トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

タダノRCS-250送信機・修理したが到達距離が極端に短い

2015-12-25 17:09:03 | ラジコン

 修理完了で送って確認してもらったところ、1~2m程度しか届かず、動作しないレバーもあるというので送り返してもらい調査を開始した。ハンディ受信機でモニターすると、確かに弱い。
出力トランジスタの各端子をオシロで観測してみるが、ベースに信号が見られるがコレクタの信号が小さい。
チップタイプで、端子を半田付け直したら、コレクタに信号が出た。それでも、モニターでは弱い。
アンテナ間に入っている空芯のコイル(L502)を粗密に変化させてスペアナでモニターすると、ちょっと変化させただけでレベルが大幅に変化する。スペアナで最大となる様に微調整。

次に、受信機での動作確認となるが、タダノの場合は、単体で制御信号は確認出来ないので、受信モジュールの出力(DATA,CAR-DET,FRQ)をオシロでモニターすることになる。
DATA:データー信号で点滅
CAR:電波を受信すると点灯
FRQ:送信機の電源をON/OFFする毎に0V/5Vが切り替わる
だが、これでは送信機を離して行きながらの、一人での到達距離を確認することは出来ないので、表示治具を製作することにした。
信号で直接LEDを付けるのは厳しいと思うので、トランジスタアレイ(TD62083APG)を使用。
LEDのシリーズ抵抗も10kΩ×8抵抗アレイを使うことにした。
3回路だけで良いのだが、アレイを使ったことで配線が簡単になったので、8回路構成とする。

LEDの点灯/点滅を見ながら離れて行く。受信機は秋月の144/430MHz帯ハムバンドアンテナを接続しているので、ラジコン周波数(251/252MHz)に対しては同調取れて無いが、室内で5m届くのが確認出来たので、依頼者に送って動作確認してもらうことにする。
ついでに、問題の電解コンデンサも交換することに。
やはり液漏れによるパターン腐食が複数個所有った。

コメント
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