竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

第13回全日本語りの祭り in 松江:2016.9.4.~9.6.語る喜びと聞く楽しみを分かち合おう!

2016年04月30日 | 民話
前々回のブログで紹介したヨーロッパにおけるストーリーテラーたちの会「ヨーロッパ・メルへン協会」では
この秋にも年に一度の国際大会があります。会員数が約2300名だそうです。

今年の大会のテーマ:"Macht und Ohnmacht im Märchen" (とりあえず「メルヘンにおける魅力と魔力」と訳しておこう)
日程:2016年9月21日~25日
会場:ヴュルツブルグ大学

詳しくは、大会案内を見てください。

ところで、わが日本でも2年に1度の「ストーリーテラーの語りの祭り」が出雲神話と小泉八雲のゆかりの地「松江」であります。

今日はそれを紹介しましょう!



まずは、酒井董美(ただよし)松江実行委員会委員長のお誘いの言葉を載せましょう!

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第13回全日本語りの祭りへどうぞ    酒井董美

次回(第13回)の全日本語りの祭りは、20016年9月4日(日)から6日(火)まで、
出雲大社で知られる島根県都の松江市玉湯町・ホテル玉泉で開催されます。
定員は前回より多く350名を予定しています。

大会初日、記念講演に小泉八雲の曾孫、小泉凡島根県立大教授の「小泉八雲と松江」、
田中螢一島根大名誉教授の「雪女と人魚姫」の予定で、
私も「野間義学とわらべ歌」を紹介させていただきます。

更に愚か村話として鳥取市無形民俗文化財指定の佐治谷話を
さじ民話会有志に語っていただくことなど内定済み。

会場となった松江市ですが、最近国宝に決定した松江城があり、
宍道湖に映える夕陽の美しさで知られた人口20万人の都市です。

また、民話の観点で見れば、明治23年(1890)に来日、わが国の民話を採集再話し、
広く海外に紹介した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の愛した地
でもあることを忘れるわけにはいきません。

参加される方々は、ぜひこの機会に小泉八雲記念館や松江城などへ立ち寄られ、
堀川遊覧船で約一時間の船旅を楽しんでいただければと思います。

また近くの出雲市には縁結びの神大国主命を祭った出雲大社があり、
庭園の素晴らしさで世界一とアメリカの雑誌社に評価され続けている安来市の足立美術館や、
江戸時代から欧米にも知られた世界遺産・石見銀山が大田市に。
世界ジオパークに加盟している隠岐諸島も控えています。

隣県の鳥取県境港市には「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみの水木しげる記念館も近く、
これらは大会後のオプショナルツアー(三種類準備しています)で、
お楽しみいただけるプランも次のように用意しております。

ご自身の好みに合わせて計画をお立てください。
1.神話の国・出雲大社&日御碕日帰りコース
2.島根の名園をめぐる日帰りコース(足立美術館・水木しげる記念館)
3.隠岐1泊2日コース(隠岐の島ジオパーク)
それでは皆さん、再会を楽しみにしております。

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詳しくは、下記のサイトをご覧ください:
第13回全日本語りの祭り in 松江

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◆全日本語りの祭り申込み受付期間◆
2016年 5月5日 ~ 5月25日
★会員は 5月1日(日)の消印より受け付けます。
★会員外は 5月10日(火)の消印より受け付けます。
★5月 25日(水)に 受付は終了します。
ただし、定員 (350名)になり次第、締め切らせていただきます。
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----平素、地元の子供たちに語っておられるみなさまへ----
たまには観光を兼ねて、松江で飛び入りの語りを体験しませんか!

----梅花女子大の学生さんへ----
まあ、こんな祭りもあることを知っておいてくださいね。
2年に一度、全国のどこかで開催されます。
保育士や幼稚園、子ども園の先生になって語りの経験を積んで
いつか参加してください!

今日のブログは、「全日本語りの祭り」の案内でした。

今、梅花女子大ガーデンキャンバスのハナミズキが満開、目を楽しませてくれています。↓




では、みなさま、来週末までお元気で!
また、ブログでお会いしましょう!

日本三大絵巻の一つ「信貴山縁起絵巻」を見てきました!(奈良国博5月22日まで)

2016年04月23日 | 民話
今、奈良国立博物館で日本三大絵巻の一つ「信貴山縁起絵巻」が公開されています。
早速、見てきました。



「信貴山縁起絵巻」は、次の全3巻から成り立っています。
 ①山崎長者の巻(飛倉の巻)
   信貴山朝護孫子寺の僧、命蓮が、富貴におごる長者を懲らしめるため米倉ごと信貴山に飛ばす物語。
   長者はわび、米俵だけ返される。
 ②延喜加持の巻
   命蓮が、空を飛ぶ護法童子を駆使して自らは山中にとどまったまま天皇の重病を平癒させる物語。
 ③尼公(あまぎみ)の巻
   信濃に住む命蓮の姉が弟を探して旅立つ。長旅の後、東大寺大仏のお告げによって再会を果たす物語。

全三巻には、鉢が空を飛び米俵が舞い上がる、剣をまとう童子が大空を駆けめぐるといった摩訶不思議なストーリーが、
躍動感あふれる画面の中に次々と展開します。

山崎長者の巻については、以前ブログでとりあげましたのでご覧ください。
『空とぶ鉢』:信貴山縁起絵巻が絵本になりました!

とにかく、全3巻が一気に2カ月近く、奈良で公開されるのですから、是非、見に行ってください。

詳しくは、下記の朝日新聞記事をごらんください:
国宝・信貴山縁起絵巻を一挙公開

特別展「国宝信貴山縁起絵巻―朝護孫子寺と毘沙門天王信仰の至宝」は5月22日まで(5月2日を除く月曜休館)。

桜の季節も終り、新緑の候を迎えます。

昨日は、ナーミン(奈良の民話を語りつぐ会)で講演「昔話は残酷か? ― 『三匹の子ぶた』の絵本をめぐって」をしまして、
素敵な薔薇の花束をいただきました:


我が家の応接間のテーブルに飾りました。ありがとうございます。

では、みなさん、薔薇の花を愛でながら、本日のブログの締めといたします。

来週末、また、ブログでお会いしましょう! お元気で!

ストーリテラーのHP:村上郁さん「語りの森」リニューアル!ご紹介します。

2016年04月16日 | 民話
桜も散り、新緑の頃となりました!
皆さん、季節の変わり目、お元気ですか?

今日のブログは、ナーミン、グリミン、梅花子ども学科のみなさまはじめ、語りに関心のある方々にとって
耳寄りな話題を提供しましょう!

現代の語り部:ストーリーテラーのサイトについてです。
ドイツでは、かなり前からストーリーテラーたちの会「ヨーロッパ・メルへン協会」のサイトがあります。
日本でも櫻井美紀さんが設立した「語り手たちの会」のサイトがあります。
まず、クリックして見てください。

ところが今日ご紹介するのは、京田辺市立図書館おはなしサークル「がらがらどん」を主宰されている村上郁さんのサイトです。



実によくできたHP(ホームページ)です。 → ストーリーテリング「語りの森」

ドイツでは、ストーリーテラー個人のHPはかなり、ネットにアップされていますが、
日本では、これほど充実した個人の語りのサイトは、おそらく初めてではないでしょうか!

日本や外国の昔話の村上さんによる再話テキスト(共通語)が載っており、
さらに村上さんの語り(日常語)の音声ファイルもアップされているのです。

例えば、「こびとのおくりもの」(オーストリア)を見てみましょう!
先ず再話テキスト ← ここをクリックして見てください。

次いで、語り ← ここをクリックしてください。村上さんの音声が流れてきます。
しかも、実際のお話会で語った録音なので、ライブ感があります。
子ども(小学2年生)が、どんなにお話の世界に入り込んでいるか、
臨場感をもってよくわかります。

是非、ほかのお話もこのサイト: ストーリーテリング「語りの森」
お時間のある時に、じっくり聞いてください。

このHPには、ほかに「おはなしの入門講座」、「昔話の語法」など
これから語りを始めたい方々にとって役に立つ読み物もたくさん、載っています。

これからのネットの時代には、個人で自分のもっている知識や教養を世界に向けて発信できるのです。
みなさまもチャレンジしてみませんか!

きょうは、ストーリーテリング「語りの森」のご紹介でした。

では、皆さま、来週末に。またブログでお会いしましょう!

講演と語り:昔話は残酷か?―『三匹の子ぶた』の絵本をめぐって 4月22日 JR奈良のボラフォセンター

2016年04月09日 | 民話
今日のブログは、奈良の民話を語りつぐ会(ナーミン)主催の 「講演と語り」の案内です。

テーマは、 「 昔 話 は 残 酷 か ? ― 『三匹の子ぶた』の絵本をめぐって」です。


ジェイコブス版(絵・いもと ようこ)金の星社刊より

イギリスの昔話ジェイコブス版「三匹の子ぶた」では、藁の家、木の家に住む兄さん豚は、
狼に食べられてしまうが、レンガの家に住む弟の豚は、煙突から鍋に落ちてきた狼を煮て食べてしまう。



ディズニー版絵本より

ところが、ディズニー版では、兄さん豚は、弟の住むレンガの家に逃れる。
煙突から鍋に落ちた狼は湯の熱さに悲鳴を上げて逃げていく。


本来「喰うか喰われるかの物語」が、「仲間同士が助け合う物語」(ないしは「仲良しごっこの物語)に変化している。
それでいいのだろうか? 昔話は元来、子どもの生きる力をつけさせるものである。
残酷だからと、むやみに変えていいのだろうか?

絵本の読み聞かせや語りの実践をされている方、孫や子に昔話を語ってみたいという方々、
この問題を一緒に考えてみましょう!
それではお話のはじまり、はじまり。「むかーし、あるところに...」

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◇ 日時:4月22日(金) 15:00~16:30

◇ 会場: ボランティア インフォメーションセンター
(JR 奈良駅西口より南へ徒歩約 4 分)

◇ 講師:奈良教育大学名誉教授 竹原 威滋

◇ 語り:石井啓子(ジェイコブスの民話石井桃子訳『三匹の子ぶた』)

◇ 朗読:吉本京(ラング童話・みどりいろの童話集『三匹の子ぶた』)

【対象】一般市民、お話・メルヘンに関心のある方々

【申込】不要 ※ 先着50名 【参加費】無料

【問合わせ先】奈良の民話を語りつぐ会 事務局 小西雅子(電話 090・9992・6815)

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下記の案内パンフもご覧くださいね:
講演とお話「三匹の子ぶた」

今日は、講演とお話「昔話は残酷か ? ― 『三匹の子ぶた』の絵本をめぐって」をめぐる話題でした。

我が家のある生駒・あすか野の桜も満開、
早や、新緑の候となります。

では、みなさま、来週末にまたブログでお会いしましょう!

説話・伝承学会 2016年度大会 (同志社大学・4月23~24日)シンポ:「ユーラシアにおける英雄伝説」

2016年04月02日 | 民話
我が家の近くの散歩道にも、桜が咲き始めました。



新学期もスタート、春の学会シーズンを迎えつつあります。

今回は、説話・伝承学会 2016年度大会の案内を載せます。

開催日 2016年4月23日(土)~24日(日)
会場  同志社大学 今出川校地 良心館304・305教室   TEL:075-251-3120
     (京都地下鉄烏丸線「今出川」駅1・3番出口からすぐ)

■4月23日(土)

【講演会】13:00~16:40  良心館304教室
開会の辞                    同志社大学教授  廣田 收
 ○ シチリアにおける愚者の系譜           大阪大学准教授  菊池 正和
    ― ジュゼッペ・ピトレによる民話の収集 ―
 ○ イランの怪談 大阪大学准教授  竹原 新
 ○ 寺と怪談 ― 地方寺院蔵の幽霊画をてがかりに― 京都精華大学教授 堤 邦彦 
 
【総会】16:45~17:30   良心館304教室

■4月24日(日)

【研究発表】 10:00~12:10
◇ 第1会場  良心館304教室 
◇ 第2会場  良心館305教室  
(発表の詳しい内容は下記のポスター参照)

【シンポジウム】「ユーラシアにおける英雄伝説」13:20~17:30  良心館304教室
◇ 基調講演 口承文芸としての英雄叙事詩   千葉大学名誉教授  荻原 眞子
◇ テュルクの英雄叙事詩           和光大学教授    坂井 弘紀 
◇ アラブの英雄叙事伝承           大阪大学教授     康 君子
◇ 日本の百合若説経             立命館大学名誉教授 福田 晃
司会            中日文化研究所教授  百田 弥栄子        
                  元立命館大学教授   真下 厚
閉会の辞           京都女子大学教授 中前 正志

詳しくは次の学会案内ポスター見てください:



いかがですか?

イランや日本の怪談の講演、それに「ユーラシアにおける英雄伝説」をめぐるシンポジウムも面白そうですね。

また、研究発表も、興味深いテーマがあり、楽しみですね。

会場が京都だし、関西の方は便利ですね。
ゴールデンウイーク前に頭の体操に思い切って聴きに行きませんか!

今日は、学会案内でした!

では、みなさま、来週末にまた、ブログでお会いしましょう!

臨時ブログ:絵本原画展:『ぼく、ニホンオオカミになる!』(作:マスダケイコ)4月19日~24日

2016年04月01日 | 民話
今日から新年度が始まりますね!
皆さんお元気ですか?

さて、臨時ブログを発信します!

昨年11月14日のブログで紹介した
東吉野村ニホンオオカミ手作り絵本コンクール村長賞を受けた作品:


『ぼく、ニホンオオカミになる!』(作・絵:マスダケイコ)の原画展が
奈良市のアートスペース「上三条」で
4月19日(火)~24日(日)10:00~18:00(最終日は16:00)に
開催されます。
詳しい案内は下記参照:


会場への道順は下記サイトをご覧ください:
画廊の案内地図
是非、都合がつけば、見に行ってくださいね。

(土・日に行けば、作家の増田さんに会えますよ。)

臨時ブログでした!

明日は定例ブログを発信します。