竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

ナーミンテラーが奈良市生涯学習センターで1月26日に奈良の民話を語りました!

2011年01月31日 | 日記
私ども「ナーミン・テラー」(奈良の民話の語り手)は
奈良の方々の要望に応えて、お話の「出前」の活動をしています。

今回は、1月26日(水)午前10時から奈良市生涯学習センターにて
「ナーミンおはなし会」を開催しました。

託児ボランティアを始めようとされている方達(講座受講中)が聞いて下さいました。
そのプログラムを掲げます。

ナーミンおはなし会

1 あいさつ
2 手あそび  (大西)
3 おはなし  おふじ井戸(粟田)
4 紙芝居   いうなの地蔵(粟田)
5 おはなし  広岡の腰痛地蔵(小西)
6 てあそび  (大西)
7 おはなし  じいにすいつこう(吉本)
8 紙芝居   帯解の龍(吉本)
9 おはなし  不審ケ辻の鬼(稲実)
10 おはなし  京の大仏と奈良の大仏(稲実)
11 紙芝居   良弁杉(小西)
12 子守唄   (大西)

十数人の方々がとても熱心に、そして楽しそうに聞いて下さいました。
回を重ねる毎に、おはなしが語り手の中にしっくり入ってきているように感じました。

また、施設長の小川嘉子さんからも次のような、ありがたい感想をいただきました。

「歴史の町 奈良には このように多くの民話伝説
 昔話が あるのだと再確認しました。
 子どもたちと地域の人にふれ話を聞いてみたいと思いました。
 その上、やさしいリズムで語りかけていただき私の心の琴線は大きくゆれ
 感動をし心を温かくしてくれました。
 どの子も育やかな成長を願い託児依頼される保護者の方にも
 伝えられるといいなあと思いました。」

これからも、機会があれば、地域の方々に
お話を届けたく思います。





グリミン第52回例会(2月6日)案内:野口ゼミの学生10人が発表します!

2011年01月24日 | 日記
昨日のブログでは野口芳子さんのテレビ番組を紹介しましたが、
今日は、野口芳子、池田香代子、竹原威滋が幹事を務める
グリミン(グリムと民間伝承研究会)の第52回例会の案内をします。

グリミンは、グリム童話を初めとしてドイツ語圏の伝承文学を
研究するグループです。
詳しくは、下記のサイトをご覧下さい。
グリムと民間伝承研究会

今回は野口芳子先生の下で卒論を仕上げた学生さんの
「卒論発表会」です。
グリム童話をさまざまな視点から考察した発表です。

日ごろ、民話を語っておられるナーミン(奈良の民話を語りつぐ会)の方々も
都合がつくようでしたら、是非いらしてください。
きっと、いい刺激をうけますよ!


それでは、以下の案内をご覧下さい:


★グリムと民間伝承研究会(グリミン)★第52回例会案内★ 
   
 今回は武庫川女子大学の野口ゼミの学生19人中10人に発表してもらうことになりました。
 関西大学の浜本ゼミ、関西学院大学、梅花女子大の院生たちも聴きにきてくださるそうです。
  是非、若い学生たちの斬新な発表を聞いて、励ましてあげてください。

●日時: 2011年2月6日(日)午前10時~午後5時(時間厳守)(お弁当をご持参ください)
●場所: 武庫川女子大学 鳴尾キャンパス E 506教室
●道順:
 阪神電鉄・梅田→(急行10分)→尼崎→(普通10分)→ 鳴尾→(徒歩7分)→大学
  案内地図は右記サイトをご覧下さい。  http://www.mukogawa-u.ac.jp/gakuin/access.htm

■10:00~12:40 発表・午前の部
10:00-10:10   開会挨拶:今年の卒論の紹介     指導教授 野口芳子
武庫川女子大学 野口ゼミ生
1.10:10-10:40 グリム童話における「楢」について     川島彩那   
2.10:40-11:10 グリム童話KHM53「白雪姫」について
―初めての英語訳‛Snow-drop’との比較―          東浦由佳
3.11:10-11:40 グリム童話における「薔薇」について    高谷佳乃
4.11:40-12:10 改変された日本の「赤ずきん」について   鈴木陽子

■12:10~13:00 昼食(出席者紹介)
日曜日ですので、大学食堂も休みです。買いに行く時間がないので、
★各自、弁当・お茶をご持参ください★

■13:00~15:00 発表・午後の部 I
5. 13:00-13:30 グリム童話における「鳩」について     新田真純
6.13:30-14:00 グリム童話「かえるの王様」の原文と
最初の英語訳との比較                     菊池美帆
7.14:00-14:30 グリム童話における「白」について     西田茉優
8.14:30-15:00 グリム童話における「鹿」について     岡井政子

■15:00~15:30 ティー・タイム休憩

■15:30~17:00 発表・午後の部 II
9. 15:00-15:30 グリム童話における「ロバ」について   中村 愛
10. 15:30-16:00 グリム童話における「医者」について   西 綾子
16:00-17:00 質疑応答

日曜日なので18:00 までに大学退出厳守です。
時間厳守で始めますので、9時50分には集合してください。

★世話人
池田香代子
野口 芳子
竹原 威滋

野口芳子がテレビ「スパモク」(1月27日)で『白雪姫』の恐い刑罰を読み解く!

2011年01月23日 | 日記
グリム童話研究の第一人者 :野口芳子さんが
1月27日(木)19時~21時TBS(関西地区MBS)テレビ
「教科書に載せたい」という番組に出演します。

この番組は、日本を代表する「知のカリスマ」である大学教授や文化人ら有識者に
「あなたの知っていることで、是非教科書に載せたいことは何ですか?」という
アンケートを実施!その結果を元に集まった選りすぐりの知識を次々と発表する番組です。

今回は、「本当は恐い新事実」が次々と明かされます。
野口さんは「白雪姫」の残酷さと中世の刑罰との関連について解明します!!

是非とも今週木曜日27日は早めに帰宅して、午後7時テレビを見よう!
MBS(関東地区TBS)テレビにチャンネルを合わそう!
(あるいは今すぐビデオに予約録画を!)

野口芳子さんは武庫川女子大学文学部教授で、
私たちの研究会「グリミン」(グリムと民間伝承研究会)の幹事でもあります。

野口芳子さんのプロフィールは下記サイトを見てください。

野口芳子の研究室

グリミンについては明日のブログに載せます。

お楽しみに!

ならまち民話現地探訪をしました!

2011年01月17日 | 日記
先週、木曜日(1月13日)に「なら・語り手入門講座」の方たちと
ならまち民話現地探訪を実施しました。
寒風の吹きすさぶ天候でしたが、総勢20名を超える方たちが
参加しました。


(猿沢池を背景に記念撮影)

途中で薄日も差し、2時間歩くうちに、体も温かくなりました。
コースは、近鉄奈良駅行基立像噴水前を出発、
東向き通 → 餅飯殿通 → 采女神社 → 不審ヶ辻 
→ 興福寺菩提院 → 春日大社大鳥居 → 影向の松
→ お旅所にて解散。

下記の民話地図で道順を確認してください。

ならまち民話地図

民話スポットで声に出して読んだ話は以下の通りです。

「東向き」の由来 → 「餅飯殿」の由来 → 采女神社の由来
→ 不審ヶ辻の鬼 → 十三鐘の石子詰め 


(民話地図を片手に持ち、民話の解説を聞く)

そのあと、おん祭りのお旅所なども見学しました。

今回は餅飯殿商店街の中ほどにある広場のビルの1階の片隅にある「理源大師堂」に
祀られている役の行者像と理源大師像をはっきり確認することができました。



詳しくは
4月21日ブログ
「餅飯殿商店街のど真ん中に理源大師がひっそり鎮座する!」
を見てくださいね。




毎日新聞にナーミン(奈良民話祭り)の活動が紹介されました!

2011年01月10日 | 日記
本日の毎日新聞の奈良地域面に
私どもの活動:ナーミン(奈良民話祭り)が紹介されました!



民話:再生願い「語り部」活動…奈良
 奈良の民話を研究している竹原威滋・奈良教育大特任教授(66)が中心になり、
失われつつある語りの文化を取り戻そうと、民話の再生に取り組む動きが広がっている。
核家族化が進み、民話が受け継がれていく機会が激減している中、新たな形で民話の魅力が見直されている。

詳しくは下記のサイトをご覧ください。

毎日新聞記事:民話:再生願い「語り部」活動…奈良

ならまち民話地図


今後とも私どもの活動を見守ってくださいね。


2011. 1. 10.
  
       奈良の民話を語りつぐ会代表
       奈良教育大学「まほろば」プロジェクト代表  竹原威滋

年頭に贈ることば:東の賢者・西の聖者

2011年01月10日 | 日記
みなさま、明けましておめでとうございます。

ある方から頂いた年賀状の、次の言葉に目がとまりました。

「目標があるから、頑張れる。
 夢があるから、輝いていられる。」

私も目標と夢をもって、この一年を歩んでいこうと決意を新たにしました。

このように、お正月には凡人でも、心あらたな気持ちになります。

次に紹介する「年頭に贈ることば」は、
自分の心を見つめなおすキッカケになればと思い掲載しました。

なりよりも私のこころに向けて贈られたものです。

■真言ぼだい会発行『ぼだい』676号より

賢者は、間違った時「私が間違っていた」と言う。
愚者は、間違った時「私のせいではない」と言う。

賢者は、自分の実力はまだまだであると考え、謙虚である。
愚者は、自分の実力を過信し、人を見下し威張り散らす。

賢者は、愚者よりもよく働く。しかも時間は愚者より多い。
愚者は、いつでも忙しそうにしている。文句を言うのにも忙しい。

賢者は、問題を真正面からとらえ、そして真っ直ぐ通り抜ける。
愚者は、問題の周りをグルグル回り、しかも言ったり来たりする。

賢者は、自分より勝(すぐ)るものに敬意を払い、学び取ろうとする。
愚者は、自分より勝るものを不快に思い、アラ捜しをする。

賢者は、物事がうまく行った時「運が良かった」と言う。たとえ当然の実力であったとしても。
愚者は、物事がうまくいかなかった時「運が悪かった」と言う。しかし、運が原因ではない。


この東洋の賢者の言葉を読んで、思い当たる節があります。
やはり、私は愚者だな!


■ 聖フランチェスコの祈りより

私を平和の道具にしてください。

憎しみのあるところには愛を
争いのあるところには赦しを、分裂には一致を、
疑いには信仰を、絶望には希望を、闇には光を、   
悲しみには喜びをもたらす者にしてください。 
 
慰められるより慰める者に、理解されるより理解する者に
愛されるより愛する者にしてください。


この西洋の聖人の言葉は実行できないけれど、
これができれば、今すぐにでも平和がおとづれるのに。


東の賢者のことばも、西の聖者のことばも
年頭にあたり、じっくりかみしめておきたいものですね。


My Best Blog: マイ ドリーム 奈良民話祭り in 燈花会(再掲)

2011年01月03日 | 日記
年頭に当たり、私のブログで一番見られている記事を再掲します。
「マイ ドリーム 奈良民話祭り in 燈花会」(2010.4.7.)


奈良の皆さまへ
民話を愛する皆さまへ

Our Dream - 私 た ち の 夢
We have a Dream.
私たちには夢があります。
それは、なら燈花会のほの明かりの中で民話を語ることです。


(なら燈花会の浅茅が原会場 2009年夏)

万葉集に次の歌があります。

                

   春日野の浅茅が上に 思うどち
         遊ぶ 今日の日 忘らえめやも(万葉集、巻 10-1880)

今から1300年前、万葉人は、春日野の浅茅が原で遊んでいたのだ。

   春日野の浅茅が原で、愛する人々が 遊んでいる。
         今日のこの日をどうして忘れることができようか。

いったい、万葉人は何をして遊んだのだろうか。
歌あそび、物語り、かくれんぼ
きっと、薄明かりの中で、妖怪話や伝説も語ったのではないだろうか。
私は昨夏、なら燈花会の浅茅が原会場を歩きながら、
そのようなことを空想していた。

いつの日か、奈良の民話を語りつぐ会の人たちと
なら燈花会の薄明かりの中で民話を語りたい。

ゆかた姿の若いカップルの前で、采女の恋の物語を語りたい。
腕白坊主の前で、元興寺の鬼の話を語りたい。

We have a Dream.
私たちには夢がある。
なら燈花会のほの明かりの中で民話を語りたい。
Yes,we can!

              

そして、平城遷都1300年の昨年から古事記誕生1300年の来年に向けて
私たちは2年目の歩みを始めます。


2011.1.3.      奈良の民話を語りつぐ会



私の年賀状:兎のように飛躍の年に!!

2011年01月01日 | 日記
奈良県民のみなさま!

ナーミン(奈良の民話を語りつぐ会)のみなさま!
奈良教育大、奈良大、梅花女子大、ハイデルベルク大の愛する学生のみなさま!
「なら・語りの入門講座」受講生のみなさま!
比較民話研究会のみなさま!
グリミン(グリムと民間伝承研究会)のみなさま!
【科研:超域する異界】のみなさま!

そして、このブログを開いてくださったあなたへ!


明けまして、おめでとうございます。

皆さまのご健勝とご多幸をお祈りいたします。
本年も、よろしくお願い申し上げます。

91歳の母とともに新年を迎えることができました。

定年後も、いくらかの大学でドイツ語や伝承文学の講義をするかたわら、
奈良の語りの文化の再生にとりくんでいます。

奈良の民話を語りつぐ会代表  竹原威滋


以下は私の年賀状です。