えぬ日和

日々雑記。第二、第四土曜更新を守っているつもり。コラムを書き散らしています。

そう、京都行ってきた②

2009年11月05日 | 雑記
30日後半。夜に烏丸四条近辺のビュッフェに連れて行ってもらいました。
ビュッフェというものにあまりなじみがなかったのですが、丁度開店したてで、
人も少なく、好きなものをのんびりと取って、おいしく食べられたのでしあわせ
でした。
白い栗のムースが、ほんのり栗の甘さを残したまま舌にとけてたいへんおいしかったです。
COCON烏丸というビルの、SARAというお店。忘れないようここに書いておきます。

つかれきった身に食事の栄養がしみこんで脳みそにまで廻ったころ、店を出て
ビルの一角、京都の藝大の学生達の開くshin-biという本屋?に入りました。
そこに入った時点で次の日の私の行き先は決まったようなものでした。
一冊の、薄紫色のカバー。

:「不忘(わすれじ)の記―父、河井寛次郎と縁の人々」 河井須也子著 青幻舎 2009年5月

河井寛次郎記念館の現館長にして、河井寛次郎の実娘、河井須也子さんの著書でした。
中はフルカラーで、河井寛次郎記念館の内装から当時の河井宅のセピア写真と
河井家のフルコースの盛り合わせで目がくらみそうになります。
あああ、いきたい。でも団体行動。でもいきたい……。

もだえる私に秋の三千院は、にこやかな日差しと庭と共に「まあ落ち着け」と
諭してくれました。おみくじの発祥地で引いたおみくじは大吉でした。



わたしは脱走しました。



もちろん勝手に出て行ったわけではなく、理由を話して、たまたま別行動に
出た友人Sにくっつく形で三千院を後にしました。でも脱走は脱走。
バスは二時半をまわり、閉館は四時半。土曜とはいえ京の道路事情はわかりません。
不安に駆られながら降りた三条京阪の時計は三時半きっかりをさしていました。
地下鉄に乗り込み、黙々と清水五条で降りて、夢中で足を動かします。風が喉元に
丁度良く涼しくて、暑さに脱いだジャケットの重さも無視してゆるい坂道を清水に
向って歩きました。

六兵衛窯を曲がったその先は、バイパスの音も聞こえず、水をうったような唐突な
静けさにつつまれていました。
前に来た通りの、黒い塀に看板。
茶の看板の白地はいつ見ても元気に輝いています。
戸を開いて中へ。ベルがコロコロと鳴ります。ここだけ西洋風。
入り口で900円の大人の値段を払って中へ。

その先の、過ごした一時間は、また別の文としてここに書きたいと思います。


暴走するわたしの言葉にいやな顔一つせずいてくれた友人に感謝。
本を取り出して口が止まらなくなったわたしを聞いていてくれた友人に感謝。
ゆるしてくれてありがとうとこの場を借りて言わせてください。

わたしはどうしようもなくここが好きです。
ごめんなさい。最高にありがとう。

京都の旅は清水前五時過ぎのぎゅうづめのバスで終りました。

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2 コメント

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お久しぶりだす (yumil)
2009-11-05 23:19:55
おお!京都来てたんか
うちも2週間前、こっちきてから初めて京都観光したべい(←遅)!青不動見に行ったべい。
次はぜひ大阪にいらっしゃいw
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おひさし! (なめうさ)
2009-11-08 20:04:56
京都来てました!言い忘れてすまんかった。
てか観光いつでもいけるわりに、遅すぎるよwでもいい時期だったね。青不動はしらんかったので今度見てみますわ。

大阪も・・・いつかはかならず・・・
返信する

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