

●内容: 各自、発表15~20分、質疑など10分 計30分です。

★ 野 口 ゼ ミ 生 卒 論 合 評 会 ★
 ■10:00~12:30 発表・午前の部
 ■10:00-10:10 グリミンについての説明      グリミン世話人 竹原威滋
  10:10-10:30  開会挨拶:今年の卒論の紹介    指導教授 野口芳子

 武庫川女子大学 野口ゼミ生
 1.10:30-11:00 グリム童話における「竜」について  佐々木阿紀
 2.11:00-11:30 グリム童話における「キス」について 井上百合
 3.11:30-12:00 グリム童話における「卵」について  杉野礼香
 4.12:00-12:30 グリム童話における「巨人」について 稲田彩芳

 ■12:30~13:30 昼食(出席者紹介)
  日曜日ですので、大学食堂も休みです。買いに行く時間がないので、
  ★各自、弁当・お茶をご持参ください★

 ■13:30~16:00 発表・午後の部 I
 武庫川女子大学 野口ゼミ生
 5. 13:30-14:00 KHM15「ヘンゼルとグレーテル」の初期の英語訳について 石野真以子
 6.14:00-14:30 グリム童話における「こびと」について 殿本恭子  
 7.14:30-15:00 グリム童話における「鏡」について   辻野菜緒子
 8.15:30-16:00 グリム童話における「涙」について   杉本鮎美

 ■16:00~16:20 ティー・タイム休憩
 
■16:20~17:50 午後の部 Ⅱ
★科研メンバーによる来年度日本独文学会秋季シンポジウム発表の打ち合わせ★

 日曜日なので、18:00 までに大学退出を厳守です。
時間厳守で始めますので、9時50分には集合してください。
よろしくお願いいたします。

★世話人
  池田香代子
野口 芳子
  竹原 威滋

■次回グリミン例会予告■

第57回グリミン例会 2013年5月26日(日)午後1時半~ 東京外国語大学
  2013年日本独文学会春季研究発表会(東京外国語大学 5月25日~26日)の2日目午後です。
  ●内容:クラバート伝説:ソルブ民族のアイデンティティ形象と、文学におけるメルヒェン及び伝説定義の視点から 
    伊藤 惟 (名古屋大学大学院 国際言語文化研究科 修士課程)
  ●科研メンバーによる来年度日本独文学会秋季シンポジウム発表の打ち合わせ

■学会情報■
★国際口承文芸学会 (ISFNR) 第16回大会 予告:
 2013年6月25日~30日 ビリニュス市(リトアニア共和国)
 ビリニュス大学 リトアニア民間文芸研究所
 総合テーマ:現代社会における口承文芸、その統一性と多様性
  ●参加予定の方は以下に注意!●
 学会発表申込は終わりましたが
 学会参加申込は:2013年4月1日までは早期割引あり。参加費:300ユーロ
   詳しくは大会案内サイト参照
   学会HPサイト参照



今日は、グリミンの案内でした!

寒くなってきましたね!  風邪に注意!
みなさま、睡眠をとって、温かくしてくださいね。

五条市念仏寺の「陀々堂の鬼走り」を見てきました!

2013年01月19日 | 日記
1月14日夜、奈良交通観光バスの企画する「陀々堂鬼走り」見学会に参加しました。

陀々堂鬼走りは、国の重要無形民俗文化財に指定の、五百年の伝統を誇る火の祭典です。
一度は見たいと思っていたので、思いきって行ってきました。


鬼走り保存会の前会長の方から祭りの意義についてお聞きしました。

鬼走りというのは、本来は悪鬼と疫病を払う「追儺、鬼追い」ともいわれる節分の行事であるが、
陀々堂の鬼はしり行事の鬼は、追い払われる対象となる悪い鬼ではなく、
阿弥陀如来に仕え災厄を除き、福をもたらす善い鬼とされています。

室町時代から500年以上も続いているそうです。
燃えさかるたいまつを振りかざした父鬼・母鬼・子鬼が堂内を豪快に走り回り、
住民の災厄を払い五穀豊穣を祈願します。


まずは、五條の柿の葉寿司で腹ごしらえをしました。


御すし屋のロビーに父鬼のレプリカがかかっていました。

観光バスなので、市内から5分ぐらいで念仏寺に着きました。


松明(たいまつ)が焚かれ、祭りの気分が高まりました。


午後9時、いよいよ棒打ちの音、法螺や太鼓の響く中、



燃え盛る松明(たいまつ)が堂内に入りました。


堂内では僧による読経の声も鳴り響いています。


ついに父鬼(赤鬼)の登場!
かがり火の中に浮かぶお面、とても神秘的に感じました。
善い鬼だけあって、恐くなく、やさしささえ感じました。


次は、母鬼(青鬼)の登場!


そして、子鬼(茶鬼)の登場!

3人の鬼は、堂内を3度めぐり、祭りは最高潮!


父鬼は口を開けていますが、子鬼はつむっています。



鬼走りが終わると、境内は暗く、現実にもどり、再び観光バスに乗り、近鉄奈良駅に着いたのは、午後11時半でした。


異界からくる鬼、人々に幸せをもたらす鬼に出会い、今年もパワーをもらい、
寒さ厳しい夜でしたが、心あたたまる一日でした。




春の七草 囃子言葉

2013年01月14日 | 日記
みなさん、お正月はいかがでしたか?

お餅とお雑煮の食べすぎで、「正月太り」の方はいらっしいませんか?
私は七草粥でお腹(なか)の調整をしました。
近くのスーパーで「春の七草」を買ったら、こんなチラシが入っていました。





■春の七草

芹(セリ)     セリ科
薺(ナズナ)    別名:ぺんぺん草 アブラナ科
御形(ゴギョウ)  キク科
繁縷(ハコベラ)  ナデシコ科
仏の座(ホトケノザ)キク科
菘(スズナ)    アブラナ科
蘿蔔(スズシロ)  (今の大根)アブラナ科


頭の体操のため、7草の名前を唱えてみました。

「せりなづな 御形はこべら 仏の座 すずなすずしろ これぞ七草」

平安時代には、このように詠んで、覚えたそうですよ。
それではもう一度

「せりなづな 御形はこべら 仏の座 すずなすずしろ これぞ七草」

もう、ちゅうで言えますか?


■七草囃子


正月の六日の夜から七日の早朝にかけて、まな板の上に七つの道具をそろえて七草を
49回(7×7)叩き刻みます。
このときに唱える言葉が囃子歌となって七草囃子として各地に伝えられています。

   七草ナズナ、
   唐土の鳥が日本の土地に渡らぬ先に、
   セリこらたたきのタラたたき

   七草ナズナ、
   唐土の鳥が日本の土地に渡らぬ先に、
   トントンバタリ トンバタリ


   七草なずな 
   唐土の鳥と 日本の鳥と  渡らぬ先に 
   七草なずな 
   手につみ入れて あみばし とろき ひつき ちりこ
   げにげにさりげなきようにて 物の大事は侍りけり


 という鳥追い歌が一般的です。

七草粥は現代風にいえば、「鳥インフルエンザ対策」です。

 「大陸から渡ってくる鳥の翼にはいろいろな害虫や病気があるので、
 日本に渡って来る前に七草かゆを食べて厄を落とし、元気で1年間を過ごそう」

というのが、この囃子の由来だそうです。


みなさま、この一年もお互い、元気に過ごしましょう!








私の年賀状:今年はへびのように脱皮をして飛躍の年に!!

2013年01月01日 | 日記
2013年1月1日

奈良県民のみなさま!

ナーミン(奈良の民話を語りつぐ会)のみなさま!
奈良教育大、奈良大、梅花女子大、ハイデルベルク大の愛する学生のみなさま!
「なら・語りの入門講座」受講生のみなさま!
比較民話研究会のみなさま!
グリミン(グリムと民間伝承研究会)のみなさま!
【科研:超域する異界】のみなさま!

そして、このブログを開いてくださったあなたへ!


明けまして、おめでとうございます。

皆さまのご健勝とご多幸をお祈りいたします。
本年も、よろしくお願い申し上げます。

93歳の母とともに新年を迎えることができました。


今年4月から梅花女子大学大学院客員教授として
ドイツ伝承児童文学を若い学生たちとともに勉強できることになりました。
頭がボケない限り、グリム童話、日欧の伝承文学の研究に励んで行きたく存じます。

また語りの面白さを奈良のみなさまとともに実感できるよう、
奈良民話祭り、講演会を実施していきたいと決意を新たにしています。


奈良の民話を語りつぐ会代表  竹原威滋


以下は私の年賀状です。



では、今年も語りの文化を話題に、ブログを毎週末に更新で
綴っていきますので、ご覧くださいね!


ホームページも年賀ヴァージョンに更新しました!
ご覧ください!