トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

秋月製周波数カウンター2種類を使ってみる

2015-12-27 15:45:49 | 測定器

 秋月の新製品を見ていたら、水晶発振子の測定も出来るというのが有り、丁度欲しいと思っていたので、これと500MHzまで測定出来る周波数カウンターが安価だったので合わせて購入した。
[K-09870] 水晶発振子周波数測定キット1個 ¥1,950(税込)
・水晶発振子やセラミック発振子の測定ができます(5~45MHz)。
・5桁周波数カウンタとして使用できます(1Hz~50MHz)。
・周波数オフセット機能、パワーセーブ機能付き。
・電源:DC5.3V~6V、100mA以上
キットなので、製作を吉本先生にお願いした。電源供給はDCジャック:1.3mmジャック、センタープラスになっているが、私としては標準的な、内径2.1mm/外形5.5mmジャックに交換してもらい、本体を基板に接着固定し配線接続した。
周波数カウンターの入力コネクタとして標準的なBNCコネクタの手持ち品を基板穴加工して、これも接着して同軸線で接続する。
7segLEDは、このままではコントラストが低く数字が見にくいのでスモークシートを貼り付ける。

5VレギュレータHT7550の関係で「6V以上電圧加は短時間にしてください。」 とあったが、6VのACアダプターは無いので12V用を接続したら案の定?レギュレータが燃えた。
手持ちの[I-00451] 低損失三端子レギュレーター 5V500mA TA48M05Fに交換するがピン配列が異なるので注意のこと。ところが動作しないので出力波形を見るとノコギリ状の発振を起こしている。以前にも同じICで発生しており、これはデーターシート通り、出力に添付の100uF電解コンデンサを付けると止まる(必ず必要な様だ)。入力も一応、添付の0.1uFセラコンを付ける。これにより正常動作。

入出力差0.65Vから動作する。本来は良く無いのだが5VのACアダプターでも、出力は約5Vだったので、これを使用することにする。
水晶を差し込むと、発振して周波数が表示されるが、ズレ(高めに表示)が有るのでSGを接続して調整することにする。
トリマコンでは調整し切れないので固定コンデンサを可変してみるが、それほど変化しない。
次にトリマコンを交換するが、低くなりすぎたので22pFコンデンサを並列に入れたところぴったりになった。
最高測定周波数は、仕様では50MHzだがSGの最大出力の関係からか47MHz(入力+12dBm時)までしかカウント出来なかった。

最低周波数は発振器の関係で10Hzまでだったがカウントした。

発振子を測定してみる。
通常の水晶20MHzはピッタリを表示。

3端子(コンデンサ入り)のセラミック発振子20MHzは低めの表示となった。
3Pソケットになっているが、真ん中はNCである。従って、内蔵コンデンサ2個が直列で、更に発振子と並列に入っていることになる)

業務用ラジコンの水晶49.25625MHzは16.412MHzの表示に。3rdオーバートーンなので、これが源発振している様だ(発振方式が異なるので、ピッタリ1/3の値にはならない)。

この他に、このカウンターは周波数の加算/減算の設定が出来るので、中間周波数等を入力すると局発周波数で受信周波数が表示出来る様になるが、加算/減算する周波数は実際にSG等で発生させて記憶させないと出来ないので面倒である。詳しくは日本語説明書に方法が記載されている。
[M-09875] 液晶表示ミニ周波数カウンター(1MHz~500MHz)1個 ¥2,750(税込)
・測定範囲 :1MHz~500MHz
・分解能:100Hz
・入力 :SMAメスコネクタ
・表示色:青地に白抜き文字
・電源 :006P9V乾電池(8V~10V)
これは完成品で電池(006P等)を接続すると動作する。
SMAコネクタなので、BNCメスコネクタへの変換コネクタを使用(一発変換コネクタが無いので4段変換で超長くなっている)。

最高周波数は570MHz(入力-18dBm)となり、最低周波数は仕様通り1MHzとなった。
これはトリマコンで微調整可能だった。

推奨の電源電圧だとバックのドットが浮き出て表示されるので、表示器裏面の調整が必要だ。
現状では6Vが丁度良い電圧だった。

【秋月より回答有り】
液晶表示ミニ周波数カウンターは、当方の確認個体も、ご指摘の様に電圧(8V~10V)ではコントラストが強すぎて、不要なドットが紫色に見え、7V位から変化がはっきりして、6V位で見やすくなります。
この表示器は、裏面のコントラスト調整の半固定抵抗が無く、また、コネクタが半田付けされておりますので、取り外しが出来ない構造になっております。

ということで、コントラスト調整用の半固定抵抗器(10~20kΩ推奨だが手持ちの30kΩを使用)をLCD接続端子裏に取り付けることにした。
1:VSS,2:VDD,3:VOとなるので3番ピンにRVの中点を接続。するとコントラスト調整が出来る様になった。

更に、定電圧でも動作する様に現在使用のREG(TA78L05Fと思われる)をLDOのHT7550に交換した。(消費電流は60mAでしたので定格内)TA78L05Fは入出力電圧差が1.7Vだが0.6V程度に下げられる。実測では5.8Vで出力が4.95Vと安定。5V入力では4.8Vだったので、5Vのアダプターでも使えそうだ。

入力5Vでコントラスト調整すると、5.8V以上にしても、コントラストは気にならない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする